福岡・九州

2010/03/04

八女のみかん

八女のみかん
昨日近所のスーパーでJAふくおか八女のみかんが並んでいて驚きました。これは立花町で作られているものだと思います。逆転発想のみかんです。

関東ではみかんといえば静岡・和歌山などの産地が名高く、福岡のみかんなんて「なんじゃそりゃ?」ってなかんじでしょう。しかもみかんはかなり気候変動の影響を受けやすく、自分が八女農協に勤めた年の数年前には相当の不作で、みかん農家の半数がみかん栽培をあきらめたと聞いています。そんな八女のみかんが関東のスーパーにどうどうとならぶとは・・・。そのための工夫があります。写真のとおり「くらだしみかん」、つまり主産地の出荷がほぼ終わった頃を見計らって出荷しているわけです。しかし、ことしみかんを食べてよくわかりましたが、みかんはとてもかびがはえやすい。だから以前は防カビ剤をつかっていたのですが、消費者の「安全」「安心」を求める傾向が強まり、防カビ剤は使えなくなりました。たからよくかびます。かびがはえるみかんでないと安心して買えないということでもあります。八女のみかんはかびないようにおそらく低温倉庫で保管したのち、よくみるとわかりますが、小さな無数の穴があいた袋に入れて通気をよくすることでかびをふせいで出荷されています。ネームバリューが無い代わりに、生産者の名前付で出荷され、しかも試食まで用意され、その試食のみかんにも生産者の名前が記されているのです。ここまでやっている産地はないだろう・・・。あの農協はほんとうにすごい!

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2010/01/16

キウィも八女産

キウィも八女産
赤羽の西友で八女産のキウィを見つけました。八女産のイチゴ、あまおうが最盛期かな?最安値を標榜する西友の、都区部店頭に出荷出来るJA福岡やめの底力を感じました。おそらく立花町のエリアで不振のみかんから転作したのだと思います。キウィへのチャレンジは自分がいた頃から進んでいましたが、筑後から東京に出荷出来る程の付加価値とコストが実現出来る!そこまで農家をサポート出来るJA福岡八女の実力はすごいと思います。

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2009/08/30

開票速報を聞きながら その3

開票速報が始まって3時間15分。やっと筑後の古賀誠氏の当確報がでました。古賀氏の苦戦は予想以上という気がしますが、驚いたのは民主党の対抗馬が野田くによし元八女市長だったこと。野田氏は自分が八女市に住んでいた時の八女市長です。八女市は古賀派と野田派で真っ二つに割れたことでしょう。

九州新幹線船小屋駅が別名古河誠駅、九州自動車道のみやま柳川インターが古河誠インター、有明海沿岸道路が古河誠道路&橋、てな感じで、これらの恩恵を受ける土地や場所はほとんど古賀誠氏の支持者が押さえているという状況です。だから支持者は「まこっちゃん」と呼んで熱く支持しています。以前ならあっさりきまった選挙でこれだけ苦戦したと言うのは本人もショックでしょう。ただそれに気づいてさっさと党の選挙対策委員長をやめ地元固めに回り、選挙結果に対する責任論からも逃れたのはさすがの立ち回りだと思います。

八女市長当時の野田氏の行政手腕はなかなかのものでした。このあと、どう出るでしょう。・・・追記5時半に届いた朝刊で野田氏の比例復活当選を知りました。

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2008/05/03

財政赤字による子ども虐待

昨日ひっぽの集まりに出かけたときのこと。約束があって(そのつもり)自分は参加している子どもたちに向けて、自分のうつ病の話からインドへ旅立ち、今度はインドに滞在することを目指して再訪問するまでのことを子どもにもわかりやすいように原稿を書いて、お話ししました。いつもは大人向けにばーっと話してしまうのですが、子どもたちに語りかけるように話したら、自分の周りに集まってきてみんなで話を熱心に聞いて質問もしてくれました。こんな子どもたちが自分はかわいくて仕方がありません。

帰宅する道すがら、子どもたちの顔と数日前にここに書いた記事「みえてきたもの」が思い浮かんで何とも言い難い気持ちになりました。国や自治体が抱える数百兆円の借金の山は、私たちはもちろんですがあの子どもたちも担保になっているのです。ごく短期的な仕事や特定のセクター向け財政支出のために巨額の借金を重ねることは、全く事情を知らない子どもたちに対する虐待といってもいいでしょう。

この記事を読んでみてください。新福岡空港にみる財界人の駄目さ加減土地勘がないと具体的な話にはついて行けないかもしれませんが、趣旨はよくわかると思います。本論で特に大事なところを引用します。

ところが、移転推進派はそうは考えないらしい。地元の財界で構成する新福岡空港促進協議会は、新空港建設に向けて活動するという方針を決めた。しかもその候補となったのは、国などが示した三苫・新宮ゾーンである。ここから博多駅に向かうとなると、迂回したコースをたどらざるを得ない。当然、従来の福岡空港に比べれば、空港から市街地・商業地への所要時間はゆうに1時間はかかるだろう。当然、東京便などは至極不便になり、既存の福岡空港存続運動が起きるであろうとことは伊丹の例からも想像に難くない。(中略)

現状の関西国際空港と同等以上のアクセス性を実現するとすれば、陸から空港まで渡る陸橋の建設と鉄道の敷設も必要だろう。工事費は数千億円と発表しているが、関空の例(第二滑走路まで入れて総額4兆円)を見れば分かるように、すべて含めて考えれば滑走路一つでも2兆円くらいはかかると見て間違いないだろう。冬季には強風が吹き荒れる玄界灘の真ん中に造るとなれば、横風用の第二滑走路が必要、などということを後で言い出す可能性もある。なぜわざわざ余計なコストを発生させてまで、そのような不便かつ危険なところに空港を造らねばならないのか。

いや、余計なコストがかかる大工事が必要だからこそ、「なるべく遠いところに、でかい空港を造ろう」ということになるのが、我がニッポンなのだ。まさに「壮大なゼネコン国家」である。地元の経済人にとっては、工事がしたいだけなのは明らかだ。これが実現することになったら、うれしくて仕方ないだろう。(中略)

結局、そのような不便な条件を持つ場所に空港が造られるのは、「なるべく遠くに置いたほうが土木にはいい」「余分に工事ができる」からだ。必要もない海上空港などその最たるものといえよう。あたら利便性の高い場所を捨ててへき地に空港を移転したために、地域経済が縮小した例は日本にたくさんあることを移転推進派は知ったほうがいい。(中略)

嘆かわしいことに、広島空港を山の中に移転させた張本人の財界人たちは、いま元の場所である観音町に主として東京行きの便を復活させようと動き出している。無節操の極みと言うべきであろう。大工事をしたいがために、自分たちが山の中に移転させておきながら、このやり方はないだろう(もっとも移転の当時は、福山市出身の宮沢喜一氏の働きでこの場所に決まったという一面もあるのだが)。

 いま、このような話が全国至る所にある。圧巻は神戸空港と静岡空港(建設中)だ。前者は伊丹と関空の間に付け入るスキがあるはずもなく、有用性があるのは1日数便と貨物ぐらい、そして後者はスズキとヤマハの社員のための成田便くらいしか有用性がないのではないか、といわれている。(後略)

ガソリンの暫定税が復活して、たぶん今まで以上に車のユーザー、特に運送業者は重い負担を感じているでしょう。これが食料品をはじめとした物価上昇に拍車をかけるのは間違いないし、中小零細運送業者のなかにはコスト負担に耐えられずトラックの整備を怠り、先日の東名高速の事故のように走行中にタイヤが脱輪して対向車線に飛び出すようなことが頻発するのではないでしょうか?「税率を復活させなければ赤字が増える」という論理に至っては「本気か?」と叫ばずにいられません。総理の福田が暫定税率失効に際して「国民におわび」しましたが、そのとき「財政に穴が開けば将来の子どもたちに負担を先送りすることになる」と言っています。話が逆だ!

国のありかたを根本から考えるべきです。前から自分が書いていることですが、繰り返します。財政赤字は子ども虐待の最たるものだと思います。

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2008/03/07

産業革命以来の大変革

現代は産業革命以来の大変革の最中にあると考えられます。産業革命は物の生産力を飛躍的に高めたのですが、今ITによって人と人とのつながり方が劇的に変わってきています。自分がインドへ行く事ができたのも電子メールのおかげです。電子メールでインドのニラージュといろいろなやり取りが瞬時にできたからこその交流だったと思います。そして先日書いたグラミンフォンです。携帯電話網によって発展途上国の人々が国営の通信インフラを使わずに農村部の人たちが電話をかけあっているのです。今までじかに行って話すしかなかった人たちが行かずに電話で用件を話すことが出来るようになっている、これは実にすごい事です。そしてさらに携帯電話のデータ通信でお金のやり取りまでできるようになっているのです。

21世紀にいるということを自分は忘れていました。自分が子どもの頃、21世紀は夢のようなことが実現していると思ったものですが、子供心に予想していたこととずいぶん違う形で新時代に突入しているのだと思います。本や雑誌を読めば読むほどにすさまじい変化が起きていることを実感させられます。

もし都市と地方で格差があるとしたらそれは人材の偏在格差であり、情報格差だと思います。道路を作る事ではなく情報インフラを整備することのほうが100倍意味あることになるはずです。情報インフラの構築には皆がネットにアクセスできるように、使い方を教えたり、端末(パソコンとは限りません)を使いやすく改良したりすることも含みます。福岡の八女では、何回も書きますが農協が中心になってwing8というプロバイダをつくり、エリア農家にネットを普及させているのでみんながネットで知りたい情報を瞬時に検索できるようになっているのです。それが10年以上前のことなんです。ポータルサイト(例えばインターネットエクスプローラーを開いた時最初に表示される画面)も、八女に住んでいる限りはwing8が一番使い勝手がいいはずです。よく作りこんであると感心するポータルサイトですよ。あれを全国でやれば日本は相当変わるでしょう。そういう発想が出来る人材を地方は必死に呼び込むべきです。そうでないと国ごとドボンでしょう。ホント、変わらなければ大変ですよ。

追記:wing8のリンクをはりました。一度のぞいてみてください。すごいのがよく分かっていただけます。全国でこれができたら変わるでしょう?

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2007/10/31

理にかなう50キロ5駅

週刊新潮に無駄な公共工事の代表として九州新幹線の事が書いてあるらしいです。今日の中吊り広告に書いてあります。50キロに5駅とは、新玉名、大牟田、船小屋、久留米、新鳥栖の5駅でしょう。

この地域に住んだ事のある自分から見ると5つの駅は理にかなっています。羽犬塚駅を古賀誠の出身地である瀬高に寄せたという噂が地元ではささやかれていますが、どの道在来線の特急が廃止されるなら作ってもらった方が良いです。船小屋駅は今は何もない無人駅なので、駐車場を作って地元の使い勝手を良くする方が現実的と思います。実際山梨県では甲府駅の隣りの竜王駅前に大駐車場を作って、新宿行特急や羽田行バスに乗換え出来るようにして好評です。駅前に駐車場があればかなり使い勝手が良いです。柳川あたりの人まで新幹線を使うのではないでしょうか。もっとも料金によりますが。

週刊新潮が今頃こんな事を言わなくたって前からこの議論はあったのです。この区間と北陸新幹線は、森内閣の時、財源のあてもないのに無理やり着工しました。首相だった森と幹事長だった古賀誠の地元だからです。批判するならこの時に徹底的にやって欲しかった。作り始めた以上、最大限使いやすくするのは当然です。九州新幹線は新幹線のローカル線バージョンですから利用客を増やすには駅を増やすしかないです。東海道新幹線なんかとは収益構造が違うのです。

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2007/10/01

若松へ行きたい

9月30日のair plantsライブはすばらしかったです。チェロとバイオリンとアコースティックギターという取り合わせが異色だと思うのですが、それぞれの質感がすばらしくて、曲として合体するとそれが二重三重に勢いと繊細さを兼ね備えた、うっとりとするような音色になるのです。

air plantsについては過去記事をご覧ください。

さて、このair plantsが10月は西日本各地を回るのです。特に北九州はチェロの橋本歩さんの出身地だそうですが、古い街だけあって面白そうなロケーションのたくさんあるところなのですが、さらに自分がとても興味をそそられているのが若松区の旧古河鉱業若松ビルでのライブ。どんなビルでしょう?若松と言えば洞海湾の突端で向かい側は戸畑の街、そしてその隣が新日鉄八幡製鉄所です。昔で言う筑豊本線(今はJR若松線というらしい)で石炭が運ばれてきて、鉄を作って・・・日本の産業の中心地のような時代があったところです。そんなところの由緒ありそうなビルでair plantsのあの音色はどんな風に響くのでしょうか?街並みもぼんやりゆっくり歩きながら眺めてみたいです。

時間はあるけれどお金がなあ・・・(ため息)。でも30日のライブを聞くまでは「ムリだよね」と思っていたのですが、演奏を聴いてやっぱりいきたくなってしまいました。数日悩みます。

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2007/08/23

air plants レコ発ライブ

以前ご紹介したair plantsの一発録りCDが8月29日(焼肉の日)に発売になるそうです。すごく楽しみです。そしてレコ発ライブが9月30日に渋谷の7th floorであるとのこと。詳しくは橋本歩さんのホームページをどうぞ。CDの時代だからもう「レコ発」とは言わないのでしょうか・・・?

7th floorのあと橋本さんの出身地北九州でのライブがあるそうです。これが実に楽しそうな場所なのです。10月7日が行橋市の光明寺本堂。8日は門司・ブリックホール(赤レンガ館の裏)。9日は若松区の旧古河鉱業若松ビル。自分がちょっとご縁がある北九州の劇団「うずめ劇場」もずいぶんと楽しい公演場所でやってくれる事があります。以前自分が行った時は国の産業遺産に指定された、スペースワールド近くの「東田高炉前」の空き地にテントを張ってやってくれました。北九州は街が歴史あるので面白そうな場所がいっぱいあるんですね。

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2006/11/29

八女の「あまおう」

まだ11月だと言うのに、今日買い物に行ったらイチゴが並んでいました。早いですね~。春の食べ物と言うより冬の味覚になってきましたね。ならんでいたのは栃木県が誇る「とちおとめ」とJAふくおか八女の「あまおう」です。「あまおう」は昨年ちょっとだけ食べるチャンスがあったのですが、抜群に甘くておいしいです。粒も大きくて食べ甲斐があります。「あまおう」が登場してまだ2~3年だと思いますが、イチゴに関してはダントツのトップブランドになりましたね。どうせまだ高いこの時期、買うとしたら贈答品かなと思いますが、だったら「とちおとめ」より100円ぐらい高いですが「あまおう」がベストチョイスでしょう。

「あまおう」が出る前、八女のイチゴといえば「とよのか」でした。これもおいしかったのですが、八女以外に佐賀県や長崎県などの産地も出てきて競合が激しくなってきていたところでした。「あまおう」の登場であきらかに他の産地は厳しくなったと思います。「とよのか」の頃はスーパーの店頭でいろんな産地の「とよのか」がまぜこぜに売られたりしていましたが、今は「あまおう」一本というところが多い(最盛期にはいろいろ並ぶかもしれませんが)です。たまたま先日の大相撲千秋楽での表彰式の様子をラジオで聞きましたが、福岡県知事賞は有明海の海苔とめんたいこ、そして「あまおう」1年分だそうで、県も力を入れて売り込んでいるのが分かりました。

首都圏に、遠く福岡のイチゴが並ぶにはそれなりの秘訣があります。JAふくおか八女は、以前書きましたが自分が一時勤めた農協です。当時の年商が350億と日本で5番目の規模を誇る農協でした。やはり国内トップブランドの星野玉露をはじめとするお茶などを扱っていて、すごい農協でした。もう10年も前からいち早くエリア内の農家のためにプロバイダ事業を立ち上げてインターネットを普及させ、各地の市場価格をダイレクトにチェックできるようにした他、農家のホームページ作成の支援や、wing8というホームページにて地域の情報を網羅して共有できるようにするなど、先進的な試みが行われてきました。また東京に駐在員を派遣して市場の生の情報を集めたり、八女地区産の農産物のプロモーションをしたりしてきました。単一農協が駐在員を派遣するなんてそうできることではありません。県単位ならいくらでもやっているでしょうが・・・。

こうした農協のサポートと地域農家の努力の結果が結びついて、よそにはまねのできないような営農ができているのです。ぶどうと桃をつくっている山梨の叔父の地区の農協なんか農家に馬鹿にされていて、品質のいいものは農協に出荷しないくらいなんです。

こんどのお買い物の際にはぜひちょっとイチゴ売り場を覗いてみてください。

追記:この記事を書くので久しぶりにwing8を開いてみましたが、ものすごく充実したサイトになっていてびっくりしました。チャットもできるようです。

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2006/08/30

ひのひかり

自分が以前福岡に移り住んだ時、仕事は農協で米の営業をする事でした。九州で一般的に食べられるのは「ひのひかり」という品種です。最近何回か関東でもチラシ商品になった事があります。とてもおいしいお米ですが、「こしひかり」と較べるとやはり難しいです。「あきたこまち」くらいかなと思います。

福岡のたんぼを見ているといつもその時のことを思い出します。

雨が強くなってきました。

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