2008/05/03

財政赤字による子ども虐待

昨日ひっぽの集まりに出かけたときのこと。約束があって(そのつもり)自分は参加している子どもたちに向けて、自分のうつ病の話からインドへ旅立ち、今度はインドに滞在することを目指して再訪問するまでのことを子どもにもわかりやすいように原稿を書いて、お話ししました。いつもは大人向けにばーっと話してしまうのですが、子どもたちに語りかけるように話したら、自分の周りに集まってきてみんなで話を熱心に聞いて質問もしてくれました。こんな子どもたちが自分はかわいくて仕方がありません。

帰宅する道すがら、子どもたちの顔と数日前にここに書いた記事「みえてきたもの」が思い浮かんで何とも言い難い気持ちになりました。国や自治体が抱える数百兆円の借金の山は、私たちはもちろんですがあの子どもたちも担保になっているのです。ごく短期的な仕事や特定のセクター向け財政支出のために巨額の借金を重ねることは、全く事情を知らない子どもたちに対する虐待といってもいいでしょう。

この記事を読んでみてください。新福岡空港にみる財界人の駄目さ加減土地勘がないと具体的な話にはついて行けないかもしれませんが、趣旨はよくわかると思います。本論で特に大事なところを引用します。

ところが、移転推進派はそうは考えないらしい。地元の財界で構成する新福岡空港促進協議会は、新空港建設に向けて活動するという方針を決めた。しかもその候補となったのは、国などが示した三苫・新宮ゾーンである。ここから博多駅に向かうとなると、迂回したコースをたどらざるを得ない。当然、従来の福岡空港に比べれば、空港から市街地・商業地への所要時間はゆうに1時間はかかるだろう。当然、東京便などは至極不便になり、既存の福岡空港存続運動が起きるであろうとことは伊丹の例からも想像に難くない。(中略)

現状の関西国際空港と同等以上のアクセス性を実現するとすれば、陸から空港まで渡る陸橋の建設と鉄道の敷設も必要だろう。工事費は数千億円と発表しているが、関空の例(第二滑走路まで入れて総額4兆円)を見れば分かるように、すべて含めて考えれば滑走路一つでも2兆円くらいはかかると見て間違いないだろう。冬季には強風が吹き荒れる玄界灘の真ん中に造るとなれば、横風用の第二滑走路が必要、などということを後で言い出す可能性もある。なぜわざわざ余計なコストを発生させてまで、そのような不便かつ危険なところに空港を造らねばならないのか。

いや、余計なコストがかかる大工事が必要だからこそ、「なるべく遠いところに、でかい空港を造ろう」ということになるのが、我がニッポンなのだ。まさに「壮大なゼネコン国家」である。地元の経済人にとっては、工事がしたいだけなのは明らかだ。これが実現することになったら、うれしくて仕方ないだろう。(中略)

結局、そのような不便な条件を持つ場所に空港が造られるのは、「なるべく遠くに置いたほうが土木にはいい」「余分に工事ができる」からだ。必要もない海上空港などその最たるものといえよう。あたら利便性の高い場所を捨ててへき地に空港を移転したために、地域経済が縮小した例は日本にたくさんあることを移転推進派は知ったほうがいい。(中略)

嘆かわしいことに、広島空港を山の中に移転させた張本人の財界人たちは、いま元の場所である観音町に主として東京行きの便を復活させようと動き出している。無節操の極みと言うべきであろう。大工事をしたいがために、自分たちが山の中に移転させておきながら、このやり方はないだろう(もっとも移転の当時は、福山市出身の宮沢喜一氏の働きでこの場所に決まったという一面もあるのだが)。

 いま、このような話が全国至る所にある。圧巻は神戸空港と静岡空港(建設中)だ。前者は伊丹と関空の間に付け入るスキがあるはずもなく、有用性があるのは1日数便と貨物ぐらい、そして後者はスズキとヤマハの社員のための成田便くらいしか有用性がないのではないか、といわれている。(後略)

ガソリンの暫定税が復活して、たぶん今まで以上に車のユーザー、特に運送業者は重い負担を感じているでしょう。これが食料品をはじめとした物価上昇に拍車をかけるのは間違いないし、中小零細運送業者のなかにはコスト負担に耐えられずトラックの整備を怠り、先日の東名高速の事故のように走行中にタイヤが脱輪して対向車線に飛び出すようなことが頻発するのではないでしょうか?「税率を復活させなければ赤字が増える」という論理に至っては「本気か?」と叫ばずにいられません。総理の福田が暫定税率失効に際して「国民におわび」しましたが、そのとき「財政に穴が開けば将来の子どもたちに負担を先送りすることになる」と言っています。話が逆だ!

国のありかたを根本から考えるべきです。前から自分が書いていることですが、繰り返します。財政赤字は子ども虐待の最たるものだと思います。

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2008/03/07

産業革命以来の大変革

現代は産業革命以来の大変革の最中にあると考えられます。産業革命は物の生産力を飛躍的に高めたのですが、今ITによって人と人とのつながり方が劇的に変わってきています。自分がインドへ行く事ができたのも電子メールのおかげです。電子メールでインドのニラージュといろいろなやり取りが瞬時にできたからこその交流だったと思います。そして先日書いたグラミンフォンです。携帯電話網によって発展途上国の人々が国営の通信インフラを使わずに農村部の人たちが電話をかけあっているのです。今までじかに行って話すしかなかった人たちが行かずに電話で用件を話すことが出来るようになっている、これは実にすごい事です。そしてさらに携帯電話のデータ通信でお金のやり取りまでできるようになっているのです。

21世紀にいるということを自分は忘れていました。自分が子どもの頃、21世紀は夢のようなことが実現していると思ったものですが、子供心に予想していたこととずいぶん違う形で新時代に突入しているのだと思います。本や雑誌を読めば読むほどにすさまじい変化が起きていることを実感させられます。

もし都市と地方で格差があるとしたらそれは人材の偏在格差であり、情報格差だと思います。道路を作る事ではなく情報インフラを整備することのほうが100倍意味あることになるはずです。情報インフラの構築には皆がネットにアクセスできるように、使い方を教えたり、端末(パソコンとは限りません)を使いやすく改良したりすることも含みます。福岡の八女では、何回も書きますが農協が中心になってwing8というプロバイダをつくり、エリア農家にネットを普及させているのでみんながネットで知りたい情報を瞬時に検索できるようになっているのです。それが10年以上前のことなんです。ポータルサイト(例えばインターネットエクスプローラーを開いた時最初に表示される画面)も、八女に住んでいる限りはwing8が一番使い勝手がいいはずです。よく作りこんであると感心するポータルサイトですよ。あれを全国でやれば日本は相当変わるでしょう。そういう発想が出来る人材を地方は必死に呼び込むべきです。そうでないと国ごとドボンでしょう。ホント、変わらなければ大変ですよ。

追記:wing8のリンクをはりました。一度のぞいてみてください。すごいのがよく分かっていただけます。全国でこれができたら変わるでしょう?

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2007/10/31

理にかなう50キロ5駅

週刊新潮に無駄な公共工事の代表として九州新幹線の事が書いてあるらしいです。今日の中吊り広告に書いてあります。50キロに5駅とは、新玉名、大牟田、船小屋、久留米、新鳥栖の5駅でしょう。

この地域に住んだ事のある自分から見ると5つの駅は理にかなっています。羽犬塚駅を古賀誠の出身地である瀬高に寄せたという噂が地元ではささやかれていますが、どの道在来線の特急が廃止されるなら作ってもらった方が良いです。船小屋駅は今は何もない無人駅なので、駐車場を作って地元の使い勝手を良くする方が現実的と思います。実際山梨県では甲府駅の隣りの竜王駅前に大駐車場を作って、新宿行特急や羽田行バスに乗換え出来るようにして好評です。駅前に駐車場があればかなり使い勝手が良いです。柳川あたりの人まで新幹線を使うのではないでしょうか。もっとも料金によりますが。

週刊新潮が今頃こんな事を言わなくたって前からこの議論はあったのです。この区間と北陸新幹線は、森内閣の時、財源のあてもないのに無理やり着工しました。首相だった森と幹事長だった古賀誠の地元だからです。批判するならこの時に徹底的にやって欲しかった。作り始めた以上、最大限使いやすくするのは当然です。九州新幹線は新幹線のローカル線バージョンですから利用客を増やすには駅を増やすしかないです。東海道新幹線なんかとは収益構造が違うのです。

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2007/10/01

若松へ行きたい

9月30日のair plantsライブはすばらしかったです。チェロとバイオリンとアコースティックギターという取り合わせが異色だと思うのですが、それぞれの質感がすばらしくて、曲として合体するとそれが二重三重に勢いと繊細さを兼ね備えた、うっとりとするような音色になるのです。

air plantsについては過去記事をご覧ください。

さて、このair plantsが10月は西日本各地を回るのです。特に北九州はチェロの橋本歩さんの出身地だそうですが、古い街だけあって面白そうなロケーションのたくさんあるところなのですが、さらに自分がとても興味をそそられているのが若松区の旧古河鉱業若松ビルでのライブ。どんなビルでしょう?若松と言えば洞海湾の突端で向かい側は戸畑の街、そしてその隣が新日鉄八幡製鉄所です。昔で言う筑豊本線(今はJR若松線というらしい)で石炭が運ばれてきて、鉄を作って・・・日本の産業の中心地のような時代があったところです。そんなところの由緒ありそうなビルでair plantsのあの音色はどんな風に響くのでしょうか?街並みもぼんやりゆっくり歩きながら眺めてみたいです。

時間はあるけれどお金がなあ・・・(ため息)。でも30日のライブを聞くまでは「ムリだよね」と思っていたのですが、演奏を聴いてやっぱりいきたくなってしまいました。数日悩みます。

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2007/08/23

air plants レコ発ライブ

以前ご紹介したair plantsの一発録りCDが8月29日(焼肉の日)に発売になるそうです。すごく楽しみです。そしてレコ発ライブが9月30日に渋谷の7th floorであるとのこと。詳しくは橋本歩さんのホームページをどうぞ。CDの時代だからもう「レコ発」とは言わないのでしょうか・・・?

7th floorのあと橋本さんの出身地北九州でのライブがあるそうです。これが実に楽しそうな場所なのです。10月7日が行橋市の光明寺本堂。8日は門司・ブリックホール(赤レンガ館の裏)。9日は若松区の旧古河鉱業若松ビル。自分がちょっとご縁がある北九州の劇団「うずめ劇場」もずいぶんと楽しい公演場所でやってくれる事があります。以前自分が行った時は国の産業遺産に指定された、スペースワールド近くの「東田高炉前」の空き地にテントを張ってやってくれました。北九州は街が歴史あるので面白そうな場所がいっぱいあるんですね。

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2006/11/29

八女の「あまおう」

まだ11月だと言うのに、今日買い物に行ったらイチゴが並んでいました。早いですね~。春の食べ物と言うより冬の味覚になってきましたね。ならんでいたのは栃木県が誇る「とちおとめ」とJAふくおか八女の「あまおう」です。「あまおう」は昨年ちょっとだけ食べるチャンスがあったのですが、抜群に甘くておいしいです。粒も大きくて食べ甲斐があります。「あまおう」が登場してまだ2~3年だと思いますが、イチゴに関してはダントツのトップブランドになりましたね。どうせまだ高いこの時期、買うとしたら贈答品かなと思いますが、だったら「とちおとめ」より100円ぐらい高いですが「あまおう」がベストチョイスでしょう。

「あまおう」が出る前、八女のイチゴといえば「とよのか」でした。これもおいしかったのですが、八女以外に佐賀県や長崎県などの産地も出てきて競合が激しくなってきていたところでした。「あまおう」の登場であきらかに他の産地は厳しくなったと思います。「とよのか」の頃はスーパーの店頭でいろんな産地の「とよのか」がまぜこぜに売られたりしていましたが、今は「あまおう」一本というところが多い(最盛期にはいろいろ並ぶかもしれませんが)です。たまたま先日の大相撲千秋楽での表彰式の様子をラジオで聞きましたが、福岡県知事賞は有明海の海苔とめんたいこ、そして「あまおう」1年分だそうで、県も力を入れて売り込んでいるのが分かりました。

首都圏に、遠く福岡のイチゴが並ぶにはそれなりの秘訣があります。JAふくおか八女は、以前書きましたが自分が一時勤めた農協です。当時の年商が350億と日本で5番目の規模を誇る農協でした。やはり国内トップブランドの星野玉露をはじめとするお茶などを扱っていて、すごい農協でした。もう10年も前からいち早くエリア内の農家のためにプロバイダ事業を立ち上げてインターネットを普及させ、各地の市場価格をダイレクトにチェックできるようにした他、農家のホームページ作成の支援や、wing8というホームページにて地域の情報を網羅して共有できるようにするなど、先進的な試みが行われてきました。また東京に駐在員を派遣して市場の生の情報を集めたり、八女地区産の農産物のプロモーションをしたりしてきました。単一農協が駐在員を派遣するなんてそうできることではありません。県単位ならいくらでもやっているでしょうが・・・。

こうした農協のサポートと地域農家の努力の結果が結びついて、よそにはまねのできないような営農ができているのです。ぶどうと桃をつくっている山梨の叔父の地区の農協なんか農家に馬鹿にされていて、品質のいいものは農協に出荷しないくらいなんです。

こんどのお買い物の際にはぜひちょっとイチゴ売り場を覗いてみてください。

追記:この記事を書くので久しぶりにwing8を開いてみましたが、ものすごく充実したサイトになっていてびっくりしました。チャットもできるようです。

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2006/08/30

ひのひかり

自分が以前福岡に移り住んだ時、仕事は農協で米の営業をする事でした。九州で一般的に食べられるのは「ひのひかり」という品種です。最近何回か関東でもチラシ商品になった事があります。とてもおいしいお米ですが、「こしひかり」と較べるとやはり難しいです。「あきたこまち」くらいかなと思います。

福岡のたんぼを見ているといつもその時のことを思い出します。

雨が強くなってきました。

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2006/01/28

やめられません

ギブアップします。やめられません。

鳩ヶ谷雑記を再開するにあたって、「今までと違う自分を目指そう。そのために未練がましく関わっている商業関係の記事をばっさり捨てよう」と思っていました。

しかし、今日街なかのコーヒーショップで九州旅行の振り返りをしたり「雑記」の草稿を練ったりしていたら、商売のことばかり考えていることに気がつきました。たまたまバレンタインが近いこともあり、小売店は多くがバレンタインの商品を積んでいます。今売れなくても見せておくことが大事で、今どれだけ見せられるかが勝負なんだよな、なんてぼんやりと考えたり。あるいはこぎれいな春物の並んでいる衣料品店で、奥のほうにクリアランスの冬物があるのをみて、今売り場の8割を春物にして2割をクリアランスにして、でも実は売り上げは逆の割合で稼ぐんだよななどと思って、なんだか止まらなくなってしまいました。

夜回り先生の縁で出会ったわかすぎさんは鹿児島の内陸のとある町でコンビニを経営していらっしゃいます。夏に続いて今回も、ちょっとしたハプニングで、そちらへうかがったのですが、しげしげとお店の中を見せていただきました。なめるように見てしまいました。わかすぎさんも同業ということで、隣町のイオン系のドラッグストア(あれが本州へ来たら結構すごいことになりそうですが)やら、弁当を本当にその場で作るコンビニなどを見て回りました。

博多でツインズママさんとお会いしてお昼をご一緒させていただいてから行ったのはキャナルシティ博多。ここは全国でも数少ない「無印良品」のカフェがある店です。無印の規模も最大級で、東京・有楽町と同じ規模の商品を扱っています。他にも衣料や雑貨のさまざまなショップが軒を並べる都市型大規模ショッピングセンターです。

翌日は空港に近いダイヤモンドシティ・ルクルを1日かけてみて回りました。キャラの2倍以上の大きさの店でワーナーマイカルのシネマコンプレックスもあります。福岡の市街地は意外に映画館が少ないのでここは相当の集客があるようです。なんと駐車場4500台。5回転するとして2万台以上の車がやってくる計算です。ナンバーを見ても福岡ナンバーのほか北九州・久留米・佐賀・山口など、びっくりするくらい広域から車が来ているのが分かります。おそらく3月オープンのイオン浦和美園ショッピングセンターはここ並みの大きさがあるのではないかと思います。

今日は、やめられないと自分で悟ってから、「いっそのこと」と思い、ずっと気になっていたコレド日本橋を見に行きました。元の東急百貨店日本橋店のあったところで、三井不動産が再開発して地下1階から4階までをショッピングフロア、5階に早稲田大学の研究施設、6階以上はオフィスになっています。日本橋なんか20年くらい行っていないので変わってしまってびっくりでした。地下の高級スーパーはどうも東急ストアが運営しているようです。入り口に近いところにお弁当や惣菜、パンなど。一番奥が生鮮の肉と魚という変則型のスーパーですが、野菜コーナーには京野菜などめったに見られないような珍しい野菜がならび、その他にも高級食材がたくさん並んでいました。日本橋でスーパーなんて自分の子ども時代には考えられませんでしたが、この地域もマンションが建ったりしていますからこういうのも必要なのでしょう。3階フロアは「セレンデピティ」という名前のフロア。カフェもあり、雑貨もあり、インテリアもあり、衣料もあり、それぞれがコラボレーションをさせながら1フロアを統一した洗練されたイメージでくくっているのです。新宿伊勢丹地下2階の「BQPC」という名前のフロアを更に高級にした感じです。

客層は我々団塊ジュニアと呼ばれる人たちが中心で、4割はカップル、4割は女性同士の二人連れという感じでした。我々の親の世代には用のない店です。

コレド日本橋に行く前のコーヒーショップで、自分はさらに空想の翼を広げていました。八女の奥に日本一の玉露の産地として有名な星野村というところがあります。ここでは村の第3セクターが茶の文化館と星の文化館という施設を経営しています。茶の文化館は特産品を生かした施設で、お茶に関する展示物や食事どころ、売店といった構成です。けっこう雰囲気のいいところで何回か行ったことがあるのです。今回は更に星の文化館へ行ってみました。ここには一応主任さんという肩書きなのですが、星を愛してやまない、自分の日本地理の知識以上にすごいと思う妹川さんという方が居られるのです。本当に情熱のある方で、施設充実のためには私財を投じてもいいとまで言います。妹川さんの熱意で、普通こういう天体関連施設は常時夜まであいているところはないのですが、ここは22時まで。山奥のきれいな夜空を65センチ望遠鏡で堪能できるほか、プラネタリウム、ホテル、レストランがあります。しし座流星群がきた時にはここに村の人口並?の3000人もの人が押しかけたそうです。が、施設も狭く、駐車場もほとんどなかったので大変不便をかけたとのこと。ここで自分は考えます。ディズニーランドの売り上げは入場料収入より物販のほうが多いのです。ここでも(今でもお土産になりそうな面白いものを扱っているのですが)本格的に物販を充実させたら面白いな・・・と。3000人に一人当たり1000円買ってもらえば一夜で300万ですからね。値入40%でもうけは120万円。平日はすっからかんでも年に2回くらい彗星がきたり、火星大接近とかイベントがあれば、相当利益が出るじゃありませんか。それに入場料があって、レストランも小さいながらあって、宿泊施設も本当に小さいけれどあるんですよ。利益なしでいいならここで何人雇用が生まれるでしょうか。

これは夢想ですけれどね。こういうことを考え出したら止まらなくなるのが分かりました。これからも商業と真っ向から付き合おうと思います。

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2006/01/18

羽犬塚の憂鬱

詳細は昨日書きかけて挫折しました。今晩再チャレンジします。実は今福岡県筑後市の羽犬塚駅前のホテルから更新記事を書いています。

ここへ来ると巨大公共事業の憂鬱ばかり見えてきます。直接的なのは九州新幹線。今は新八代~博多間は「リレーつばめ」と「有明」という特急が在来線を通っているので1時間に2本、ここ羽犬塚にも特急が止まるんですが、新幹線になるとここ、羽犬塚や瀬高、荒尾、二日市には止まりません。熊本の玉名も既存駅ではなく新駅になる予定です。はっきり言って不便になります。しかも今までは山陽新幹線から博多で乗り継ぐ場合、乗り継ぎ割引が効いて、在来線の特急料金は半額で済んだのですが、新幹線になったら久留米乗換えで料金もばか高くなります。時間短縮効果なんかここらでは知れています。いいことないです。

諫早の干拓も有明海に近いこの辺ではひとごとではありません。諫早の干拓というと数年前のギロチンと呼ばれる締め切り堤防のショックしか全国的には知らされていませんが、干潟の50年戦争というくらい歴史が長く、漁民を苦しめてきたものです。しかも本来手を携えるべき漁民同士がいさかいを起こして、農水省や地元政治家に手玉に取られているさまは、本当に胸の痛くなる思いばかりです。詳しくは「ルポ 諫早の叫び」(長尾俊彦著 岩波書店)をぜひ一読ください。

そしてさらにダメージを与えようとしているのが熊本県の川辺川ダムです。利水の必要はないと地域が言っているにもかかわらず強引に進められている巨大ダム計画です。

巨大公共工事は、その波及効果ばかりがうたわれて、マイナス効果はまったく示されませんがこれらの工事は地域にとってマイナスの大きいことばかりだと自分は思っています。北海道新幹線もマイナスのほうが大きいと思っています。これは以前述べたように在来線を通る貨物列車が通れなくなるからです。やるならトンネルの両端の単線のローカル線区間を別立てにして複線にしたほうがいいのでは。工事のための工事ならせめてそのくらいにして欲しいものです。青森では新しく出来る「新青森駅」周辺を市街地として整備しないことに決めたそうです。というのも既存市街地と同様に整備すると冬の除雪費用がパンクするからだそうです。

ここへくるとホント、いろいろ考えることばかりです。

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2005/11/03

八女茶ドリンク

キリンの生茶シリーズで今「限定出荷 生茶 八女玉露入り」というのが出回っていますが、飲まれた方は居られますか?味はどうですか?

実は自分が福岡の八女農協に勤めていたころ(今から4~5年前)から「八女茶ドリンク」を売り出そうという話はあったのです。当時日本茶ブームで九州各地の茶どころが大手の飲料会社と契約して次々とペットボトルのお茶ドリンクを出していました。宮崎や鹿児島、長崎など産地としては無名だったところが多かったのです。九州産のお茶が多かったのはわけがあります。地元をけなすわけではありませんが、狭山茶などは渋みが強く、どちらかというと安いお茶に分類されてしまいます。九州のお茶は甘み成分がつよくドリンクとしてがぶがぶ飲めるんです。狭山茶は熱湯でさっと出したほうがいいのですが、九州のお茶はぬる目のお湯でゆっくり出さないと本来持っているうまみ・甘みが出ないので、それだけデリケートなお茶ともいえます。

ところで八女茶は九州のお茶の中でも特に高級品として有名です。特に玉露はすごいもんです。以前書いたことがありますが、浦和の旧中仙道沿いに有名なお茶屋さんがありまして、うらで喫茶店というかいろいろなお茶をのめるような施設があるんです。静岡茶なんかはお菓子付で600円くらいだったでしょうか。八女の玉露は800円くらいしてお菓子もつかないし、量もほんの少しなんです。でも飲んだらうっとりするような甘みが口いっぱいに広がるんです。そんなわけでドリンク用に大量に飲料メーカーに供給するほどの量が無かったのです。農協が飲料メーカーに提供するとしたらその分地元の茶問屋に回る分が少なくなるということで反発もあったようです。

そんなすったもんだを知っているので、キリンの「生茶 八女玉露入り」を見たときは「すごい、とうとう出たか」と思って早速買って飲んでみました。もうちょっと甘みがあっても良いんじゃないかなあと思いました。いかんせん九州では高級茶の名をほしいままにする八女茶も、関東ではほとんどネームバリューがないので「限定出荷」というキリンの意図するところがどれほど消費者に伝わっているのかなと思いましたが、これをきっかけに八女茶がもっと有名になれば良いなと思いました。

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2005/10/03

温泉とアートと朝ドラ

大分県の湯布院町。10月1日から下流の庄内町や挟間町と合併して由布市になりました。もともと由布の地名は別府と湯布院の間に高くそびえる由布岳にちなんだもの。湯布院という表記は由布院と湯平町が合併したときの合成地名だそうですから、もとの表記に戻ったことになります。しかし旧庄内町や旧挟間町は県庁所在地であり商業と工業の街大分市とのつながりが深く、今まで農業と観光と自衛隊駐屯地という比較的閉じた産業構成だった町は、大分への通勤通学者のベットタウンとしての性格も持つことになります。

湯布院は温泉地として名高く、「敬老の日に親にプレゼントしたい温泉旅行は」というアンケートに全国2位という結果(8月の日経新聞土曜日)も出るほどの人気。そして今日10月3日からはこの湯布院を舞台としたNHKの朝ドラ「風のハルカ」がはじまりました。しばらくは普段にも増して観光客が増えることになるかもしれません。

湯布院は温泉地であるとともにアートの街でもあります。JR由布院駅にはアートホールが併設され、列車待ちの人が待合室代わりに使っています。このほか由布院美術館をはじめ11のアート施設が町内に点在しています。

由布院美術館には自分の知人がいます。自分が一時福岡の八女に住んだきっかけになった、ある大学の先生の関係でお知り合いになった方で、館長の娘さんと結婚されて今はすっかり湯布院の人になっています。その先生の企画で美術館の中にも温泉風呂がありロテンナーレと名づけられていたのですが、今は足湯として使われています。九州に行くときはだいたいこの方を訪ねて湯布院に一泊することが多いです。

一泊するときの宿は決まって湯布院ユースホステル。ここは高台にあって喫茶室から湯布院の町を一望できます。もちろん風呂は温泉でささやかながら岩風呂になっています。清潔でとても気持ちのいいユースで、自分が泊まったことのあるユースの中では3本指に入るところです。ペアレント(経営者)さんはご夫婦とも大分出身で、ノウハウは美山ハイマートユースホステル(京都府)で教わったそうです。美山ユースは自分はとまったことがないのですがかなりハイレベルのユースなのでしょう。湯布院ユースは現在じゃらんネットで予約することもできます。会員価格より1000円高くなりますが、一室借りすることができます。相部屋がいやな人でも大丈夫。ペアレントさんの手が空いたときは食後下ん湯という名前の露天風呂へ連れて行ってくれます。

さて先月九州を訪れたときも湯布院に立ち寄りました。駅のアートホールでは柾木高さんという大分の中津出身の画家さんの個展が開かれていて、なんとユースにはそのご本人が宿泊していました。アートフォーラムの講演と関係者との懇親会のために湯布院を訪れておられたのです。柾木さんの作品は鋭いタッチの幻想的な作品で、アートホールの外から窓越しに見てもその魅力に惹きつけられるようなところがありました。

翌日は台風が近づいており、強風のため由布院美術館を見学することはできませんでした。館長の娘さんが台風に備えて建物の戸締りなどのために来ていたのでひとしきりお話した後駅のアートホールへ。アートホールでは柾木さんと、やはり自分が八女に住んだことで知り合いになったアートホールの職員、恒吉さんがお話をしていたので輪の中に加えてもらいました。湯布院でのアートのありかたについて、柾木さんは「湯布院の小さな美術館でマティスをみたって仕方がない。むしろ湯布院でなければ見られない作品を集めるべきだ」とのこと。ちょうどマティスの特別展をやっていた美術館があったのですが、「マティスなんか東京へ行けば、ニューヨークへ行けば膨大なコレクションを見られるのに」とのこと。確かに何度も訪れている自分は由布院美術館で扱っている佐藤渓の作品にだんだん惹かれるようになりました。佐藤渓は国内各地を放浪しながら絵を描き(川口に住んだこともあるそうです)湯布院で没した画家です。あまり知られていなかったこの画家に光をあてたのは、美術館の館長高橋さんでした。美術館の建物はユニークな建築で知られる象設計集団の設計です。象設計集団は埼玉でも宮代町の小学校を設計しており、そのユニークな建物は多数の見学者を呼んでいます。

さらに湯布院の街づくりについて2人の話は続きます。温泉地として全国的に有名になった湯布院には、地元のネットワークとは無縁な、お金を稼ぐだけの観光施設や旅館などもできているそうです。こうしたところがせっかく来てくれたお客さんに悪いイメージを植えつけないか、とても心配していました。朝ドラがさらに観光客を連れてくるとなると、ますます外からの業者が入り込んでくるかもしれません。また下流2町との合併についても、「大分に目が向いている人たちが湯布院に関心を持ってくれるのか」との感想でした。

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