病院あれこれ
きょうはたくさん書きます。
このところ、物や本、PCファイルなどを処分しまくっていて、なるべく新しいものや情報を入れないようにしていたのですが…。
きょう、サイクリングの途中で図書館につい立ち寄り、雑誌を借りてしまいました。帰宅してからも疲れがひどくないので2冊借りたうちの1冊を読んでみました。
週刊東洋経済の2月8日号で、病院に関する特集。
公共交通も自治体が支えなければならない時代に突入していますが、病院はもっとすごい事態になっていると知りました。
かつてはこのブログでも医療に関していろいろと書いていたことがありました。その後のことはあまり深追いしていなかったので、記事を読んで驚くことばかり。
中で川口・鳩ケ谷関連の話題がありました。
ひとつは、済生会川口総合病院のこと。この病院は自分が鳩ケ谷在住時かなりお世話になった病院で、建て替える前のつぎはぎだらけの病棟の頃に一度入院したこともあるのですが、それはさておき。
済生会ってかつて「恩賜財団」といっていたと思いますが、明治天皇が生活困窮者を救済するために設立した財団なのだそうです。なので社会貢献事業にも積極的なことで知られ、川口総合病院の関連事業として障碍者の就労支援もしているし、川口の人ならおなじみなことに、休日夜間の診察を受ける市内3病院のうちの一つ。でも23年度は6億円の赤字だったとか。17年から現職にある院長先生曰く着任以来初めてのことだそうです。原因はコロナの時に専用病棟をつくるため1病棟を閉鎖、その後人員不足でそこを再開できないため病床を減らしていることだそうです。
もうひとつは、直接川口・鳩ケ谷ではないのですが。埼玉高速鉄道沿線の話。
延長計画が具体的になってきていますが、浦和美園と岩槻の間に想定されている新駅の一つが、目白大学と順天堂大学の付属病院を核にした街になると聞いていました。ところがこの順天堂大学の付属病院計画は白紙になってしまったそうです。
この病院は単なる医療機関の役目を期待されていただけではないとのこと。国立大の医学部がないために地域に医師を派遣する拠点がない埼玉県が、医師派遣の拠点として公募して決まっていたそうです。ところが近年の建設費の高騰などに加えて、医師をはじめとしたスタッフ不足の影響、その他の理由で全くの白紙に。埼玉県は人口10万人あたりの医師数が47都道府県中最低なのだとか。今後の妙案はないとのこと。
余談ですが、自分は「埼玉県にも埼玉医大があるじゃないか」とぼんやり思っていました。でも埼玉医大は私立で、地域に医師を派遣するような組織ではないのですね。精神保健福祉士の実習で行った先が埼玉医大の関連病院で、沿革を調べて初めて知りました。
一生懸命医師を育てても、都会で手っ取り早くお金になる美容外科が人気で、厳しい診療科や生活しづらい地域は敬遠されてしまうようです。年収3000万円積んでも応募がなかったという地域もあるとか。確かにそんな話は主治医もしていました。交代の医師がいなくて24時間休み無しになってしまう可能性があるからだと思います。
病院も公共交通も公費で支えないと立ち行かない、介護だってお金が回っていないし人手不足なのは一緒で、どうなるのかと思ってしまいました。
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