きょう9月30日はJR埼京線の開通30周年の記念日です。埼京線は東北上越新幹線沿線地域への、いわば振興策として作られ、当初は新幹線上野駅開業と同時に開通予定だったものが半年遅れて9月末に開業しました。車両は山手線の中古で、当初は池袋どまりでした。
初めて埼京線に乗ったとき、東京へ行くには橋を渡ると思い込んでいたため、高架線のまま荒川を渡ったのに気付きませんでした。で、赤羽駅直前のトンネルを抜けるとき、「荒川をトンネルで抜けるのか!」と、今では信じられない勘違いをしたものです。
埼京線といえば埼玉県民に恩恵を与えたとばかり思っていましたが、実は都内でも浮間船渡駅や北赤羽駅周辺は陸の孤島と言われていたそうで(まるで昔の鳩ヶ谷のようですね)、埼京線効果はとても大きかったのだそうです。そもそも北区浮間は、荒川の河川改修で流れが直線化されるまではなんと川口市の一部でした。今でも川口駅の西口にある妙泉寺浮間通りという通りの名前や、川口市に属する河川敷に浮間の地名が残っています。
今年のダイヤ改正で日中の赤羽どまり各駅停車のほとんどが大宮へ延長され、長いときは20分近く開いていた間隔が10分前後に改善されました。武蔵浦和なんてもともと駅がなかったところとは思えない発展ぶりでさいたま市南区役所ができちゃいましたものね。
最近はもともとバスを利用していた人も埼京線ユーザーに移行しているようで、京浜東北線の駅と埼京線の駅をつないでいたバス路線がどんどん削減されています。埼玉高速沿線と京浜東北線の駅との間がむしろ増便傾向なのとは対照的です。通所している蕨駅周辺から北戸田駅へ行くのに、自分だったらバスの方が乗り換えもなく早くて便利だと思うのに、一般的にはそうではなくて驚きます。
池袋どまりだったとき、新宿まで延長される予定は聞いていましたが、渋谷を越えて大崎まで行くようになるとは思いませんでした。たった30年で激変した路線の一つですね。並走する新幹線が今年金沢、来年は函館まで行っちゃうというのもすごいです。33年前の部分開業時は大宮始発だったこと、忘れられているかもしれません。
最近のコメント