借金・お金

2016/08/03

両立しない

諸事情から自分の銀行口座を整理したいのですが、しばらく使っていない口座は暗証番号が完璧にわかりません。紛失防止のためあえて記録を残していないのです。しかし半年も使わないとてきめんに忘れます。可能性のある番号の候補をあれこれ試す必要がありそうです。

暗証番号やパスワード関連は安全性と利便性が両立しない最たるものですね。

以前ここにも書いたかもしれませんが、都内の信用金庫の中には暗証番号のない口座をつくることができるところがあるんだとか。お金の引き出しは「窓口」で「合言葉」を言わなければならないと聞いています。これは安心感高い。数字やアルファベットではなく日本語の合言葉を使わせてもらえたら忘れないのになあ。

体調はあまり良くないです。朝がとても弱く、時間通りに起きられることはまれ。夜がテンション高く、作業は夜が一番はかどります。気分的には悪くないといえますが、生活リズムが整わないという意味ではよくないと思います。

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2009/12/27

銀行の役割

銀行の本来的役割は信用創造と産業殖産です。これは農協の金融だって同じことで、対象が限定されているだけのことです。銀行は小口の預金を集めて、起業家に新しい産業を興すための資金を貸し付け、さらにのばしていくために経営相談に応じ、地域や国の経済を発展させる役割を担ってきました。戦後の高度成長期、今の日本を代表するような企業は、事業を大きくするために長期安定的な貸し付けを必要としましたが、一般の銀行は3年・5年といった長期の融資には応じられなかったので、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、日本興業銀行といった銀行が作られました。これらは預金者や一般銀行に長期債(長銀なら「リッチョー」など)を買ってもらい、その資金を使って長期融資に応じました。日本を代表する企業がまさに国を代表する企業になり大規模になると、これらの企業は自分で社債を発行したりすることができるようになり、長銀のような銀行を必要としなくなりました。困ったのは当の長銀や日債銀です。「役割が終わった」と言われても株式も上場しているし自前の行員もいます。廃業する訳にはいかない。そこで当時「不動産は値下がりしない」と信じられていた中、バブル(今だからそうだと結論できますが)も盛り上がり、不動産や不動産会社(というよりブローカー)に多額の融資をしました。バブル崩壊により不動産の価格は一気に値下がりしました。貸出先が細っていたために特に不動産金融に活路を見出そうとしていた長銀、日債銀が総資産よりも負債の方が会期上(簿記の資産=負債+資本を思い出してください)大きくなる債務超過状態に陥り破綻した訳です。この当時他の銀行も多額の不動産融資があり、また企業も一時的なもうけのために多額のお金を不動産に投資していました。これらの貸し出しがほとんど焦げ付き(回収不能)になりました。債務超過にならずとも自己資本率が極端に低下しました。この当時大手はもとより地方銀行も海外に進出していたので、会計上の自己資本率規制にひっかかりました。資産を圧縮するためにバブルに踊らず実直に経営していた会社からも貸し出しを引き上げました。これが政治問題化した貸し渋り、貸しはがし問題です。先日の政権交代時に大物政治家が「あの時、政府が救済しなければ銀行はすべて倒産していた」と発言して物議をかもしましたが、それは本音であり事実です(大手では当時の東京三菱銀行だけがかろうじて自力経営可能な状態でした)。

現状はどうでしょう。バブル以降地方銀行も含め、銀行は新しい産業を興す力を無くしてしまいました。大きく貸して大きくもうけること、そうでなければ安全性の高い資産に投資することしかできません。新しい産業の目を発見し、そこに資金を貸し付け大きく育てていくためには、足で細かく取引先を掘り起こすことが必要です。その事業の将来性を見極め、経営者の人となりを見極め大胆に決断し、さらに継続的にサポートしていくことが必要です。こんな地味な仕事を高給取りの銀行員はほとんどできません。昔はあったノウハウもバブル期に廃れてしまいました。将来性の審査といったってコンピューターソフトに打ち込んだデータにもとづき機械的に審査するくらいでしょう。なんたって経営者の人となりを見極めるという、地道な経験でしか裏打ちできない能力が欠如しています。

グラミン銀行はバングラディシュから始まった新しい銀行のスタイルです。詳しく書くには本を一冊かくくらいの時間が必要ですが、この銀行は既存の銀行や企業が全く無視していた小さな農村をくまなく網羅し、主としてその地域の女性に極めて小額の貸し付けをしています。女性に貸し付けるのは女性の地位向上のため。女性の地位向上はその子どもたちへの教育の重要さの理解を促進し、やがて無知故の貧困から地域が脱出するきっかけになりえます。最初、貸し付けを受けた地域の女性は牛を買い、その乳や糞(肥料や建材になります)を売り少しずつ最初の資金を返し、やがて独立していきました。今、牛の代わりに携帯電話が村の生活を支えます。携帯電話は、有力者が無視して電話線を引かなかった用なところでも基地局まで電波が届けば使えます。そして携帯電話を通じて村の人たちは生産物の市況を知り、有利な時期に出荷するよう工夫したり、出稼ぎに出かけた家族と連絡をとったり、離れた場所の医師から急病人の処置を聞いて救命活動をしたりしています。バングラディシュから始まったこの革命は今や世界中に広がりつつあります。この活動を最初に始めたムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しました。

10年後、このグラミン銀行の融資スタイルが世界中にいわゆる先進国にまで広がってもおかしくないと自分は考えています。田中康夫が長野県知事に就任して地域住民との車座集会をした時、長野県の山里の何人もの村長が「こんなところまで知事がきたのは初めてだ」とこぼしました。田中康夫はパフォーマンスのやり過ぎで長野県から追われてしまいましたが、日本の農村部には県知事すら足を運ばないようなところがあふれんばかりにあるのです。調べたいことがあればインターネットで検索する、そんなことすら難しい限界集落のようなところもたくさんあります。日本国内でグラミン銀行が成立すると考えているのは自分だけではありません。小額の資本が無いために産業が起きない。だから公共事業に頼る。しかしその費用は借金。自治体の中で実は夕張市以外にも破綻が懸念されているところはすごい数になります。しかし、多くは本当の借金を様々な帳簿上のやりくりでしのいでいるのが実態です。先日書いた旧岩槻市の第三セクター問題がクローズアップされているのは、まさに帳簿上のやりくりができないようなルールができてさいたま市が抜本的に処理せざるを得なくなったからです。

国の保護に安穏として本来の役割も担えない既存の銀行。日経ビジネスに「銀行亡国」などと書かれても、もはや本来の役割を担う能力を取り戻すことはできまい。今の不況は一時的なものではありません。新しい産業を興し、新しい需要を喚起していかなければ、このまま日本は沈没するでしょう。

追記:政府が銀行を救済しなければならないのは、銀行が送金システムや企業間の決済システムをいわば人質にとっているからです。給料を銀行から引き出さなくても、手形を銀行に預けなくても良くなれば、あとは銀行は信用創造や殖産興業で利益を稼ぎださなければならず、それは銀行間の収益力を大きく左右するでしょう。そして送金システムや決済システムと無関係であれば、政府が救済しなくてもお金の目詰まりは起きないのでだめな銀行は他の企業と同様に倒産しても問題なくなります。2年前の日記を読み返したら、今書いたようなことが既に書いてありました。我ながらびっくり。長銀や日債銀が過去に担った役割とその破綻の経緯も3年くらい前から「いつかブログ記事にしておきたい」と思っていた話題でした。

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2009/12/10

機会はなんでも使う

最近の自分、バス停ひとつ歩けば20円ちがう時などは歩いたりしています。経済週刊誌は全く買わなくなりました。新聞はやめてひと月、禁断症状もありますが、前の記事に書いたように朝から活動できる生活リズム作りのために早く寝ていることやデイケアの時間を増やしたことなどから、駅売りの新聞を買っても時間的にほとんど読めない状況です。

今日宇都宮線に乗ったのは、デイケア終了後のラッシュのピークに京浜東北線が人身事故でストップしていたからです。上野を回り、赤羽からは振替乗車票をもらって埼玉高速で帰ってきました。自分はデイケアへ定期券を使って通っているので振替乗車がききます。鳩ヶ谷まで振替乗車で、バス代が浮きました。赤羽から赤羽岩淵まで歩くのも「バス代まるまる浮く」と思うと苦にならないものです。

節約に限らないのですが、使えるものは何でも使うことにしています。コストが落ちても時間がかかったり質が落ちたりするのはだめですが(例えば川口駅まで自転車で通うのは、昔やっていましたが駐輪所の自由が利かないことや、買い物その他で出る駅を西川口駅や赤羽駅、草加駅にするのに不便なのでだめです)。調べれば使えるものはいろいろあるものです。恥を忍んで人に聞くのも時には大事。チャンスはいつどこにあるか分かりません。微々たるものでも使い倒そうと思っての振替乗車でした。

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2009/04/18

手を変え品を変え

追い出し屋や家賃保証会社のやっているのは商工ローンや闇金とまったく同じです。手口が一緒なのでやっている人間も一緒です。貸金業の規制が厳しくなったのでこのような抜け道を使って商売しているようです。家賃保証会社というのはいわゆる0&0物件(敷金・礼金がかからない、連帯保証人も要らない賃貸住宅)において、大家に家賃を保証し取立てを代行する会社のようです。このような会社を規制する法律がないのだそうです。本来借地借家法によって大家は一方的に賃貸契約を解除できないことになっています。これを逆手にとって競売物件の価値を下げさせる居座り屋などがバブル崩壊以降急増しましたが、今度は逆ですものね。

闇金業者と振り込め詐欺グループは組織的に動いていることや携帯電話&ATMと商売道具が同じなので、これも同じ輩がやっているものと思われます。現状は振り込め詐欺のほうが断然もうかるので、最近闇金の街頭チラシは少ないですものね。ただ、以前も問題提起した換金屋(クレジットカードを使って金品を買わせたうえで、それを換金する。「クレジットカードで即現金」「当社はサラ金ではありません」といううたい文句のやつがそうです)はやっていますね。最近はネットとFAXでOK、来店不要というのもあります(グーグルの広告に載っていました)。カード番号と有効期限が分かれば他人のカードでも貸せる可能性があるのでおっかないですよ。これは自分で取り立てる必要がない点で一昔前に大流行した「システム金融」(金を貸す際に元金の1・5倍から2倍の手形をきらせるもの)と同じです。

手を変え品を変え・・・と言う言葉がぴったり。

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追い出し屋対策ホットライン

明日19日、全国追い出し屋対策会議などがホットラインを設置し相談を受け付けます。家賃滞納などを理由に追い出し屋の被害(鍵を付け替えられる、督促の張り紙を家に張り出される、会社に督促電話が来る)などを受けている方は以下の電話番号へ!

0120-442423(10時~18時)

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2009/03/29

サブプライム2

先日の記事ですが、今借入金がなくても過去にキャッシングローンやリボルビング分割払いを利用したことがあるというだけで信用度はグンと落ちます。ローン会社の本人確認のアルバイト(こんなものまで下請けに丸投げするカード会社にびっくり)をしたとき、ホワイトやらブラックやらグレーやらという言葉が飛び交っていました。一回でも口座から請求金額が落ちなかったなどの事故はローン会社やカード会社、銀行などが共通で使う複数の信用情報機関に登録され、審査に使われます。普通ここに事故情報が登録されていたら、質の良い住宅ローンは借りられないはずですから、借入金があっても借りられる住宅ローンなんてまさに日本版サブプライムローンでしょう。電柱なんかにチラシを貼るところがミソですが。いったい金利はどの位でどんな条件のついたローンでしょう?

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2009/03/13

サブプライム

サブプライム
キャッシングローンの残高があっても借りられる住宅ローンって日本版サブプライム?

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2008/10/24

お金の渦巻き

現在、東京市場がクローズしてから海外市場でさらに猛烈な米ドル高とそれを上回る円高が進んでいます。1アメリカドル90円にまでなりました。これは自分が就職してすぐのバブル絶頂時代の1アメリカドル87円(史上最高値)を越すのではないでしょうか。

渦巻きのようなお金の流れを見ることができます。すなわち、よく週刊エコノミストで論じられていたように、理論値としての円は1ドル80円くらいでも全然不思議ではないのです。それがそうならなかったのは、アメリカの投資家が超低金利の円を借りて米ドルに換え、その資金を元手に世界中に様々な形で投資をして収益を狙っていたという事なのでしょう。それが逆回転して米ドルにもどり、さらに円に戻ってきている、それで借金を返してしまわないとどうしようもない状況に追い込まれた投資家がすさまじく多いのだと解釈するしかないです。少なくとも自分の知識を総動員する限りではそうとしか考えられない。

日本へきている留学生の皆さんはきっと大変な事になっているとお察しします。

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2008/10/01

忘れないよ!きみの事

今日からサラ金の武富士が店の名前をベネシアにするそうです。名前変えたってサラ金の武富士君のことは忘れないよ!

サラ金はグレーゾーン金利撤廃と過払い金請求で青息吐息。しかもメイン客層の団塊ジュニアは現状金利で審査を通るのが3割以下、会社によっては1割代だそうです。このため比較的手付かずの20代にターゲットを絞っているのです。無人契約機に行かなくても、ネットで審査を受け付けるようにしたのなどはネットユーザーの多い若年層をターゲットにしているからだとしか思えません。

スエーデンの中学生教科書には自分の経済について考えさせるような項目もありますが、日本は生き抜く為の知識を全く教えません。だから若者がいいカモになってしまいます。なんとかならないものでしょうか?

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2008/07/14

DMで商売

関東では最近電柱に闇金のビラが貼られることが少なくなった気がします。換金屋(クレジットカードの利用枠を換金します…というもの)の看板は相変わらずですが。

ところでGmailを使って驚いたのは「自己破産者完全網羅」なんていうリストの広告が出ていること。闇金業者はこれを使ってDMをばらまいているのでしょう。あれだけ「過払い金返還訴訟請け負います」という弁護士や司法書士の広告が電車に出ているのですから、DMで十分商売が成り立つ位需要があるのだと思います。すごい時代。

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