うつ病

2022/05/03

変わる精神科医療

またクリニックのチラシがポスティングされていました。今度は赤羽。まだ新しいみたい。赤羽は最近メンタルクリニックがいくつも出来て、ずいぶん競合するのではないかと思いました。しかしよく見ると、ここも先日の周愛利田クリニックと同様訪問診療をしているのだそうです。精神科の訪問診療なんて少し前は考えたこともなかったけど、そういう時代なんでしょうか。考えてみれば自分が訪問看護を受けるなんて想像もしなかったです。自分が発病した頃は精神科の訪問看護、あったかもしれないけれどずいぶん敷居が高かったでしょう。今は精神科専門の訪問看護ステーション、結構ありますものね。

昨日ちょっとだけ、ブログを始めて間もない2005年1月の鳩ヶ谷雑記を読んでみました。この当時は、従来の通院医療費公費負担制度が自立支援医療制度に変わる過渡期で、その事ばっかり書いてありました。署名集めまでしていてびっくりしましたが、当時は通院医療費公費負担制度という制度が、今で言うポイントカードのようなものだとは全く知りませんでした。ポイントカードを使うと、お店側に個人情報が丸見えになりますよね。それと同様、精神障害者保健福祉手帳を持っていないけれど精神疾患を持っている人を、役所が把握するためのものだったんです。きっと精神疾患=危ないと考えられた時代にできた制度なんですよね。これは精神保健福祉士の勉強をして初めて知りました。

そう考えると、精神科の医療って変わり続けているんですよね。認知症がクローズアップされたのも遠い昔じゃないし、今は発達障害で通院する人が急増してそれを売りにしているところも増えてきました。日曜日に診察しているというところもありますね。ポスティングされた赤羽すずらんメンタルクリニックも土日診療しているそうです。鳩ヶ谷のしばた心身クリニックも、発達障害を診てくれるので最近知られているみたいですが、日曜日やってます。

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2021/09/15

アカシジア

昨夜、寝る直前になって、アカシジアという症状が出てきました。

アカシジアは足がむずむずし、座っていられなくなる現象で、薬の副作用です。自分の場合はラツーダという躁うつ病の場合のうつに効くとされる薬が原因で出てきます。立ち上がって足踏みしないと居られなくなる、かなりつらい副作用です。

入院する前のクリニックの処方でラツーダが処方されていたのですが、アカシジアが急に出てきて座っていられなくなったので中止した経緯があります。それでも有効性が高いということで、今回の入院ではクリニック時代の半分の量でラツーダを飲んでいました。病院内では半分ならアカシジアは出なかったので、大丈夫かなと思っていましたが、昨日出たのは結構ショックです。言うと入院が長引くかと思いましたが、副作用止めをもらわないと寝るのにも少し支障をきたすので、報告せざるを得ないと思います。

病棟では、アカシジアのために一日中病棟内を歩いている女性がいました。すごくつらくて、自宅でもちょっと買い物に行くときなど、レジでも止まっていることができずに足踏みしてしまうため目立ってしまって恥ずかしいのだとか。なんと1年以上アカシジアが続いているということで、自分にはとても我慢できないつらさだと思いました。

自分はほかにも、口がもごもご動いてしまうジスキネジア(たぶん)という副作用が出ていて、これはどの薬が影響しているのか分かりません。今は外ではマスクをしているのであまり目立たないのですが、マスクを取ると少し目立つようです。

入院するとき、病院の医師は「障害の等級が上がるかもしれない」と言っていました。全然うれしくないけれど、こういう副作用のことまで含めたQOL(生活の質)を考えると、障害の程度は重いと考えざるを得ないと思います。あー、いやだいやだ。

退院が伸びませんように。副作用が出ませんように。

ではまた退院後。

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2017/09/28

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群というのを知っていますか?

自分は今まで「精神疾患は成育歴が大きく影響する」ものだと思っていました。頑張りすぎるのは他人の評価依存だからで、そうなるのは家族関係に原因があるからだと思っていたのです。これは親が原因ということではなく、その関係性の中でうまくいかないことがあるのが原因ではないかという意味です。

ところがリワークではなんとなく原因を2種類設定している気がするのです。ひとつは自分が考えてきた家族機能の問題です。これはカウンセリングでフォローできます。もうひとつは発達障がいです。

自分は今まで通ってきた就労支援施設でもやんわりと「自閉症スペクトラム」の傾向があるといわれていたような気がするのですが、ごく最近までそういうことは考えていませんでした。

しかしリワークでは全員が自閉症スペクトラムにまつわる本を読まされるのです。そして先日は心理検査までやったのです。自分の結果は20という数字で提示されました。27~30が確実に自閉症スペクトラム該当で、中には37という高い数値が出た方もいました。


発達障がいというと最近有名なのはADHDですね。注意欠陥多動性障害という翻訳で(最近は違う言い方もするそうです)、よくあるのが家が全くかたずけられない人のケースです。またいわゆる空気が読めない典型ともいわれます。

自閉症スペクトラムも発達障がいの一種で、さまざまな能力がアンバランスであることが多いようです。自分の場合、診断によるとコミュニケーション能力に支障がないので値が小さいが、感覚過敏のように日常生活に大きな支障が出ていることが特徴とか。

毎日通る駅ならともかく、子どものころから日常は行かないところまですらすら覚えてしまうなど、関心のある物事はやたらと記憶力がよく、そうでないものはからっきしダメというのは自閉症スペクトラムの典型だそうです。

リワークのあるクリニックは発達障がいのお子さんを支援しているプログラムがあって、よくその子どもたちと同じ時間にタイピングをすることがあるのです。数分の休憩になるとお子さんたちがいろいろ話してくれるのですが、戦国時代の武将にやたらと詳しい男の子、星などの天体にやたらに詳しい女の子などがいて(小中学生です)うならされます。

シャーロックホームズは自閉症スペクトラムの典型の一人です。実在ではありませんが犯罪捜査の役立ちそうな知識はめちゃくちゃあるのに芸能界のことなどは全く知らず(あえて知識を入れない)必要があればワトソン博士に聞くではありませんか。


こうした自閉症スペクトラムの人はとびぬけた能力がすべてにわたると勘違いされて、過剰な期待をされやすいのです。そしてADHDの人と同様コミュニケーションが下手なケースも多く、これが原因で2次障がいとしてうつ病や適応障害などになるようです。これが実は案外多いことが最近はっきりしてきました。

そしてこうしたアンバランスな配偶者に振り回されてうつ病などになってしまうことを、カサンドラ症候群というんだそうです。

続きは後日。

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2016/09/11

大切な体調維持

いつ頃の映画だったか「クワイエットルームへようこそ」という作品があって、ぼーっとしながら見てみました。とにかく精神科病院の内情がデフォルメはされつつもよく描かれており、自分の入院を思い出しました。

外部から外出患者や面会患者がこっそりお菓子を密輸して中の患者同士で配って食べることがありますが、最高に楽しいひと時でした。

クワイエットルームというのは、要は隔離室のこと。自分がいた病院では完全監禁部屋はER、監禁部屋から出たところの窓のない、トイレ以外は座っていないとならないところがICUと呼ばれていました。

あまりにも感情移入できるので、トラブルも多いけれどこの中だったらやらなきゃならない作業が読書とお付き合いのゲームだけになるから楽になるだろうなあと思いました。もちろん精神科の入院はきついですよ。最近はお菓子の密輸入もできないくらい持ち込みが厳しくなっていて、金属探知機まで使うらしいです。

.病院に入らない程度に、積読になっている本を片付けていけるだけの余裕がみいだせればばいいのです。

NHKEテレのハートネットで若い人の躁うつ病を取り上げている回も見るチャンスがありましたが、手帳に毎日人と会う予定をいれてスケジュール欄がびっしりの様子を見たら、自分の手帳があまりにも似ていて何も言えませんでした。

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2015/11/05

え~~~~~!

4日から勤務開始だったはずが、なんと先週末から体調が崩れてきて、初日行けませんでした。抗うつ剤0になった翌々日から落ち込みや疲れが激しくなってきたこともあり、「0」にした禁断症状か?と本気で思ったりもしました。抗うつ剤は長期で効く薬なので、飲んだ翌日によくなるとかやめた翌日に悪くなるというものではないのですが・・・。

土曜日はお天気がいいのにもかかわらず朝から泥のような疲労感で自転車出勤が全くできず、こぐのすら苦痛。でも仕事は順調にこなしていました。翌日の日曜は予定が午前午後と立て込んでいましたが、結局両方行けずうちで寝たきり。まあ、しかし1日寝てれば回復するだろうと高をくくっていました。

月曜日。起きるのが難しいだけでなく、朝は食事をとるのも困難。そしてようやく少し食べたものも今までの嗜好とは真逆のものでした。あまり食べられないならパンを一切れにヨーグルトとか、コーンフレークの牛乳掛けとか、バナナとかが多かったのですが、こうしたものがほとんどダメなのです。代わりに韓国風の塩辛いおかゆとか、ごはんにたらことか、野菜炒めとか、塩辛いものがほしくてほしくて・・・。かなり異常でした。まあそちらの方が塩分さえ控えれば健康的な食事かもしれないのですが・・・。

ここのところテンションが高い日が多かったですが、就職で目指すところがかなり高かったのでそれに向けて気持ちを揚げざるを得ないところもありました。終わりということでの昂ぶりもありました。それらを主治医が過剰に評価して抗うつ剤の減薬を急いだのかなと考えたりもしたので、今日5日臨時で診察を受けました。この診察には就労支援施設の担当者も同行してくれました。

で、主治医の話を聞いてびっくり。自分の症状はうつ病ではなく躁うつ病と断定し薬剤を変更している最中だったのですとのこと。その長いスパンでの考えの中に実習だの就職だのといったイベントが入るので、一時的にそれが原因かと思う場合もあるけれど、長期的な改善を考えれば抗うつ剤は0にして躁うつ病の薬で対応しなければ別の悪影響が出るというのが主治医の意見だったのです。え~~~、躁うつ病?最近の経過だけならそうかもしれないけれど、発病当初のエピソードやその後の流れまで踏まえても躁うつ病の範疇なのでしょうか?

うつ病のうつと躁うつ病のうつは似て非なるものと聞いてきましたが、まさか自分がそれで治療方針を変えられる該当者になるとは夢にも思っていませんでした。本当に躁うつ病なんでしょうか。信じられない思いです。

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2015/07/13

あと少し

2つ目の山、つまり3連勤を乗り越えました。最後の日は早朝から起きて備えましたが、目覚めが悪く、とうとう今日はこれでダメじゃないかと思いました。でも最終的にお弁当のためのご飯が炊きあがったチャイムからはすぱっと持ち直し、弁当を詰めて出かけることができました。朝の支度と弁当詰め(詰めるだけ)がセットになっていてできるというのも日頃の訓練のおかげですね。

今日休んで残り2日。油断はできませんが、たぶん大丈夫でしょう。店舗の仕事は立ちっぱなしである意味体力勝負ですが、この梅雨明けのような暑さとは無縁の室内作業ですから、あと2日頑張ります。

ここのところアエラでうつ病ネタをいくつも取り上げているらしいのですが、前々から話題の光トポグラフィー検査(うつ病と躁うつ病の違いをかなり正確に見分けられるとか)が保険適用になったという話に、そこまで来たのかと思ったほか、自身がうつ病を患った精神科医の「うつ病では病気治しではなく生き方直しが必要」という記事に大いに共感しました。

それとこの暑さで今日の休みは自宅でぐったりしているのですが、ふと「この夏の青春18きっぷが、北海道まで追加料金なしで行けるラストチャンスでは」と気が付きました。北海道新幹線は来年春ではなく今年末開通というポスターをどこかで見たのです。ということは冬の青春18きっぷでは青函トンネル通過には別に新幹線の料金が必要になるかもしれません。日中の特急白鳥は当然廃止でしょうが、夜行のはまなすだってきっと廃止でしょうね。青春18きっぷとは縁がありませんが現行臨時列車として運行が続いている北斗星だって夏で運転終了だったような(施設へ電車で行くときにいつもすれ違います)。この夏はあと少しで終わりの「在来線で北海道」という人が結構いるかもしれませんね。

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2015/01/09

エネルギー不足

昨日はお休みだったこともあって気が抜けました。すると、途端に朝起きられなくなってしまいました。今日は休んだせいか、少し良いです。

昨日は起きられないだけでなく昼間も眠くて、物事があまり進みませんでした。掃除をしているとしゃっきりしてくるのですが、手紙書きのような頭を使う作業になると途端に進まなくなります。まとまった時間がないと進まないからと思って休みの日に時間を取るのに、進まなければまたずるずるといってしまいます。困ったものです。

ブログのサイドバーを整理するのであちこちリンクを点検していたら、「違った視点で眺めてみよう」というブログを以前書いておられた群馬県の精神科の先生(ブログは移転していますが、元のものも残っているのでリンクはそのままにしました)がが書いている内容に共感してしまいました。「うつ病はこころの風邪という表現もされていたて、それだと薬を飲めば病気と縁が切れると思ってしまうがそうではない。エネルギー不足でやる気が出なくなるのであって、エネルギーを少しずつためていかなければならない」というような内容。昔自分も当時の主治医にそういわれていました。エネルギーといういい方もなったことのない人には分かりずらい言い方ですが、当事者にとってはうなずける表現です。栄養ドリンクを飲めばすぐ回復するようなエネルギーではなく、心のエネルギーなんですよね。そういう意味では一度エネルギーがたまれば終わりではないのですね。

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2013/05/21

真っ白

本を読んだり、片付けで「いる」「いらない」を真剣に考えたりすると脳がフル回転して、相当エネルギーを消耗するようです。大丈夫なときもあるのですが、めまいとも眠気ともつかぬ感覚がおそってきて頭が真っ白になり、座ってすらいられなくなることも多いです。きょうもそんな状態になりました。

こういうのがあるから、やはり健常者と同じようには過ごせないなあと感じます。

タスクリストを作って優先順位をつけ消し込んでいく。こういう作業が欠かせないと思います。これをやらないとなかなか先へ進めません。工夫してがんばって、ちょっとでも前へ進むぞー。

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2013/05/13

お片づけ

きょうは午前中からの仕事へも順調に行けて良かったです。しかし帰宅してから衣類の入れ替え(冬物をしまって夏物を出す)をしていたら、ちょっとやるたびにすぐに疲れてへたり、また頑張ろうとするのですが、やっては倒れ、またやっては倒れのくり返し。こんなにお片づけが苦痛だなんて、なんてお子様なのかとがっかりしてしまいました。単純にタンスの中身を入れ替えているだけではなくて、「これは昨年着たか」「今年も着るのか」知らず知らずに一枚一枚吟味していて、それで頭がショートするみたいです。うつ病ってつまるところ脳の病気だから、何か因果関係があるのでしょうね。

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2012/10/27

感情移入

昨日考えた通り「2度寝も織り込む」スタイルで今朝もなんとか9時から活動できました。食事の支度の他風呂場の掃除も久しぶりにできて、ちょっと満足です。土曜日の午後の仕事はちょっときつめですが、それも順調にこなし、余力があったので十条のヒッポへ行きました。参加メンバーが少なかったので、久々に自分のインド話や病気の話をすることができました。話をするというのは、漠然と考えていた事柄をはっきりと意識の上に載せる作業なのでとても良いです。それを通して、自分が「赤毛のアン」をすり切れるほどくり返し読んだのは、おそらく青年期に必要だった発達過程をたどれなかったことの穴埋めだったに違いないと改めて思いました。ある友人も自分と同じような家庭で育ったため、大学時代児童文学を研究対象にしてそれこそすり切れるほど読み、それで子ども時代のやり直しをしたと言っていました。自分は人の親になる感覚がどうしても分からなくて、アンが結婚するところまでは読めるのに、その先のストーリーがずっと読めずにいました。それが最近子育てをするアンに感情移入できるようになり、それと軌を一にして「自分の両親も一生懸命だったんだろうな」と思えるようになり、許せるようになりました。叔父が「病気が治るときは親のことを受け入れるようになる」と言っていたのですが、その通りになりました。精神疾患の背景にはきっとみんな同じような問題があるに違いないというのが自分の確信です。

久々にインドへ行ったときのことをいろいろと思い出しながら話しましたが、良く行ったものだとしみじみ思いました。

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