旅行・地域

2025/06/06

やっとぴんとくる

なんだか、変なことを思い出した。

昔、国鉄のコンテナには「戸口から戸口へ」というキャッチフレーズが書かれていた。

小、中学生の自分にはピンとこないキャッチフレーズだったが、あれは当時大改革だったのだと理解できるようになった。

あの頃はまだ、コンテナ貨物は少数派。車扱い貨物といって貨車単位で運ばれることが多かった。当然貨車は道路を走れないので、物は駅へ運んで貨車に載せ、相手も駅まで引き取りに行かなければならなかった。

今のように道路優位ではない時代。荷貨物の運搬は鉄道によることが多かった。駅へ運んだり取りに行ったりするのを省くため、駅の脇に工場を作ってしまう会社もあった。今はアリオ川口などになっているリボンシティは、自分が鳩ケ谷に引っ越したばかりの頃はサッポロビール川口工場だったが、それは「戸口から戸口へ」がまだ一般的でなかった時代はとても合理的な立地だったわけだ。

自分が鳩ケ谷に来た頃は、もうトラック輸送が主体になっていたビール工場だった。が、それ以前に京浜東北線でわきを通ると原料を運ぶホッパー車という独特の貨車、そして製品を運ぶためのパレット専用貨車がたくさん止まっていたと思う。フォークリフトで貨物の積み下ろしができるパレット専用貨車が普及する前は手積みだった。

貨物だけではない。宅配便が普及していなかったので、荷物は郵便小包か鉄道小荷物で送られることが多かった。貨物同様駅まで持参し、駅まで引き取りに行っていた。小学生の自分は三郷に住んでいたが、三郷では当然荷貨物の扱いがない。もともと貨物線として計画された路線に申し訳程度に作られた駅。操車場はあったが、仕分け機能しかない。だから母の実家からブドウなどが届けられても、南越谷の貨物ターミナルにしか届かない。貨物駅ではあるが、引き渡し施設が無いので越谷駅まで引き取りに行かねばならなかった。新越谷駅が無かったので、南越谷駅から越谷駅までは歩くしかなかった。大変な時代だった。

「あまちゃん」を見ていると「1984年」という年がクローズアップされることがある。それがきっかけでこんなことを思い出すのかもしれない。

普段聞いているラジオを取りやめて「あまちゃん」の世界に没頭している。今年は新しい取り組みは何もしていないが、仕事がきつく感じる。片づけ作業はやめていないが、家に帰ってもそればかりやっていたら苦しくなるばかり。一時的にでもボケっとするために借りてきたDVDだが、これのおかげでなんとかしのげているという状況になっている。

夏の終わりごろに想定している「妄想トラベル」実現までは、つらいがなんとかしのいでいくしかない。

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2025/02/24

9時の会議に間に合うか

今度のJRダイヤ改正で、甲府から平日の早朝に特急かいじが臨時列車として運行されることになっている。これは山梨県の強い押しもあって実現したとか。というのも中央本線は快速列車区間の、特に立川~東京間が超過密ダイヤで、山手線以上の本数がある。このため特急列車を運行する余地がなく、以前から新宿に9時を過ぎるダイヤしか組めなかった。昨年か一昨年に始発のかいじの時刻が繰り上げられ、9時前にはなんとか着くようになったが、もっと早く快適にという機運はあったと思う。

東海道新幹線にのぞみができたときのキャッチフレーズが「9時の会議に間に合います」だった。新幹線は在来線とは別線なので、ラッシュの通勤列車とは別に増便できる。山梨から9時の会議に間に合うように出かけるには、普通列車から中央線快速電車に乗り継ぐか高速バスを使うしかなかった。高速バスの場合渋滞必至のためかなり早朝の便が設定されていた。

今回新設される臨時列車は、よくよく見ると中央線快速にグリーン車が導入されるために廃止となる「特急はちおうじ4号」を臨時列車に格下げしたうえで甲府まで延長するということのようだ。一定の乗客が見込めるならば定期列車に格上げされるかもしれない。大阪での9時の会議に間に合うように、山陰・伯備線の「特急やくも」はかねてから4時台に一番列車がある。

甲府駅には、この臨時特急をアピールするポスターがあちこちに貼られている。定着すればきっと便利だろう。

調子は、朝がしんどい以外は少し改善。

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2025/02/19

取捨選択

昨夜も風呂場で30分くらい寝ていて、その後薬を飲んで寝たが、いまいち今朝の気分はすっきりしていない。職場のあれこれを拾いすぎているのかもしれない。

情報過敏なのに情報をとりに行く。やめられない。とった情報を整理して「いるいらない」の判断をすることが必要だがおろそかになっていて、どんどんたまっていく。

「いるいらない」の判断をするというのは痛みを伴うことなので、エネルギーが必要。しかしそのエネルギーを涵養できていないと思う。

今朝も洗濯物を干すために窓を開けると、高速道路を走る車の音がざーっと響いている。それを聞いて「叔父は静けさという価値を大切にするためにそれ以外のものを捨てている」と、ふと思った。

前の記事に書いたように、叔父の家のある自治体は、旧町村単位でみると商業施設が数件のコンビニくらいしかない。不便ともいえるが、それが「静けさ」という価値につながっている。都区内と比べれば当然だが笹子トンネルを抜けて甲府盆地に入ると、いつも思うが静か。甲府駅近辺でも静かに感じるのだから、郊外に出ればなおさら。但し街の賑わいは中央道のインターを中心に車で移動するのに便利なエリアになっていて、そちらは日中はそこそこ騒々しい。それが叔父の家のあたりにはない。

開発計画はあれこれ湧いてくるようす。それに乗ってしまうと、一時的にはお金が入ったりしてよいようにもみえるが、失うものも多い。そう考えていると思う。

自分が取捨選択の苦手な状況にあるので、叔父のスタンスはいいな、と思えた。

3週間も前から冷蔵庫の買い替えの準備をしているのに、未だに冷蔵庫内の品物を食べきるめどが立っていない。これも「ため込む」悪い癖の結果なのかなと思ったりもしている。

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2025/01/27

北海道&東日本パスに異変

春の「青春18きっぷ」の発売が発表された。冬に利用条件が厳しくなったことでいろいろな意見が飛び交っていたが、今回もなんとか発売されたことにホッとしている。但し、年間計画は発表されていないので、夏は廃止といったこともあり得る油断のできない状況ではあると思う。

ところで、青春18きっぷとセットで発売が発表される「北海道&東日本パス」。7日間使えることと、旧東北本線だった青い森鉄道とIGR銀河鉄道が使えるので、東北北海道方面に出かけるには便利な切符だが、今回はこちらに異変が起きた。

昨年は4月半ばまで有効期限があったのだが、今年は3月31日までしか使えないことになった。

学生の春休みと言えば4月10日前後まではあると思う。「青春18きっぷ」はそのへんを考慮して4月10日まで有効になっている。従来の「北海道&東日本パス」はそれよりも設定期間が長かったのだが、今回から4月は青春18きっぷしか使えないことになってしまった。

実は、かねてから考えていた東北地方への妄想トラベルを4月頭に具体化して出かけるつもりで準備していたのだ。が、北東北に行く場合には「北海道&東日本パス」が使えないということになり、やや困っている。

今の若い人は、最近JR東日本が宣伝している「きゅんパス」の方が使い勝手がいいのかも。「きゅんパス」は、平日限定、14日前までの購入という条件だが新幹線や特急の指定席も回数制限付きだが使える。日帰りが1万円、2日用が1万8千円。鉄道は通勤通学と新幹線しか使わない人が増えていることもあり、こういうのがだんだん勢力を増してくるのかもしれないと思った。

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2025/01/09

時間の自由

ネットの記事を見ると未だに青春18きっぷのルール変更に関する意見が載っている。

その中で「もう廃止したらどうか」という意見があった。

発売当初の「青春」世代に鉄道旅を楽しんでもらうという趣旨は、かなり薄らいでいるということと、かつての「自由気まま旅」の概念が変わって得来ているのではという意見が根拠だった。今どきの「自由」はお金の縛りから解放される自由ではなく、時間の縛りから解放される自由であるというのだ。

この意見には「なるほど」と思わされた。今は時間の自由が求められていると思う。典型的な例が公共放送で、リアルタイムでラジオやテレビを見聞きしている人はどんどん減り、radiko(NHKなららじるらじる)やTverを使って時間に縛られずに番組を楽しんでいる人が多いと思う。

旅をするにも公共交通は時間の制約がある。ローカル線になればなるほど本数は少なく、接続のバスもボロボロ。車なら場所の制約にも時間の制約にもしばられない。レジャー用品の持ち運びもラクラク。新幹線はスピードと快適性が全然違うのでこれは使われるが、それ以外は駅でレンタカーを借りた方が良いということになると思う。

自分としては青春18きっぷが廃止になると「旅に行けない」ということになる。だから(前も書いたと思うが)今回の改定内容なら続けられるというJRグループの判断にはありがたさしかない。一人でしか利用できないというルールによって自動改札を使えるようになった。連続した5日間あるいは3日間しか使えないということで、昔から課題だった金券ショップでのばら売りをかなり阻止できるようになった。願わくは3日券に関しては5日券より割高なので、8000円にしてくれたら良かったが、多くは望めないと思う。

青春18きっぷのルール改定については「何かやらなきゃ」と思って署名活動まで始めた人もいたが、JR東日本の来年の運賃2割値上げに関しては不満はないのだろうか?自分にとってはそちらのほうがよほど痛いと思うのだが。

 

体調はまあまあ。昨日はまた新しい仕事を振られて、これが結構大変で難儀した。食品の賞味期限は毎月店内の全在庫を確認して、期限間近のものをあぶりだしあと1か月をきった段階で半額にして処分するのだが、他にも期限があるものが多い。これらをチェックしてデータベース化する作業。なるほどデータベースを作るにはこういう地味な情報入力作業が必須なのだと、あらためて認識した。

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2025/01/06

平常モード

昨日ラジオを聞いていたら、「今は例えば東北なら仙台まで新幹線で行って、そこから車を借りていくことが多いのでは」、という話が出ていて「やはりそうだろうな」と思った。在来線を使うのはほぼ通勤通学に限られ、それは都市部でないと成立しないスタイルなので、在来線はこれからますます衰退すると思う。

昨年11月に、JR東日本とJR西日本が「ご利用の少ない線区について」といった同趣旨のニュースリリースをした。JR東海にはこういうニュースリリースはなく、会社によって状況は違うのだと思った。

そのニュースリリースを見て、うーんとうならされた。JR西日本の方が厳しいのではないかと思っていたが、実はJR東日本の方が厳しい。廃線が決まった千葉県の久留里線久留里~上総亀山間は一日の通過人員が64人しかいなくてJR発足時を100としたときと比べ7.8%しか乗客がいない。収支係数(100円稼ぐのにいくらかかるかの指数)が13580とのこと。JR発足前に国鉄が赤字ローカル線を次々廃止させていた頃の収支係数は3000以上が廃線目安だったと思うので、次元の違うひどさになっている。交通機関としては見捨てられている。

JRだけの数字ではないが、国土交通省関東運輸局管内で、鉄道の利用率は2023年時点で2019年と比較して83%しかいないという。昨年はもう少し持ち直した可能性もあるが、主に首都圏で2割近くも利用者が減っていればダメージは大きいと思う。東武線も9時10時台の上りはほとんど準急になってしまい北越谷以北は本数が半減。夜間もひどく、春日部などからの通勤は大変だと思う。京王も夜の特急は高幡不動から各駅停車にしてしまい本数自体を半減している。夜は京浜東北線もびっくりするくらい利用者が少なく、昔は田端で山手線から乗り換えるときは、すし詰めの電車に身体を無理やり押し込む感じだったのが、今は立ち客こそいるがあっさりと乗れる程度にしか乗客がいない。

JR東日本という会社自体は増収増益らしいが、鉄道に関しては利用客は減っているのに駅のバリアフリー化などにお金もかかり、合理化と値上げは避けられない状況になっていると思う。

バスに関してはもっとひどく、全国のバス事業者の95%以上が赤字とのこと。うちの近所を通るバスは、今でも朝ラッシュ時満員で乗れないこともあるくらいの混雑だが、こんなのは異例中の異例で、地方の人は特に路線バスなんか馬鹿にして使わないと思う。

昨日までは通勤のバスはめちゃ混みだったが、きょうは正月モードが抜けて落ち着くのではないかと思う。出勤者が少なくて、ある意味気を遣わずマイペースで仕事ができて良かったが、きょうからは完全に日常モードに戻ると思う。

年賀状の返事は書けていない。何枚かずつ書いているが、そもそもこの人に送るのか自体を考えている人もいる。

 

 

 

 

 

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2018/01/02

すごすぎる

パソコンの電源コードを途中で忘れ、昨日は更新できませんでした。

昨日は一日中長崎を歩いていましたが、びっくりすることがたくさんありました。一番は港に停泊していたいわゆる「クルーズ客船」。香港の旗が見えましたが、まあ島かと思うくらいのすさまじい大きさです。一体いくつ部屋があるんだか。長崎だからそれでもなんとか収まりますが、鳥取県の境港に入港すると乗客はみんなイオン日吉津店に行くらしいですからそれはそれはすさまじいでしょう。

浦上では、勘違いがわかりました。確かに爆心地に浦上教会の遺構はあるものの、あそこになったわけではないらしいです。ただ、浦上のすごいのは、今でも歴史がつながっていることです。キリシタン発見後、禁教を徹底するために3000人以上の村人が薩摩やら萩やらへ流刑に。禁制が解かれて戻っても住む場所もなかったそうです。しかしそうした人の中から日本初の児童養護施設の先駆けを作った人が出たり、禁制時代250年にわたり信者をまとめてきた一族の娘さんと結婚した医学博士が被ばくして、病の床から10冊もの医学書を書いたとか、とにかくすごい。

そして、地図を見ながら遺構を訪ねる最中、道を聞いた相手がなんと隠れキリシタンの一族の方でした。自分がその日最後に訪れた付近は、キリスト教系の病院があり、前述の児童養護施設の流れをくむ施設がありと、キリスト教関係のものが多いのですが、聞けばそのあたりに住んでいる人はほとんどがカトリック系のクリスチャンだとか。信じられない世界があるんだ、と驚きました。日本でクリスチャンといえば、カトリックやらプロテスタントなどやらいろいろ含めても人口の1%に満たないと聞いたことがありますから、そのエリアのクリスチャンの密度が尋常でないのはわかります。

明日帰ります。年賀状は電車の中で書きながら、長崎県内、佐賀県内、福岡県内のポストへ、つぎつぎ出しています。遅れてすいません。

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2013/12/07

良い反応

休みの日にくたっとしてしまうのは、体がそのリズムに反応しているのだからむしろ良い反応なのでは、と言われました。それにしても気合いが抜け過ぎなのではという気がします。肩がこっている感じがするし、行動を起こすまでがとても時間がかかりますし、夜もすぐ眠くなります。いいのかな。

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2011/08/28

きょうの「むずかしい」

きょうの「むずかしい」
家でできない読書は、出先でもできない。失った自信は健康と同様に、長い時間の中で徐々にむしばまれたのだと知る。取り戻すのはむずかしい。旅一つでなんとかなるものではなかった。

旅先はぶどうのシーズン。

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2011/07/25

きょうの「ふかがわ」

きょうの「ふかがわ」
きょうの「ふかがわ」
きょうの「ふかがわ」
きょうの「ふかがわ」
明日は難しい気がしたので、現代美術館は休みだが、何とか深川までやってくる。友人の切り絵による紙の結晶は印象的で、見に来て良かった。

深川は夏祭りのイメージがあり、街並みも夏らしい気がする。

静かで落ち着ける場所が無くて、少し苦労する。

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