街の違和感
低層階が商業施設で、上がオフィスという高層建築は山手線沿線中心にたくさんあります。今オフィスが慢性的に不足しているので、結構回っているみたいに見えます。が、前も書いたと思いますが例えば渋谷ヒカリエの場合、自分が働いたお弁当屋さんでは売り上げの17%が賃料として取られていました。あの手の商業施設は家賃が高いのです。
で、山手線を少し外れたところには最近タワーマンションが増えていますが、低層階に商業施設を作ったもののうまくいってないケースが散見されるようになってきました。
十条のジェイトモールは、その見本みたい。十条は都内でも指折りの商店街「十条銀座」をはじめとした中小商店で成り立っていて、大型店がなかった。なにしろ今の埼京線は元赤羽線、それは環状運転する前は山手線の一部。街の歴史が古いのです。
再開発のためにつぶされた店舗の中には、地域の顔となっていたところもありました。
十条は高台にあるので、このジェイトモールの入ったタワーマンションは遠くからでも目立ちますが、かなり強い違和感のある建物になっています。テナントにクイーンズ伊勢丹が入っているけれど、なんか違う気がします。たぶん家賃も高いと思う。テナントは他にあまり入っていません。近寄るのも嫌。
ネット記事によれば、マンションエリアも「完売はしている」けれど、「住んでいる人が少ない」という評判。節税や投資、転売目的が多いとみられています。
このマンションの建築には行政も関わっている。十条駅前のロータリーの再整備など結構お金使っている。でも、はっきりいって不便になりました。
利権まみれという印象。
バブル期と似ている。あの頃は大手不動産会社が地上げ屋を雇い、半ば強引に土地を買収してランドマークになるようなビルを建て大儲けした。今は市街地再開発事業という名のもとで、行政も関わってやっているところが違うのですが、本質的には一緒という感じがします。地価の暴騰がエネルギーになってる。
赤羽駅西口みたいに、低層階が商業施設、上が住居階でもアピレみたいにうまくまわっているところはある。でもあれは大ターミナル駅である赤羽駅前だから成立するのでしょう。
武蔵小山駅は目黒線が地下化されてから再開発が進み、十条みたいになっているらしいのですが、うまくいっていないという話も。今、上板橋駅でも巨大再開発が進行中で目玉はタワーマンションらしいのですが、違和感しかないです。
自分はこういう「街の違和感」を拾いやすい傾向があるようです。
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