頭の再起動
退院してきました。
歩くことが困難だった状態はだいぶ改善し、小走りはできないもののそれなりには歩けるようになりました。
また、気づいていなかった頭の重さが取れて、だいぶ楽になりました。
パソコンで言うと、再起動した感じかもしれません。初期化まではいっていないと思います。
そうなると、邪魔なノイズがない分、感覚過敏がクリアになります。外部へ出ると、自分は目や耳から入ってくる風景やノイズにも相当の処理エネルギーを費やしてしまい、そのために人よりも疲れやすいのだと心底思いました。
ノイズが少ないから、病院では昨日までに硬軟取り混ぜ、21冊もの本を読破することができました。
うちではそういうことは難しい。家の中は本も書類もあれこれあるし、生活用具がある。食事を自分で作らなければならない。
そういう意味では入院は「夏休み」でした。実際あと数日で退院という時の読書の集中力はすさまじく、新書だったら1日かからずに読破したこともありました。
ちなみにいろいろな本を読みましたが、一つはドラマ「花子とアン」の原作である「アンのゆりかご」。子ども時代のやり直しのために擦り切れるほど読んだあの「赤毛のアン」が、なんと日本本土が空襲でやられている最中に大事に翻訳されていたということに驚きました。
重度の自閉症当事者が書いたことで有名な、ドナ・ウイリアムスの「自閉症だったわたしへ」も2日間で読めました。自宅ではなかなか読めず、ずーっと読もうと思っていた本。最初は何のことやらわけわからないことが書いてある感じだったですが、後半になってくると「この感覚はわかるぞ」という内容が増えてきました。
自分が自閉症グレー(DSM_Ⅳではアスペルガー症候群)というのは何度も書いていますが、だからこそ惹かれてしまうのだと思います。
そして、周囲に自閉症スペクトラムの人が多いのは、同類のにおいを感じるからなのだと思いました。
余談ですが、病院のデイルームにあるテレビで見て、話題のNHK朝の連ドラ「あんぱん」が、アンパンマン作者のやなせたかしさんの話だと今さら知りました。今のこどもたちの周囲にはアンパンマンがあふれていて、すごいものだと思います。見たら面白いかな?あまちゃんはDVDの全巻セットを買ったのですが、今預けてあるので数日内に取りに行きます。あれは名作で、今でも中古のDVDはなかなかそれなりのお値段でした。














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