前の記事(下に表示される)は余談。
実は昨日、意を決して冷蔵庫の買い替えに行きました。3月上旬は日中ほとんど自宅におらず搬入時間が取れないので、今月末に運んでもらうしかなく、そのためにはもう決めた方が良いと判断しました。お店の比較や値段チェックも必要と思ったので、3時間くらいの時間を考え早めに出かけました。
結論からいうと、4時間以上かかりましたが下見で決めていた冷蔵庫を表示価格の約4割引きで買うことができました。10年使っている現在の冷蔵庫の価格よりも安くなったのです。もちろん理由はあって、携帯電話会社と光回線の乗り換えをしたことと、都民だけに適用される「ゼロエミッション」制度を活用したからです。
先日、「量販店の携帯電話コーナーはキャリアの乗り換えを前提にした商売をしている」という見立てを書きました。これ、実は携帯電話コーナーだけに限らないのです。最初に行った店では、冷蔵庫売り場で接客にあたっているのがdocomoのユニフォームを着た販売員。これは当然、冷蔵庫の買い替えであっても携帯の話をされると思いました。確かに展示冷蔵庫には回線契約による割引についての案内があるのですが、それが前提条件とまでは思っていなかったので、少しびびりました。
最初の店の販売員の印象が良くなかったので、値段的にはこんなものだろうと思いましたがもう一軒行くことにしました。
「どうせ携帯の話をされるのなら」と、端から携帯電話コーナーに行ってしまいました。携帯が絡むと2~3時間では話は済まないとは思いましたが、「今日冷蔵庫を決める」と決めていたので覚悟もありました。
ここで対応してくれた販売員の方が、実に素晴らしかったのです。
自分が抱えている懸念や不安や疑問について、じっくりじっくり話を聞いて整理したうえで、「すべてに関して心配不要でしかもこれだけ安くなる」という、自分にとってパーフェクトな提案をしてくれました。
当日はとにかく4時間以上かかって情報量もすごくて、自分でやらなければならないこともあり、とにかくいっぱいいっぱいでした。
でも落ち着いて考えたとき、「あの販売員さんすごい」とうならざるを得ませんでした。
とにかく時間を割いて、じっくりと聞く姿勢がレベル高い。大きくうなずくとかアイコンタクトの使い方といった相手を常に承認し続ける姿勢もすごい。「それはこうなんですよ」と途中で言わず、聞きに徹する。一切否定しない。だいたい出尽くしたなというところまできて初めて「実はこういうこともできます」「これはこういう制度なので心配ないです」「確かにこういうデメリットもありますが、メリットもこれだけあります」といった話をしてくる。その提案が淀みなく出てくる。相当の知識量が無いとできないです。自分も小売店に勤める人間として、このすごさをひしひしと感じました。
予定時間を大幅にオーバーしたし、当初買う予定の無かった携帯端末も買ったし、クレジットカードの契約もした(たぶんめったに使わないけど)し、とにかく大変だったけれど「嫌な印象」が全然ないのです。
時間が経つにつれ、買い物よりもその販売員さんのこと、その販売姿勢そのものに学ぶところが多いのではないかと思うようになりました。
今の職場、「もうこれ以上自分のスキルを上げることはできないのではないか」とか「スキルアップしてもそれは店でしか役に立たないスキルばかりではないのか」ともやもやして、年末から転職まで考えていました。
しかし、先週のクレームと今回の販売員さんの徹底した顧客第一の接客を見て、「自分は今の職場でまだまだ伸びる余地がある」とはっきり悟りました。
今年は徹底的に接客レベルを上げようと思います。どこまで行けるかによって、きっとその先の目標も明確になってくると思います。
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