気分またやや上昇
上司である店長から、かなり真剣な表情で呼び出された。「何かな?」と思って身構えたら、粗利益率のことだった。
粗利益率とは単純に売り上げから原価を引いたものを売上高で割ったもの。自分が20代の頃に働いていた小売店の衣料品部門では粗利予算は37.5%くらいだった。これは他の部門よりかなり高い。衣料品は100%季節商品でおおむね2ヶ月で品物がほとんど入れ替わる。だからだと思う。
百貨店が「百貨」店でなく衣料品中心の品ぞろえに変わった時代があったが、それは衣料品の利益率が高かったせいだ。今はそこが苦しくなっているので経営悪化する百貨店が多いし、総合スーパー(GMS)が厳しいのも同じ理由。
さて、店長が言うには、店の2月は粗利率の予算がかなり高いのだそうだ。季節商品の売り上げ比率が高くなるからだという。ドラックストアとは、医薬品や化粧品のような高利益率の品物を売ることで、日用雑貨や食品を安くうる業態。なので医薬品や化粧品の売り上げが大事。中でも季節商品は利益率が高く真剣に売らなければならないらしく、それが達成できない場合は他のものでカバーしなければならない。2月はずばり花粉対策商品だとのこと。
自分が社員として勤めていた会社は売上高至上主義で、多少の値下げは目をつぶり売り上げ予算を達成することに重きが置かれていた。店が売上げをあげれば、あとは商品部が利益率確保のために対策するという縦横の糸があった。
今の会社は売上高より利益率を重視している。商品部ではなく店に利益率確保を求めるので、今の店長に限らず利益率の低下が目立つとプレッシャーがかかり、棚落ち品や期限間近の品物の見切りがストップされる。最悪期限切れで廃棄でも仕方ない、廃棄なら申請を来月まで繰り延べれば2月のダメージにはならない、とのこと。
この会社に入って驚いたのは(実はチェーン店ではよくあることで飲食店でもあるそうだが)、店に品ぞろえや陳列の権限がほとんどないこと。売れない商品の自動発注を切ることもできないし、商品部が店舗別に品ぞろえに強弱をつけることもしていない。売台の数に応じたパターンでほとんど決まってしまう。「こんなに売れないよ」と思う量の発注を商品部がかけて在庫の山になることもしばしば。食品の賞味期限切れはこれが理由で発生することが多い。店舗に裁量の余地があれば利益率は上がる可能性があるが、とことんトップダウンの会社のようで、だめなのだ。
しばらくはやりづらい日々になるかもしれない。もっとも仕事の環境自体は昨年と比べ相当よいので、体調を崩すとかそういったことは無いと思う。
ところで、今朝は5時にすっかり目が覚め、眠気もあまりなかったので午前中かなり余裕があった。そこでパソコンのデータ整理を少ししてみた。その記録の中に「選択日記」にまつわるリマインドメモがあった。
去年の今頃はこの「選択日記」を実践していたことを思い出した。どういう経緯があってどういう選択をして結果どうなったか。これを意識的にやっていくと、その場の感情に流されにくくなり、目標を実現しやすくなるのだ。
マインドフルネスはほとんど毎日欠かさずやっているが、「選択日記」はいつの間にか忘れていた。でもやった方が良いと思った。
5時に起きていて、途中また風呂場で寝落ちかけたがなんとか今の時間まで起きているというのは、また躁状態かもしれない。体調が悪い時にできるかどうかは分からないが、なんとか続けてみたい。
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