贈答品のシーズンです。
鳩ヶ谷より前の時代、両親と同居で春日部で過ごしていた頃のこと。父あてにお歳暮やお中元がコンスタントに10個くらい毎回来ていました。
自分はバカだったので、「どこのうちもそういうものなんだろう」と思い込んでしまいました。そんなことある訳ないのに。父は会社ではそういう立場で仕事をしていたのです。お葬式、会社の方の参列が半端なかったです。
自分はほんとうにバカだったので、就職してから母の実家へ行くとき、自分のお店で菓子折りを買って持っていっていました。みんなそうしていたからそういうものだと思っていたのです。実家って盆と正月はみんなが来るからほんとうに大変で、親族が皆帰ってからじっくり骨休めしていたと思います。
父はでも自宅では全然違いました。自分の息子に声をかけるのに廊下をうろうろしてタイミングをはかるような時がありました。
どういう思いで自宅に帰ってきたのか、今でもよくわからないです。
母はよく切れていましたが、父は全く怒りませんでした。
母が父に対する態度をせめてもうちょっとよくしてくれれば、父がお金の失敗を言い出せず、経済的に一度破綻するようなことは無かったでしょう。そうなれば自分も発病しなかったかもしれません。
お金を稼ぐということがどういうことか全然わからないまま、就職して、給料を家に入れる事もなく全部自分の貯金にしていました。月の給料を全部使ってしまうような浪費家ではありませんでしたが、父がそれだけ稼いでいたので「いいよ、自分のお金で」という感じだったのでしょう。
だからお金の感覚がおかしかったと思います。発病して医師の指示でひとり暮らしをしてしばらくは自分の貯金を取り崩しながら暮らしていました。ストイックな時はデイケアからの帰りに川口駅から歩いたりしてバス代を節約するとかありました。親からびた一文ももらわないという決心をしていました。
でも結局は仕送りを受けました。これが「治らない病気だ」とわかっていればそういうことはしなかったかもしれませんが、毎月定期的に決まった金額を振り込んでくれました。
これでお金の感覚が完全に麻痺したと思います。働いていないのに、まるで働いているかのように毎月お金が振り込まれるのです。
連日書いていますがPayPayキャンペーンで来てくださるお客様は、実質的に全品3割引という事だから買いにきます。どうやって家計をやりくりするか必死です。だから「アプリを入れると15%引き」というキャンペーンにもくらいついてくれます。なのできょうはとうとう1名アプリ会員を新規で獲得できたのです。
全然気合が違います。
今、自分がお金でほんとうに困っているのは、困った経験をしなかったから。両親も、病気が治らないとは予想しなかったからお金を送ってくれちゃった。
難しいですね。
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