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2022/11/07

進むマルチタスク化

毎日タスクが多くて大変。

職場は曜日によって出勤者も作業内容も変わります。雰囲気も変わります。せめて「水曜日はこんな感じ」など、曜日で決まっていればまだやりやすいですが、週ごとに全く変わります。

適宜休めば良いとは思いますが、一応木曜日も土曜日もヒッポがあります。月曜日は訪問看護があるのでその前に片付けと掃除があります。3週に一度は通院でその週の木曜日は薬をもらいに行かなければなりません。内科や歯科、やりくり相談。いろいろあります。

精神疾患で疲れやすいというのはもちろんなのですが、一般の人(定型発達と言います)が自動的にできる事ができません。様々な音や光の刺激を全部一旦取り入れて、いわば手作業で自分に必要なものだけを選別して対処するので、かなり負担です。エラーも多いです。それで疲れると思います。雑誌や新聞も一旦全部読もうとするので、どんどん溜まっていきました。定型発達の人は、必要な情報選択を自動でしている事すら意識していないので、この状況がほとんど理解出来ないでしょう。

ルーチンでできる仕事が、技術によって機械に置き換わります。職人技が研究され細かく分解されて、一つ一つ着実に機械化されていきます。先日書いたJRのワンマン化の場合、安全に運転する事に集中していれば良かった運転手は、停車中も乗降客の様子に気を配らなければならなくなり、わずかでも息をつく余裕は減るでしょう。マルチタスク化について行ける人と落ちこぼれる人の二極化が進みそうで、これは今は社会適応できている自閉症スペクトラムグレーの人にとっても段々と生きづらい世の中になりそうです。じわじわと追い詰められる感じです。

多くの仕事から定型的なものが減って、空気を読み、人との関係を調節し柔軟な対応力を求められる要素が増えています。本当かどうか分かりませんが、それで人口の何割か、最悪半分はついていけない社会になりつつあるという説があるそうです。確かに対人関係、コミュニケーション力、マネジメント力がますます重要になるのは間違いありません。コミュニケーション力を学ぶ教室は大盛況です。

薬剤師さんは、処方箋通り正確に薬を調剤することが第一の仕事でした。しかし今はそこまで100%機械に置き換え可能で、すでに大手の薬局で実用化されています。薬剤師さんは薬に向き合う仕事ではなく、専門知識を活かして患者さんと向き合う対人援助職に変わりました。患者には分かりませんが、この変化について行ける人と行けない人がいると思います。

きょうは薬を取りに行くのですが、薬局はそういう変化の真っ只中。かつてあった酒屋さんがコンビニチェーン店などになり、技術で売っていた自転車屋さんもかなりチェーン店に置き換わったように。自分のかかりつけ薬局の薬剤師さんは「人間力で勝負」と言っていますが、ほんとうにそこが問われる時代だと思います。でもコミュニケーションはマルチタスクの塊みたいなものです。磨こうとすればするほどしなければならないことが沢山あります。それを自動でできるように練習する必要があるのです。自閉症傾向の人は周回遅れで定型発達の人に追いつき、さらにその上の練習を繰り返さないといけない。

ちょっと思い詰めているかな…。

(この記事は10月20に下書きしていたものです)

 

 

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