« 災害だらけ | トップページ | 現況 »

2018/12/28

偶然の本との出会い

この前の日曜日に、インドネシアで津波が起こりまたたくさんの方がなくなりました。

今回の津波は地震津波ではなかったため、突然の津波に多くの人が飲まれたと聞いています。

この津波の原因はクラカトア山という火山が噴火し、山体が吹き飛んで崩壊したためといわれています。海から突き出るようにそびえる山のため、吹き飛んだ土砂が津波を引き起こしたようです。想像するだけでもすさまじいです。

ところでこのクラカトア山、約150年前の1883年にも噴火による山体崩壊で津波を引き起こし3万6千人がなくなったといわれています。しかもこの時の津波はフランスまで届き、死者の体がアフリカまで流れ着いたというすさまじいものだったそうです。

自分は奉仕活動で、毎日曜日にあるところで古本の無料取次をしているのですが、先月前半にかなり大きな本で引き取り手が付かなそうが本が寄贈されたので、ついつい自分が引き取ってきました。なんとこの本が「クラカトアの大噴火―世界の歴史を動かした火山―」という本だったのです。まさかそれから2か月もしないうちに同じ山が津波を引き起こすとは想像もしませんでした。2004年に早川書房から出た本です。

この本によると、クラカトア山の付近は世界的に極めて不思議な現象があるんだそうです。この山はジャワ島とボルネオ島に挟まれた海峡にそびえたつのですが、この付近では地質や植生、動物や昆虫の分布が東と西で全く異なるのです。東側にはオーストラリアやニュージーランドに生息する動植物や昆虫が、西側にはインドやマレー半島に生息する動植物や昆虫が生息し、たった25キロで世界が変わるといってもいいくらいなのです。つまりここを境に、同じような島の並びに見えるインドネシアは科学的にはほぼ別世界なのです。

この境界線をウオーレス線といい1863年に発表されました。

この境界線、本では直接言及されていないのですが、北へ伸ばすとフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界につながりそうです。太平洋プレートは東から西へ地面(海底)が動くのに対し、フィリピン海プレートは南から北へ動きます。フィリピン海プレートの北の先端はご存知の方もいると思いますが、日本の伊豆半島です。

インドネシアも日本と同じ島国で、しかもプレートが何枚か重なっているために大きな地震が起きやすいのです。それは日本も同じ。地球表面を構成する十数枚のプレートのうち4つが重なるのが日本列島だといわれています。この4プレート説は自分が10代のころはまだ確定されておらず、日本海で起きる地震の原因は謎とされていました。しかし、今は北日本はアリューシャン列島も含む北米プレートに分類され、日本海の大地震の震源を結ぶ付近にユーラシアプレートとの境があるとされています。そしてこの境界は新潟県の糸魚川付近で上陸し長野県から山梨県をへて静岡へ抜けるとされます。糸魚川静岡構造線、フォッサマグナとも呼ばれます。

このフォッサマグナとフィリピン海プレートの先端にあたる伊豆半島の近くに位置する火山といえば?

富士山ですね。

今すぐに何かあるとは自分は思っていませんが、富士山が過去(有史以来)の噴火でどれだけの破壊力と影響力をもっていたかは想像できます。

クラカトア山とはそんな山なのです。驚きました。

|

« 災害だらけ | トップページ | 現況 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 災害だらけ | トップページ | 現況 »