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2018/09/29

かつて、そして今

かつて「鉄は国家なり」といわれた時代がありました。製鉄と石炭はセットで、日本は国力を高めるために夕張など北海道内の炭鉱と室蘭の製鉄、福岡の筑豊炭田と北九州の製鉄をセットで開発しましたね。

それが石油の時代になりました。くしくも国鉄時代の赤い字ローカル線といえば炭鉱に行くものが多く、北海道や福岡の多くの路線が廃線になりました。

世界的には中東やロシアなど、石油や天然ガスを輸出する国が大きな力を持っていたと思いますし、国防という意味ではもちろん国土を守るということもあったでしょうが、中東からの石油タンカーが安全に日本にたどり着くことが大事だったと思います。石油がなければ飛行機も船も何も動かせません。電気も水力だけで賄えるはずがなく、石油や天然ガスとセット。ただし石炭でも発電はしてますね。

貴重なエネルギーだから徹底的に使い尽くすために日本では石油精製がさかん。原油は輸入していてもガソリンやプラスチックを輸入しているとはあまり聞きませんね。今でも鉄道貨物の何割かはガソリンや灯油などで、関東では根岸や市原から、東海では四日市から、大量の専用貨物列車が内陸各地の拠点へ向かっています。

産油国は精製能力が不足しているため、安値で原油を出さざるを得ないと聞いたことがあります。

ところが、近年「情報は国家なり」になりつつあるんだそうです。ITが盛んなのはアメリカと、そして中国ですね。ハードウエアだと特にスマートフォンは、アップルと中国のファーウェイが技術力でトップを競い、アマゾンに対抗するのがアリババやテンセント。韓国も一時頑張ったけど、いろいろな事情で追いつけず。インドはソフトウェア、日本はハードウエアの部品が強い印象ですが、部品の一つ半導体の製造には巨額の投資が必要で資金調達力も必要なんだそうです。しかも最先端の技術がすぐに古くなる世界。日本はそこで苦戦しているようです。

日本有数の大企業が、最近原子力事業で出た損失の穴埋めに半導体の子会社を売却しましたね。原子力は(表面的な)コストが安いからという理由で発電に使われたことになっているけど、やはり石油を中東から輸入するリスクを分散するための国策だったんだよなと自分は思っています。しかしその判断は、自然災害への考慮が足りなかったということですね。原発はやめるべきだと自分も思うけど、その電力をどこで作って増えたコストをだれが出すのか、ということもいつも考えています。

情報が国家という意味の一つは、軍のサイバー部隊が世界中のシステムを攻撃したり守ったりしているという現実があるからだそうです。最近の日経ビジネスの記事を読んでうならされました。水面下では国同士の争いの火花がすでにばちばちと散っている感じ。

そこに貿易戦争が加わってきて目に見える形になりつつあるのが、ちょっと気がかりです。たぶん2国間の争いで済まなくなるんじゃないかと。杞憂になってほしいです。

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