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2018/04/11

きょうの読書2

「だれがアパレルを殺すのか」読みかけ。この本は以前日経ビジネスに載った記事を加筆したものだそうで、確かに読んだことのある内容もいくつかありました。

衣料の価値ってなんだと思います?総合スーパーの衣料品は「縫製」とかと考えているんじゃないでしょうか。でも「○○バリュー」とかの衣料品なんて寝間着以下じゃないですか。ユニクロの柳井会長は「情報だ」と言っていてその通りだと思います。ZARAの品物なんて裏返すと縫製はすごく雑ですが、それでもいいなと自分は感じますから。

ただ、いわゆるファストファッションが新興国で劣悪な条件で品物を作っていることが露呈してからは「どこで、どのように作った品物か」というストーリーも大事な要素だし、着こなしも重要。おしゃれに見えるのに「これは古着屋で500円で買った」とか言って自慢する人も多い時代です。

大阪西成のバッタ屋のことは以前ここでも取り上げたような気がしますが、衣料は売り上げが全盛期の6割なのに作られている量は当時の2倍というのがすごいことだと思います。在庫がたまってバッタ屋にまわるわけです。

通販で衣料品を買う人も激増しているそうですが、そういう時気になるのはサイズでしょう。MとかLとか書いてあってもメーカーやブランドによって規格がまちまち。なので売れている通販サイトではすべての扱い商品を測り直し、通販会社基準でサイズ表示を統一しているそうです。確かにそれなら店に買いに行かなくても済みます。最近店に買い物行くの楽しくないですものね。在庫が多すぎてどれがどれだかわからない。陳列が下手で探し物が見つからない。店も広すぎてどこに何があるのかわからない。店員がいなさすぎて何も聞けないか、逆に居すぎてしつこい。

店の売り上げは究極的には店の人の質で決まります。同じ品物なら当然そうなるのに人材を使い捨ててきたために販売技術が伸びていかない。あこがれのブランドの店に就職しても職場環境が劣悪で(賃金は安い、ノルマは高い、人間関係は悪い、キャリアデザインができない)どんどん辞めていく。

アパレルに限らず、流通に限らずじゃないかと思いました。

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