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2017/12/14

一輪の紫陽花

タイピングの練習問題にいけばなの話題があります。茶の湯で有名な千利休が紫陽花をきれいに咲かせているといううわさを聞き、豊臣秀吉が「さぞかしきれいな庭だろうと思って家を訪ねると、庭には一輪も紫陽花は咲いておらず、いぶかしく思いつつ中に入ると、たった一輪の紫陽花が活けてあったというのです。いっぱいあったら本当の美しさはわからないだろうという千利休のメッセージだったとか。

西武線にはシーズンごとに、秩父の芝桜、日高の曼珠沙華が画面いっぱいに広がるポスターが掲示されます。どちらもすさまじい人気で、日高市の巾着田の曼珠沙華は地元の知人が「行く気がしなくなった」というほどの観光客が押し寄せています。秩父市の羊山公園は本数の少ない西武線の電車よりも車で行く人が多く、周辺はシーズンになると大渋滞です。

確かにきれいだとは思うのですが、結局こうした圧倒的な景色が人気を呼ぶのは、それだけみんな鈍感になっているということなんだなあ、と、この練習問題を打ちながら思いました。ほかにも足利フラワーパークとかひたちなか海浜公園とか、植物の圧倒的な群生で人を呼んでいるところはたくさんあります。

自分もかつては飛鳥山公園の紫陽花の群落を見ないと紫陽花が咲いていることに気づかなかったのです。でも今では町中いたるところに咲いていることに気づくばかりか、咲く前の小さなつぼみのころから気づけるようになりました。今は群落の紫陽花よりもそれぞれのおうちでささやかにかつ大事に育てられている紫陽花を見るのがとても好きになったのです。

因果関係はわかりませんが、電車の中で「これでもか」と動画で広告を突っ込むほどのことをしないと、乗っており人が気付かないとしたら、かすかな情報でも気づいてしまう自分はしんどくて当たり前なのかもしれません。

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