カサンドラ症候群
カサンドラ症候群というのを知っていますか?
自分は今まで「精神疾患は成育歴が大きく影響する」ものだと思っていました。頑張りすぎるのは他人の評価依存だからで、そうなるのは家族関係に原因があるからだと思っていたのです。これは親が原因ということではなく、その関係性の中でうまくいかないことがあるのが原因ではないかという意味です。
ところがリワークではなんとなく原因を2種類設定している気がするのです。ひとつは自分が考えてきた家族機能の問題です。これはカウンセリングでフォローできます。もうひとつは発達障がいです。
自分は今まで通ってきた就労支援施設でもやんわりと「自閉症スペクトラム」の傾向があるといわれていたような気がするのですが、ごく最近までそういうことは考えていませんでした。
しかしリワークでは全員が自閉症スペクトラムにまつわる本を読まされるのです。そして先日は心理検査までやったのです。自分の結果は20という数字で提示されました。27~30が確実に自閉症スペクトラム該当で、中には37という高い数値が出た方もいました。
発達障がいというと最近有名なのはADHDですね。注意欠陥多動性障害という翻訳で(最近は違う言い方もするそうです)、よくあるのが家が全くかたずけられない人のケースです。またいわゆる空気が読めない典型ともいわれます。
自閉症スペクトラムも発達障がいの一種で、さまざまな能力がアンバランスであることが多いようです。自分の場合、診断によるとコミュニケーション能力に支障がないので値が小さいが、感覚過敏のように日常生活に大きな支障が出ていることが特徴とか。
毎日通る駅ならともかく、子どものころから日常は行かないところまですらすら覚えてしまうなど、関心のある物事はやたらと記憶力がよく、そうでないものはからっきしダメというのは自閉症スペクトラムの典型だそうです。
リワークのあるクリニックは発達障がいのお子さんを支援しているプログラムがあって、よくその子どもたちと同じ時間にタイピングをすることがあるのです。数分の休憩になるとお子さんたちがいろいろ話してくれるのですが、戦国時代の武将にやたらと詳しい男の子、星などの天体にやたらに詳しい女の子などがいて(小中学生です)うならされます。
シャーロックホームズは自閉症スペクトラムの典型の一人です。実在ではありませんが犯罪捜査の役立ちそうな知識はめちゃくちゃあるのに芸能界のことなどは全く知らず(あえて知識を入れない)必要があればワトソン博士に聞くではありませんか。
こうした自閉症スペクトラムの人はとびぬけた能力がすべてにわたると勘違いされて、過剰な期待をされやすいのです。そしてADHDの人と同様コミュニケーションが下手なケースも多く、これが原因で2次障がいとしてうつ病や適応障害などになるようです。これが実は案外多いことが最近はっきりしてきました。
そしてこうしたアンバランスな配偶者に振り回されてうつ病などになってしまうことを、カサンドラ症候群というんだそうです。
続きは後日。
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