熱くなってしまう業界話
きょうのびっくり。今週発売の日経ビジネスに、「ユニー・ファミマグループが子会社になっているユニーにドン・キホーテの資本を導入する」との記事。
ドン・キホーテは長崎屋に続きユニーも手に入れることになりそうです。当分看板がかわることはないにしてもドンキ化が進むのかもしれません。
長崎屋は自分が流通業に就職するころにはだいぶ体力がなくなっていましたが、かつては量販店GMSで一番大手という時代があったそうです。そのため従業員には自分たちの会社が一番という自負が高く、それゆえに当時は格下に見られた食品部門に自前で参入するのが遅れ、衰退した経緯があります。食品を格下にみて自前でやるのが遅れたのは、東武ストアもそうでした。
外から見ると時流から取り残されているのにプライドが高い会社というと、まったく個人的な感想ですが今ならさしずめ三越だと思います。
ユニーは自分が勤めていた会社ととても似た戦略をとる会社でした。自分が勤める前は合併話もあったくらいで、マスコミにすっぱ抜かれて破談しましたが、その後も似ている感はあったと思います。ユニー&サンテラス業態がニチイ業態、アピタ業態がサティ業態、生活創庫業態がビブレ業態(扱い品目は違いますが若い世代をターゲットにしたのとターミナル駅そばというのがよく似ています)、と考えるとするっとなじみます。○○ウォークという名前で展開しているモール型SC(埼玉県では桶川のベニバナウォーク桶川と、東松山のピオニウォーク東松山があります)はイオンモールやアリオみたいなものですが、あれを最初にやったのは都市型のマイカル本牧と郊外型のイオンノアショッピングセンター(千葉県野田市)でした。違っていたのはコンビニ戦略で、ユニーはサークルKを作りましたが、マイカルは「24時間従業員を働かせたくない」と社長が言ったとも聞きますが(ホントですかね)やらなかったのを思い出します。
ユニーがこういう展開になっている中、東海地方中心のユニーと規模的にも似ている中国九州地方のイズミが割と頑張っているのは、相当経費を詰めながらも新機軸も入れて努力してるんだろうなあと思いました。
ユニーは電子マネーにも参入しているのですが認知度はいまいち。これがドン・キホーテで使えるようになったらちょっとびっくりですね。
きょうはリワークの集団カウンセリングプログラムでも昔の仕事の話(いまだに夢に出てくるなど)をしたので、特に語りたくなってしまいました。
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