なるほど
NHKEテレでバリバラという番組があって、話題になるテーマを連発しているとのこと。
それでちょっぴり見てみました。
ここが変だよ健常者というテーマで、なかなか面白かったのですが、一番響いたのはこんな話でした。
片足を失って義足をつけている女性が、足やせエステに行って「私片足しかないので、半額にしてください」と交渉するのです。エステ店の担当者は店長や本部と話をしたようで10分以上待たせて「うちでは値引きはできない。通常の値段でもいいという場合のみお受けする」という回答でした。
ここであきらめず「では!」ということでもう一人義足の女性を連れていき、「私と彼女とで足2本分なので一人分の値段でもいいですよね」と交渉に行ったのです。担当者は本部と話して「やはり今回は一人当たり一人分でしかお受けできない」と回答するのですが、義足の女性と担当者でぶっちゃけの話ができて「要望をあげてもらわないと私たちもわからないので、よかった」と言ってもらえたんだそうです。
最初に交渉に行った義足の女性、実はパラリンピックのメダリストで、一度その程度の断られ方をするくらいでいちいちめげないメンタリティのある方なんだそうです。だからできた交渉というのもあるとは思いますが、「断られてもまた行く」「切り口を変えて伝える」というのは応用が利くやりかただと感心しました。
障がい者の中には「相手から気遣ってほしい」という気持ちを持つ人も大勢いますが、それはなかなか受け入れられにくいと思います。JRの駅でお掃除や自販機の補充の台車を押す人が無言のまま「ピコーンピコーン」という音を出しながら進むのと一緒。音を出せば相手が気付いてくれるという前提らしいですが、歩道を歩いていて「チリンチリン」と無言でベルだけ鳴らす自転車の運転者に対する気分と同じものを感じます。
つまり障がい者云々の問題ではなくて、コミュニケーションの問題だということですね。それについてはそもそも健常者も障がい者も差はないと。コミュニケーション力が高ければ分かり合えることも多い。低ければうまく伝わらない。
それが人間的な悩みということかな。
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