4店舗閉店
イトーヨーカ堂の埼玉県内4店舗が10月中に閉鎖との記事がネットニュースにでていました。蕨、川越、東松山、坂戸の各店です。このうち蕨店は自分にとって思い出のある店です。閉店時はザ・プライスになっていましたが、かつてイトーヨーカドーだった時代には勉強のため足しげく通った店なのです。
イトーヨーカドーは当時業績も好調で、売り上げが伸び悩む年でも利益成長していました。業界内では「ヨーカドーはどこへ行っても金太郎あめを切ったようにみたいに一緒でつまらない」と言われていましたが、それが強さでもありました。逆に自分の勤めていた会社は「どの店へ行っても全部違う」といわれていました。
ところが自分には最初この違いがわかりませんでした。イトーヨーカドーでも久喜みたいに年商150億円という化け物みたいな店もあれば数十億円の小型店もあります。ということは店の広さ、什器の数や古さ、商品の量も全部違うはず。それなのに「同じ」と認識されるのはどういうことなのか。
それで定点観測した店の一つが蕨店でした。大型店とは規模やロケーションが違います。特に蕨店は平面の面積が小さいので、多くの売り場が壁面を背負うのです。衣料品でいえば肌着売り場以外はほとんど壁面があります。それでほかの店と「同じ」売り場を作るためには、このエリアは売りたいもの、このエリアは定番品、このエリアは見切り品といった定義を応用する必要があります。自分は専門書では読んでいましたが、実際の売り場に適用するすべをこの蕨店と大型店の比較で学んだのです。
この話、鳩ケ谷雑記では何回か繰り返し書いている気がします。そのくらい努力していたことのひとつでした。
川越店は2~3回しか行ったことがないのですが、本川越駅前にあります。とにかく建物が古くて、現在建物を作り変えている千住店並みだと感じました。今までもったのは、市街地が広いのに再開発の余地がすくないため競合店があまりなかったせいかな?と思います。
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