朝日新聞が事業説明会というのを開いて、中期経営計画を発表したとのこと。それで今後は不動産事業とM&Aに注力するとか。今や利益の35%は不動産から得られるそうです。在京のテレビ局にもテレビ部門が赤字になり、不動産収入でなんとかなっていると聞くところがありますね。
JR九州も上場することになりましたが、管内の鉄道は新幹線も含めすべて赤字で不動産で利益を出しているとか。
イオンも上半期に53億円の赤字で、利益が出ているのは金融(イオンクレジット)と不動産(イオンモール)とか。
どこの会社もみんな不動産頼みというのは、25年前のバブル期にそっくりじゃありませんか。
あの当時みたいに新卒の初任給が毎年1万円上がるなんていうかたちにはなっていないからそう思わない人も多いのでしょう。
でも退職金や親の相続などで突然まとまったお金を手にした人までが不動産投資に走っていて、マンション経営大学とかアパート経営講座などといったものを不動産会社や銀行があちこちで開いていて盛況のようです。数十年後にはだれが住むのかと思うような高層マンションがにょきにょきと建ち、豊島区みたいに新築の区役所の上がマンションなんていう形で公共機関まで参入。
とにかくぞっとしています。長くて東京オリンピックまで。悪ければその前に何かのきっかけで崩れそう。自分には昔見たばば抜きの再来としか思えないのです。
人口が減っているのだから、新しく建てなくてもそもそも家は余るはず。でも中古を活用するより新築のほうが利益が出やすいので住宅業界が政治的に圧力をかけているとも聞きます。ショッピングセンターもメインの衣料品店が多額の在庫を抱えてアップアップ。だからこんなにアウトレットが成立するのかと思いますが、売り上げは90年代の3分の2で、商品供給量は2倍ですって。百貨店の閉店問題もセブン&アイのお家騒動も結局原因は衣料品の不振と巨額在庫らしい。
うちの比較的近くで、関西の私鉄が手掛けている大型マンションができているのですが、なんと都内なのに川口郵便局の壁面に売り出し広告を出していて驚きます。とにかくありとあらゆるところに広告を出していますが、あのマンションの原価のうちかなりの部分が実質的な建物ではなく広告宣伝費なのではと思ったりもします。
もっと足元の(現場の)人を育てるのにお金を使おうよ。
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