TESCO鳩ヶ谷店
お店の記事を書くのは久しぶりです。鳩ヶ谷の旧スーパーマルエーのところにTESCOが出来ました。TESCOはイギリスの大手スーパーマーケットチェーンで、つるかめらんどを買収して埼玉県東部を中心に破竹の勢いで出店をすすめています。鳩ヶ谷店は2月24日オープンで、センスの良いエコバックを開店記念に配ったので地域の話題になっていました。自分は新聞をやめたのと、チェーンストアには金輪際勤めないと決めたために業界紙を読んでおらず、この流れを知りませんでした。鳩ヶ谷のTESCOは西友の目と鼻の先、つまりアメリカのウォルマートとイギリスのTESCOという外資系スーパーが軒を並べる格好になっています。
TESCOの店はマックスバリューの川口末広店と同じくらい東武ストアの鳩ヶ谷店とも同じくらい、サミット鳩ヶ谷駅前店よりぐんと狭いです。西友との対抗上「他店のチラシを持ってくれば、その値段以下に値下げします」とのこと。冷凍食品のケースにふたがあり、近くに人がいないときには消灯するという省エネ思想もあります。
しかし、店内をみてがっかり。これは本質的にカルフールと同じ失敗をしています。誰を相手に商売しているのか、その対象とする消費者像が見えないのです。他店チラシを見て1円でも安く買いたい人があの狭い店の中で異彩をはなつワインの品揃えを見て買うだろうか?ということです。自分はワインの良し悪しは分かりませんが、とにかく近所の酒屋よりすごい品揃えです。それ以外のお酒もこだわりの充実度です。パスタの品揃えも豊富です。単品の商品価格は安いのかもしれませんが、こういう品揃えを好む人はもっと質がよくて高級なものをもとめているはずです。チラシ価格の隅から隅までみて1円でも安いかどうか比較するほどひまのない人でないとああいうものは買わないでしょう。しかもメインがセルフレジで現金しか使えないので、時間の節約どころかコンビ二よりも時間がかかる。全体的な商品価格は決して安くありません。高級スーパーのイメージと安売りスーパーのイメージが混在しています。その上おかずの組み立てができません。川越に本社のあるヤオコーが最近業績もよく業界だけでなく一般の経済誌にまで取り上げられていますが、その好業績の理由のひとつに「主婦はスーパーへとりあえず行ってからおかずを考える、そのための簡単なレシピの提案がうまいのだ」ということがあげられています。ヤオコーがいいのは実はもっとたくさんの理由があって、それは社員を上手に活用しているおかげで一朝一夕にはまねできないのですが、それはいつか別記するとしてTESCOの品揃えは提案以前です。チラシで50個限り250円と銘打って売られていた商品が残っていたのですが、同じ商品が別の棚で399円で売られていたのでオペレーションもおかしいようです。
誰を相手にしているのかが分かりません。カルフールも世界的にはディスカウントストアとして認知しされているのに、幕張のような所得の高い人の住むエリアに「フランスから来ました!!」とやって日本に上陸、その結果は惨憺たるものでした。
鳩ヶ谷の市街地の発展のためには西友と競いながら活気を出して欲しいのですが・・・。
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