そっくり
昨日(すでにおととい)、米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」(文春文庫 2009年)を引用に使ったついでに、つまみ食いのようにあちらこちら読んでみました。どこから読んでもその評論の裏にある圧倒的な読書量や生い立ちからくる「知っているものの強さ」が感じられて、面白くてたまらないと同時にあまりの自分の無知ぶりに嫌気がさすほどでした。
その中で佐藤優氏の「国家の罠」に続く本、「国家の自縛」(産経新聞出版)の評を読んでびっくり。佐藤氏は獄中にいる間に金日成著作集全44巻を読破したそうなのですが、これは北朝鮮では聖書扱いされているとか。いやー、それって日本にも似たような団体があるじゃないか・・・とすぐ連想が働きました。国家(組織)の体質もよく似ています。忠誠の度合いを貢献度によって測られ、反抗すると徹底的に糾弾されこれでもかというくらい嫌がらせにあう。一度敵とみなされると信じられないような汚い言葉で罵倒されるんですよね。
仮想敵国(集団)をつくり、聖なる戦争を訴えて国家や集団の団結を図るところなどはアメリカのブッシュ政権にも似ていて・・・旧ソ連の代わりに「テロとの戦い」という、都合よく様々な相手に適用できる仮想敵国(集団)を作ったブッシュ。
いろいろな意味で北朝鮮の現状は、様々な人間のさがを見せられているように自分には思えます。
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