« 反ソデー | トップページ | 好きな言葉 »

2009/04/10

トーシツ

「トーシツ」と聞いてなにを想像しますか?一番多いのは「糖質」でしょうね。缶コーヒーから缶ビールやらチュウハイにいたるまで「糖質オフ」というのがはやっていますものね。

カタカナで「トーシツ」と書いてそれを「統合失調症」の略だと推察できる人はほとんどいないでしょう。

「わたしの母はビョーキです」(中村ユキ著 サンマーク出版 2008年)という本が静かながら売れているそうです。これは4歳のときにお母さんが統合失調症になり、家族として長らく闘病生活に付き合ってきた著者のコミックエッセイです。統合失調症のことが実によく分かります。サポート機関や薬のことなど家族や当事者が知っておくと役立つ豆知識もコラムとして載っていて充実しています。

この本、自分の通っているデイケアの看護師さんが見せてくれました。その看護師さんは娘さんが成人しているくらいのお年で精神科看護一筋の方なのですが、「統合失調症が漫画になる時代が来るとは想像だにしなかった」としごく感激していました。確かにうつ病は最近認知度が上がってきましたが(といっても誤解も多い)、統合失調症はまだまだ怖い病気と言うイメージが強いでしょう。以前の精神分裂病という名前も悪かったし、今に至るまで当たり前の人権すら守られてこなかったのですから。

何度も書いていますが、統合失調症は国や文化、人種、時代の違いにかかわらずほぼ100人に一人が発病するものです。看護師の教科書にも載っているくらいです。だから本当はみなさんの身近にもいるはずなのです。発病期がおおむね「青春」という言葉の似合う時期であるため、その過酷さはたいへんなものです。本人も家族もどん底に突き落とされます。

この統合失調症が「トーシツ」と略されてコミックになるような時代になりました。これはうつ病患者の激増で、精神科受診者が増えたおかげで、自分のように統合失調症に興味関心を持つ人が多くなってきたと言うことも関係あるかもしれません。もちろん当事者や関係者の啓発活動のおかげもあるでしょう。べてるの家の知名度たるや驚くべきものがあります。

カタカナ表記の「トーシツ」、「婚活」などという言葉と同様に流通するようになるでしょうか?

|

« 反ソデー | トップページ | 好きな言葉 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 反ソデー | トップページ | 好きな言葉 »