« 自分へのことば | トップページ | インド料理が食べたい »

2009/02/22

無知の恥

先日、インドネシアからの看護師・介護師候補生が来日したけれど、かなり厳しい道のりが待ち構えているという記事を書きました。その中で「インドネシアの独立記念日」のことにふれました。実は自分もよく知らなかったことでした。自分の高校時代日本史と世界史が選択制になっており、自分は日本史をとりました。日本史というのはきわめて長い時間のスパンを扱うので近現代は触る程度しか勉強しません。ところがアメリカで自国の歴史を勉強するとなるとたかだか200年そこそこの範疇を扱うわけですから、その細かさに留学生はびっくりするという話を聞いたことがあります。日本には建国記念日はあるけれど(これも何をもって建国とするのか議論のあるところですが)独立記念日はない。これは世界的に見ると稀なことなんですよね。中国やインドのような大国でさえ植民地だった時代がある。

今月になってから読んでいる本数冊のなかにはユダヤ人がいかに迫害の中を生き延びたか、中国と台湾と香港の複雑な関係とそうした歴史に翻弄されてきた人たちの話が出てきました。そうなんだ。自分はあまりにも無知すぎると思いました。ユダヤ人迫害の話は「アンネの日記」を読んだ程度のことしかしらない。自分になんの責任もなくただ「ユダヤ人」という理由だけで死の恐怖を味わった人々の気持ちは自分などには永久に分かるまい。

問題は友人の裾野が広がってインドはもとより各国、もっというと日本に住んでいるいわゆる在日の人たち(そんなひとつのことばでくくりきれない複雑なバックグラウンドをもつ)やその2世3世の人たちと触れ合う機会を持ち始めたことで、あまりにも自分が日本のことを知らないことに気づかされるのです。その理解なしにかれらと友達になれるわけがない。

あまりにも自分が無知であることを恥じるこの数日です。

|

« 自分へのことば | トップページ | インド料理が食べたい »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

また自己満足のお奨め病が出ました。『夜と霧』この本は信頼できる先生が「5指は入る」と言いました。収容所体験をした精神科医が心中を冷静に表現しています。新版には旧版に載っている写真がカットされています。『テレジンの小さな画家たち』収容所の中で子ども達が希望を失わないよう画材を集め絵画教室を開いていた人々の実話です。この2冊が一押し!です。小学生には『ハンナのかばん』を。突き進んでしまった岐路が『ベルリン1919』『ベルリン1933』『ベルリン1945』に書かれているそうです。私は1巻で、娘は2巻で休憩中です。これを機会にまた読んでみようかな。

投稿: メリッサ | 2009/02/23 01:04

メリッサさん、こんばんは。

いい本を教えてくださいますね。ぜひいろいろと薦めてください。

従軍慰安婦の本、岩波新書とジュニア新書と両方手に入れました。が、ジュニア新書を10ページくらい読んで、読めなくなってしまいました。心の傷に響く本です。無理はせずいつでも手に取れるところに積読にしてもう少したってから読み進めようと思います。

投稿: なんちゃん | 2009/02/24 23:14

読めなくて当然。私は日本のハンセン病問題を知って無知は罪だと思い、大人の責任として読んでいます。精神衛生上ハッピーになる本もそれ以上読まないとですね。家族皆で読み回した伊藤遊の『鬼の橋』、今息子が読んでいる『GO』映画では『幸せの予感』とか。地が根暗かな?

投稿: メリッサ | 2009/02/25 10:10

メリッサさん、ありがとうございます。

「GO」は金城武さん主演の映画で見ました。やるせない気持ちになりました。ハンセン病で思い出しましたが、日本の今ある精神科専門病院は昔結核患者の専門病院だったところが多いのだとか。結核患者が減って、代わりに精神障害者を飼い殺しているらしい。精神障害のある人は体力が落ちるので働けなくなるケースが多く、すると生活保護認定をうけやすい。生活保護受給者なら医療費は100%保護費からでるのでとりっぱぐれがないんだそうです。

お勧め本ありがとうございます。ぜひ読みます。が、ハッピーになる本も必要ですね!

投稿: なんちゃん | 2009/03/01 00:58

適当な性格なのでまた間違えました。お勧め映画は『幸せの予感』ではなく『幸せのちから』でした。大違いなのにいつも言い間違えてしまいます。すみません。『Go』の映画は見ていませんが主役は金城武ではなかったと思います。一般的に映画と本は別物になってしまうので私の好きな場面『格好いい物探し』があったかどうか。今度見てみますね。

投稿: メリッサ | 2009/03/03 23:46

○メリッサさん

金城武ではなく窪塚洋介だったかな。確かに映画と原作では中身もメインテーマも変わってしまいますね。自分は「ジェーン・エア」の小説をぼろぼろになるまで読みましたが、映画はいくつかあるもののどれも自分の一番心ゆすぶられる部分がはじかれて単なる恋愛ストーリーになっているので憤慨ものです。自分も「GO」の原作、読んでみようと思います。

投稿: なんちゃん | 2009/03/05 22:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 自分へのことば | トップページ | インド料理が食べたい »