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2009/01/11

百貨店が終わる

イオンレイクタウンSCの登場は百貨店の一層の凋落を予感させます。百貨店でしか買えないものが完全になくなりました。現状百貨店一つが成立するためには商圏人口が百万人必要と言われています。地方百貨店の経営が軒並み悪いのは、そこでしか買えないものがない上に店が狭くて買い物が楽しくないからです。そして百貨店成立の条件である人口百万人がない(県の人口が百万人ないところもたくさんあります)ことも一因です。外商で稼いできたところも多いでしょうが、変わる努力をしない老舗が包み紙だけの商売をしていてもだめなのは松坂屋と三越の包装紙商売大手 2兄弟の激しい凋落を見ても分かります。

イオンレイクタウンSCも売り場があまりに広いので、おそらく商圏人口が百万人必要だと思います。今のままでは無駄に広いので大変ですが、ショップレイアウトを再編集して他では出来ない程の専門店の集合体にすることは可能です。百貨店で買えないものが比較検討しながら買えるという今までにないSCに進化する可能性があるのです。

高級品を最後の砦にしてきたデパートですが、主要ブランドは自前で路面店を出し、それ以外も表参道ヒルズや六本木ヒルズなどの都心型SCに出店しています。これらのSCは元旦から営業しています。そして飛ぶ鳥を落とす勢いのアウトレットモールも元日から営業しています。初売りの売り上げはよそに取られているのだから不振は当然です。今年はまたいくつかのデパートが閉鎖に追い込まれると予想します。

追記:元日営業に関しては、やめてほしいと思います。が日銭欲しさに中内(当時)ダイエーがパンドラの箱を開いてしまった以上、これも後戻りはないでしょう。今年の元日に営業していない百貨店は殿様商売といわれてもしかたありますまい。

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