金色のゆりかご
さきほど書いた「金色のゆりかご」が面白くて読み続けています。一気に読み終えるでしょう。なんでこの本と作者の佐川光晴さんがラジオで紹介されたのか分かりました。この小説は、最近の医療にまつわる問題、そして女性の望まない妊娠やその後などに関して丁寧に取材しそれを小説の形にして提示しているので、この本を読むといくばくかの知識ももてるようになります。診察・治療に当たる医師の視点から書かれている節もありそうなのかと思うこともあります。一種の問題作です。
ところで須藤まりあのせりふにこんなのがあります。
「忘れていたが、たぶん昨日は終業式だったはずだ。一学期が終わり、きょうからは夏休みに入る。ニュースでは、小学生が通信簿をもらう光景を映すのが定番だけど、新聞もテレビも、殺伐とした事件を事細かに説明するのがいやで、ずっと見ていない。そもそも被害者や加害者の顔写真を公開する意味が分からないのに、最近はビデオの動画まで加わって、本当にどうかしていると思う。その点ラジオは声だけなのでありがたい。でもひどいニュースは聞きたくない。NHKで英会話を聞いた後、そのままニュースになったときに、いそいでFMに替えると、今度はDJの声が鼻について、とても聞いていられなくなった。」
これ、自分の気持ちを代弁しているようなせりふだ・・・。
この本を読み終わったら、たぶんしなければならない作業が手につきそうです。ちなみに今日の都幾川の夜9時の気温が氷点下1.2度。冷え込むんでいるのに昨日みたいな思いをしなくてすむのは、エアコンのフィルターを掃除したからです。どうも効きが悪いと思ったらほこりで真っ白になっていました。
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