日本人の精神年齢
エルメスのラジオ番組のポッドキャストを聞いていました。デザイナーの山本耀司さんのインタビューだったのですが、山本さんはこう言っています。
日本人の二十歳は小学生と同じ。四十歳を過ぎてやっと成人になる
自分は確かにそうだと思いました。大人とは自分で自分の事を分かっていること、自分で判断を下せることです。下手すると四十歳でも誰かの金魚のふんのまま何も自分で考えられない、人の意見を自分の意見にしてふわふわ浮いている。パリのデザイナーたちと長い間競って切磋琢磨した山本さんには自分の母国の人達が極めて幼稚に見えるのです。なぜか?
日本人は子どものことを親の私物だと思っていて、先回りして生き抜くために必要な苦労の種を摘み取り、代わりに幼稚な自分達の世話を押し付ける。子どもたちは生き抜く力がない上に人生に疲れ切って希望も持てないのはそこに原因があると思います。安定した仕事、安定した人生を送ることで親に最後まで尽くして欲しいと思っている。これでは大人になれないし、なりたくなくなるだろうと思うのです。もちろんこれは一つの側面であって、もっと色々な原因が複合的に重なっているでしょうが。
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