8月15日
日本では8月15日といえば終戦の日。「終戦」というか「敗戦」というか議論もありますが、平和のための祈りをささげる日と定義してもそれほど異論は無いだろうと思います。
ところで、インドの友人ニラージュの娘さんメグがお父さんのニラージュにGmailの専用アカウントを作ってもらったそうで、なんとメグから直接メールが来ました。いろいろと書いてあったのですが、興味深かったのが「8月15日は独立記念日なので家族全員で民族衣装を着ます」と書いてあったことです。独立記念日ってシッキム州の成立日のことかと思ったらインドの独立記念日だったようです。だから昨日のムンバイ株式市場は休場になっていました。
日本にはないんですよね、独立記念日って。それ自体がすごい事なんだなと、思いを馳せました。戦争に負けたのにね。もちろん北方四島の問題や賠償問題など敗戦にまつわる国際問題はいろいろあって、というか問題があることを認めるかどうかという入り口でもめている事柄もたくさんありますが。
独立記念日に民族衣装を着るというか正装をするのでしょう。そういう「記念日」に対する気持ちが日本はあいまいだよなと思いました。建国記念日というのはありますが、神話の世界の話でしょう。それを建国記念日と認識するのかどうかまでもめる上に一般の人にとってただの休日という日本という国の、自分たちにとっては当たり前だけれど海外から見たらとてもユニークであろう事なども考えさせられました。
インドは非暴力・不服従によって無血で独立を勝ち取ったのに、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間の対立で何度も血を流しています。今のパキスタンやバングラディシュだってインドだった時代があります。それが一時はお互い核爆弾を作りあうような緊張関係になったりしている。むずかしいですね。
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