« 大苦戦の浦和パルコ | トップページ | 子どもに優しくできない »

2008/07/03

助ける心地よさ

共依存の概念はなかなか分かりにくいものです。よかれと思ってやっていることが、実は相手の自立の妨げになっていると言うケースは往々にしてあるものです。

7月1日日経新聞夕刊で、認知療法でも有名な慶応の大野裕氏のコラムが載っていてわかりやすいので引用します。但し文章がわかりにくい部分について若干表現を変更しました。

自分が頑張りすぎて、他の人が解決しないといけない問題まで抱え込んでしまうのもよくない。その人のことを考えているようでいて、現実にはその人の力を認めていないことになり、相手の人が力を育てる機会を奪うことにもなるからだ。

このような状態は、アルコールや薬物(なんちゃん注:その他買い物、サラ金、パチンコ、性犯罪など依存症はありとあらゆるケースがあります)に依存している人の配偶者や子など、依存症患者と親しい立場の人に起こりやすい。依存状態になっているために様々な活動に支障が出ているときに、当事者に代わって、自分の方で解決しようとする。

問題が解決できれば依存状態から抜け出せるようになるのではないかと考えて行動を取るのだが、周囲の人のがんばりがかえって依存状態の当事者の立ち直りを遅らせてしまう。依存状態の当事者は、その頑張る周囲の人に依存してしまって、それ以上努力しようとしなくなることが多い。こうした問題は、一つ解決できたとしても、その後次々と出てくる。

手助けをしている人がそのことに気づかないのは、自分の力で何とかしたいと考え、何とかできるのではないかと考えるからだ。依存状態にある人を助ける行為が心地よいからでもある。(強調はなんちゃん)頑張っている自分、人を助けている自分を感じる心地よさでもあり、依存状態にある人を助けようと頑張る人もその心地よさに依存しているという意味で、専門的には共依存と呼ぶ。

共依存状態を抜け出すためには、相手の力を信頼し、その人にとって何が本当の助けとなるかを考えるこころの余裕をもつことが、まず大事になる。

共依存に陥る人は、実は当事者と同様こころにゆとりを持てない環境にいることが多いものです。冷静に考えるために「苦しいな」と感じたら、外部の人に相談してみることをお勧めします。

|

« 大苦戦の浦和パルコ | トップページ | 子どもに優しくできない »

精神福祉・精神障害」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大苦戦の浦和パルコ | トップページ | 子どもに優しくできない »