日本の住宅バブルにも影
アメリカのサブプライムに端を発した住宅価格の下落。現在ヨーロッパのスペインやイギリスでも住宅価格が下がり始めているのですが、とうとう日本でも地価が下がり始めたようです。ついこの間「賃貸の勧め」をこのブログにアップしましたが、時既に遅くついこの間までのプチバブルがはじけつつあるようです。
顕著なのはマンションですね。1~2年位前は「予告広告」だけで売れてしまったくらいマンション人気は高かったのですが、今は「内覧会開催」などの広告が多いです。つまり1~2年前はマンションが完工するまでに売れてしまったのが、今は出来上がってからも販売活動をしている状態なんです。
この現象をほぼ3年前に、自分は全く逆に書いているのに気づきました。プチバブルという記事です。今読むと本当に不動産バブルだったのがよく分かります。先日発表された公示地価を見ると三大都市圏と札幌、仙台、福岡といった拠点都市のみ地価が上昇して、他は軒並み下落しています。それも場所によっては2桁の率で値下がりしています。前回の狂乱バブルとは明らかに違う動きです。しかし、上昇しているはずの首都圏、特に豊洲、武蔵小杉などと並んで高層マンションや大規模マンションがこの3年の間ににょきにょき建ち、風景が一変した地域である川口で確実に不動産(特にマンション)の売れ行きが頭打ちになって売れ残りが出ているというのは大きな変化だと思います。
機を一にして先週の週刊ダイヤモンドが「地価暗転」という特集を組みました。川口&川口元郷のマンションはまだ上昇するという予測ですが、予断を許さないでしょう。南浦和はやや弱含み、新井宿、戸田公園は横ばいだそうですが・・・。
金利は上がりませんね。アメリカがこれだけ金利を下げてくるとは・・・3年前の記事を読むと投資環境が変わったなあと思わずにいられません。日本はやっと公定歩合0.5%でしょう。これを下げるのもインフレ懸念があって厳しい。しかし上げることはさらに難しいですね。今の世界景気が調整局面にあるなかですから、上げられないです。お金は年を追うごとにグローバルに駆け巡ります。世界的に協調した動きをしていかないとならない状況です。そして仮に世界景気が上向いても国債をはじめとした借金の額が半端じゃないですからとても金利は上げられない。今住宅ローンを組んでマンションを買うのは得策ではないといえるでしょう。「サブプライム」問題はは他人事ではないということです。
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