いさぎよくあきらめよう
中国製冷凍食品の安全性が疑問視され、消費者のなかには「自宅の冷凍食品を全部捨てた」とか「半額セールでも買わない」「表示を今までよりよく見ている」などいろいろな反応を示す人がいるようです。
はっきり言って無駄なこと。過剰反応はやめよう!テレビの見すぎです。
むしろ被害品に共通の兆候を敏感に読み取りましょう。袋がべたべたした、においがしたなどです。
まず現在の日本の食生活で中国製食品を抜く事なんて考えられないことを自覚しましょう。野菜などものによっては国産が中国産の倍以上の値段なんですから。そして表示で自衛できるなんていう発想もやめましょう。食品の表示は消費者のためにあるはずですが、表示の意味を義務教育でもなんでも一切教えないんですから無意味です。鳩ヶ谷雑記をずっと読んでおられる方は分かるでしょう?遺伝子非組み換え作物使用と表示してあっても実際は5%までは組み換え作物が混入してもいいんですから。消費期限と賞味期限の区別の意味が分かりますか?JISマークとJASマークの区別がつきますか?ph調整剤が日持ち調味料と業界で呼ばれている添加物の総称であって、保存料は使用量の規制があるのにph調整剤に法定使用限度はないこと知っていますか?メーカーによっては炎天下で3日放置しても腐らないくらいph調整剤を入れていることは以前このブログで書きました。食品、特に加工食品の流通経路は非常に複雑です。多分メーカーの担当者でも自分たちの販売する商品に「0.01%でも中国製食材が入っていることはない」と言い切るのは難しいと想像します。主原材料には入っていなくても調味料などにごく微量に中国製大豆が使われていたとか、多分分からないでしょう。スーパーや生協のバイヤーなども、結局は取引業者と製造業者のブランドをあてにするしかないでしょう。食料自給率が低いという事はこういうことなんだよね、きっと。
一番の防御策はあなたの五感です。におい、てざわり、舌の感覚、見た目の色の変化・・・そういったものであなたが判断するしかありません。実際自分は賞味期限切れでも食べたり、期限切れ前でも捨てたりしていますが、表示なんか参考程度にしかしていません。においと見た目と舌触りです。
食品表示を含めたあらゆる表示に関することを勉強するのは「消費生活アドバイザー」という国家資格を受験するのがいいのですがこれの合格率は20%くらいだったと記憶しています。普通に暮らすためのさまざまな表示を正しく理解するのはそんなに難しいのです。あとは最近都市部ではやっている「業務用スーパー」という店を試しに見に行ってみてください。川口なら県税事務所の近くの西川口陸橋どおりと川口市役所どおりにハナマサが運営している業務用スーパーがあります。絶句しますよ。業務用スーパーでは値段が絶対的価値を持ちます。添加物云々を気にして買う人なんかいないことが一目で分かります。外食するのが恐ろしくなるはずですよ。だから自分はなるべく外食しないようになったのです。こだわっているわけではなく自炊のほうが安全で安く上がるからそうしているだけなのです。
余談ですが農政もむちゃくちゃです。日本で一番関税の高い農産物は何?と聞いたら普通の人は「米」と答えるでしょう。ちがいます。「こんにゃくいも」です。理由はこんにゃくいもが群馬県の特産品であり、歴代の総理大臣を一番たくさん輩出しているのが群馬県だからです。ほんとの話ですよ。しかも海外ではこんにゃく製品はのどに詰まらせたりする危険があるため食品添加物扱いしている国もあるそうです。ちなみに今の総理大臣も群馬県出身。こんにゃくの関税がしらないうちにさらに上がっていたりして・・・。たよりになるのがあなたの五感だけだというのはこれでも分かるでしょう?食品行政は消費者のためにあるのではないのです。
テレビの報道なんかを見て「自分で防御しよう」と心に誓ったなら、中国製かどうかなんかにこだわらないことです。あなたの五感を磨くのが一番です。こて先の情報でなんとかしようとするのはやめましょう。かえって混乱するだけです。
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コメント
そのハナマサですが、西川口の東口にもあって、川口市内には3店舗ということになります。ところが、現在102ある店舗のうち47店舗が12日に一斉に閉店するそうです。川口の3店舗もすべて無くなります。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/retail/120891/
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080206AT1D0504O05022008.html
中国産食品の問題もありますが、売り上げが伸びず、黒字化を待てなかったらしいです。確かに川口にハナマサができたのはここ数年でしたね。
ちなみに数日前、消費期限から2日過ぎたパンをトーストして食べました。特に問題はありませんでした。それを考えると、なんちゃんさんの意見は的を得たものではないかと思っています。
投稿: はるまき | 2008/02/09 22:28
○はるまきさん
コメントをありがとうございました。販売店は賞味期限等に敏感であるべきですが、個人の場合は自己防衛(自己判断)のほうが合理的と思います。
ハナマサは川口市内全部閉店ですか。市役所通りの川口店はほとんどお客がおらず、当初24時間営業だったのを時間を短くしていましたが、ダメだろうなと思っていました。中青木店は調子よいのかと思っていましたがやはりダメなんですね。品揃えのほとんどがプライベートブランドなので拡販のため一挙に店舗網を拡大したのでしょうが、難しかったようですね。
ただ業務用スーパーという形態そのものはこれから増えるのではと考えています。安行青果市場に隣接しているドイツのメトロは川口が1号店でしたが、その後店を増やさず長い事川口だけでやっていました。先日そのメトロが2号店、3号店を出すとの記事を読みました。川口で日本での運営方法を試行錯誤した結果、いけると判断したのでしょう。自分もメトロの中を見たかったのですが、会員制で中に入ることができませんんでした。いよいよ中でどんなものを売っているのか興味がわきますね。
投稿: なんちゃん | 2008/02/11 19:57