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2008/01/30

つぶしてしまえ

文部科学省の諮問機関が、現在学力テストを課さずに入学させている推薦入試やAO入試合格者に対し、基本的な学力を問う試験を課すよう提言したそうです。背景には6割の大学で高校レベルの授業の補習をしている現実があるそうです。自分は大賛成です。学力テストで大学の授業についていけないと判断された受験生は入学させられないようなシステムにしましょう。そうすれば補習をしなければならないような学生でも経営上採らざるを得ないレベルの低い大学は学生が確保できずつぶれるでしょう。大学全入なんていうのは百害あって一利なしです。

自分が大学の質にこだわるのは、インドへ行った事でアジア地域の子どもたちの様子を知るチャンスがあったからです。経済発展がこれからという国の子どもたちはめちゃくちゃ勉強していますよ。しかも日本と違って子どもたちの人数が多い、きれいな人口ピラミッドの配置になっている国が多いです。これらの国では能力のある学生に、それに応じたレベルの高い教育を受けられるチャンスが与えられます。同じ学士でも今の日本の学士レベルと他のアジア諸国の学士のレベルは大きく開きすぎです。

なぜ日本の教育の質が悪いのか。社会が大学教育を馬鹿にしているからでしょう。そうでなければ3年生(関西では3回生といいますね)の今から就職活動に夢中になれるわけが無い。授業をこなすので必死のはずです。学生が大学に期待する教育の水準が低いので、教授をはじめとする大学の講師陣は徹底的に手を抜いています。まともな授業をしている人もいますが、毎年工夫も無く同じノートを黒板に書いていくだけの授業など受けても無駄です。

日本以外では高校でも先生が黒板にポイントを丁寧に板書するというのは少ないようです。先生の言っていることをノートにどんどん書き取っていかなければなりません。授業中寝ているヒマは無いのです(これは自分に対する戒めも含めます)。実際自分の知人である医師と同じ講演を聞いたことがあるのですが、ノートのとり方が全然違いました。自分は話を聞きながらポイントを必死に書き取っていたのですが、知人は講師の話をすべてノートに取っていました。そして講義が終わってからノートをぱらぱら見ながら実に正確に講師の話を再現していました。「全然レベルが違うや」と脱帽しました。

この水準で学生はもちろん教えるほうも切磋琢磨するような環境でなければダメだと思います。日本の大学に対する評価は下がる一方でしょう。はいろうと思えば誰でも入れる大学なんて存在価値がありません。ましてや専門学校の滑り止めが大学なんていうケースが存在するにいたってはナンセンスです。それでも一定レベルに達していない場合卒業させなければいいのですが、実際はどんどん出してしまうでしょう。こんな大学は教職員が飯を食うためだけの学校で教育機関とはいいがたいです。そんな大学はつぶしてしまえ。そして受験生には「困る」体験が必要だと思います。3年でも4年でも社会に出て働いたらいいと思う。それで勉強の必要を感じてから受験すればいいと思います。

日本の価値観をひっくりかえして、いつでもその気になった時にはチャレンジできるシステムに変えましょう。今はタイミングを逃すと挽回できない社会です。それでは少子化の今、日本はどんどん衰弱してしまうと思います。社会人になってから10年くらいたってもその気があればハイレベルの教育を受けるチャンスがあり、それが生かせる社会にしないと。

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