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2008/01/28

バランス

商売をやるなら簿記の知識は欠かせません。商業高校ならば在学中に簿記2級と珠算3級をとるのは当たり前だったと思いますが、今は実業高校が人気が無いので実際には商業の世界に入ってくる人でも数字にめちゃくちゃ弱い人がいます。在庫額を把握したり利益率を計算したり損益分岐点を計算したり、商業と数字は切っても切り離せないもの。売っているものが好きという動機も大事なのですが、売り物が変わっても大体どれをどこへ陳列すればいいか、どういう売り方をすればいいか、損益分岐点から目標売り上げを算出し、利益率と兼ね合わせて持てる在庫額を計算して、翌月の仕入額はこのくらいと計算しながら仕入れが出来るか、このくらいのことが分からなければダメです。「ファッション販売」という月刊誌は駅ビルやショッピングセンターの中のショップ店長さん向けの雑誌で、ファッションの事だけでなくそういう基礎的な数字の事も書いてあるのでとてもお勧めできるものです。以前も書きましたが、自分は衣料品をずっと売っていましたけれど福岡の八女に住んだときは農協で八女茶のルートセールスをやりました。店頭販売でお茶を並べる時、何の指示がなくてもどれをどこに並べればいいかはすぐに分かったので上司がびっくり。数字もとれましたし・・・基本が出来れば売り物が変わっても商売というのは出来るのです。

商売という事ではなく世界全体を見据えながら自分のあるべき方向を考える時、経済が分かるというのは必須だと思います。遠くの人と人がつながればつながるほど、経済という人間同士のやり取りの枠組みの理解は欠かせません。数字という比較可能な指数に置き換えることでさまざまな現象を説明したりできます。為替にしろGDPにしろいろいろな経済知識を持っている事でこれから自分がとるべき道が見えてくると思います。

しかし経済だけではダメ。人間だって自然と密接につながりながら暮らしているわけで、自然の営みを理解する事も絶対必要なことです。今の自分にとって不可思議に思われるのは水力発電をクリーンエネルギーと解釈する事です。河川は水だけでなく土砂を運ぶ事が大事な役割です。上流部の栄養豊富な土砂が川を伝って生みに流れていく事で海に生活する生き物も生きながらえる事ができるのです。ダムを作るとその生態系を断ち切ってしまいます。さらに悪い事に土砂がダムにたまっていきます。栄養分の多い土なのでヘドロ化してしまいます。そして数十年ののちにはダムが土砂で埋まってしまいます。それを防ぐために排砂するとヘドロが下流域や海に流れ出し生き物たちに致命的なダメージを与えてしまいます。

もうひとつ、文化を理解する事も大事だと思います。特に異文化を知る事で自分たちが暮らす社会の文化的背景を客観的に見て、良いところはまねていくような態度が必要なのではないかと思います。音楽や芸術だってとても大事なエッセンスだと思います。そればかりでなくどういう寝床で寝ているか(昨日の地球ラジオでやっていましたが)とか言葉とか文字とかあらゆるものを相対化して受け入れる事ができるようになると、自分の力が飛躍的に増すと感じています。

これら3つの要素をバランスよく知っている事が生きていく上では大事なことなのではないかと思うのです。

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