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2008/01/29

マクドナルド店長は非管理職

昨日でたこの判決は妥当だと思います。最近の裁判判決では首をかしげるようなものが多かったのですが、この判決は社会的影響の大きさという意味でも注目に値します。

自分の勤めていた会社でもヒラの売り場担当者がみなし管理職とされ手当てを少し上げる代わりに残業代が出なくなりました。しかし当時は食品売り場の運営がまだまだ人海戦術で、畜産のチーフだと朝10時までに品揃えをするため朝8時から肉をスライスしたりしていました。そして夕方になると売れ行きを見ながら早く売らなければならないものの見切りをしたりしていました。ですから店の営業時間中ずっといることになっていました。閉店時間が午後7時くらい(そういう時代もあったんですよね)の時はまだよかったですが夜9時になってどうしようもなくなりました。今は昔の同僚の人事担当者に聞くと相当進化したらしいです。日常的な残業はしなくてもすむようになったとのこと。というのはチルド輸送の技術が飛躍的に発達したため、加工はほとんどアウトソーシングで、店内では小分けや解凍といった作業だけすればいいのだそうです。確かにジャスコの畜産売り場は内情を知っている自分らのような人間から見るとすごい!と声を上げたくなるほどです。店内で小分けするだけでも加工者はその店の表示をしなければなりませんが、表示を見ると自店加工はほとんどありません。鶏肉などは青森県の加工会社でパックまでしていますし、豚肉などは昔から船橋にあるフードサプライジャスコという加工専門の子会社でパッキングしています。店ではそれをパートさんが出すだけ。隔世の感があります。社員は見切りと翌日の売り場の棚割り、発注だけやって普段は定時で帰っているそうです。

店舗運営技術を革新しないまま担当者をみなし管理職にして残業代をつけないというのは会社の責任だと思います。しかし、そうはいっても闇雲に人件費を出せるわけもない。数年前に同じような判決が出たある中小企業の社長は「残業代はつけるがその代わり賃下げする」と判決後に述べていました。このように社会的に大きな影響を及ぼす判決だと思います。

賃下げと残業代がセットであっても残業代をきちんとつける文化が根付くほうが、労働者にとっては良いと自分は思います。日本人のサービス残業の量たるやすさまじい。会社によっては残業禁止で定時から一定時間が過ぎると電気を消されるため、それを早朝出勤で取り戻すんだそうです。朝の東京駅の定食屋は6時から営業でもとても繁盛しているそうです。子育て支援云々以前の話しだと思います。

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