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2007/10/24

十二月田中学校のとりくみ

昨日の日経夕刊を何気なく読んでいたら、なんと川口市立十二月田(しわすだ)中学校の話題が載っていました。余談ですがこの中学校の名前(小学校もあります)を一発で読める方は相当とんちの分かる方でしょう。十二月=師走ということなんですよね。かなり昔の旧村落名で、二軒在家、樋の爪といったバス停にしか残っていない地名もその名残です。

十二月田中学校で取り組んでいるのは、演技を通じて学ぶロールプレイング方式の薬物(ドラッグ)教育。川口駅周辺の繁華街にも近いことから「子どもの生き方の指導は学校だけではできない」と保護者の協力を求めているところが特徴です。保護者は先輩役を演じます。まるでSST(精神障害者がコミュニケーションの練習をする)のようです。

「やせる効果があるんだ。少しなら大丈夫だよ。」「私は法律違反は犯したくないんです。それより先輩、高校生活は楽しいですか」「せっかく持ってきてやったんだろ」「これまでの先輩との関係がクスリをもらう関係になってしまう。僕はいやです」

総合的学習の時間に、このような形で模擬問答を繰り返すのだそうです。知識だけではドラッグを拒否できません。そういう意味では画期的な取り組みだと感じます。特に親が参加しているのが良いと思います。

ただ、ドラックに手を出す子どもたちの実に99%がまずタバコから入っているという事実も知っておくべきでしょう。社会全体が「未成年にタバコ、酒を売らない」という取り組みをもっと徹底させる必要があると感じます。

日経のこの記事は社会面の「広角鋭角」という連載で「薬物と戦う」シリーズの8回目として取り上げられました。数日前には刑務所での取り組みも紹介されました。同じ罪を犯して刑務所に戻ってくるケースの中で薬物に手を出すケースがとても多いとのこと。一人で薬物と戦うのは相当な困難を要します。ダルクなどのように社会の中でも仲間とともに薬物依存から抜け出す取り組みももっともっと必要だろうと感じました。

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