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2007/08/01

浦和パルコ10月オープン

ずっと気になっていたのですが、いよいよ浦和パルコのオープンが10月に決まったそうです。この建物は当初マイカルビブレが出店することになっていたのですが、マイカル倒産で計画は白紙に。候補選定のやり直しでずいぶんと時間がかかりましたが、浦和駅の高架化完成前にオープンの運びとなったようです。

テナントで一番の注目は大丸の食料品売り場でしょう。いわゆるデパ地下で伊勢丹浦和店と真っ向から対抗する事になります。春先から大丸はJR浦和駅の通路に出店予定の広告を出していてすごい意気込みです。伊勢丹浦和店は最近の伊勢丹の好調な業績の象徴みたいないわれ方をされていました。表面的には「業態が違う」と静観の構えですが、伊勢丹もファッションが売り物だけに、食料品もやはり業績好調の大丸となると相当激戦になると予想されます。

その他のテナントとしては紀伊国屋書店、タワーレコード、ロフト、ユナイテッドシネマ(シネコン)、フランフラン、フィットネスクラブのメガロスが入るそうです。紀伊国屋の浦和進出は埼玉の老舗書店須原屋本店に相当なインパクトを与えそうです。さいたま新都心の紀伊国屋を見てもあれだけのスペースにかなりの専門書が入っていて、しかも棚が低く見やすい独特の陳列をしています。ジュンク堂(大宮ロフト)が背の高い什器を使っているのとは正反対の明るい店作りです。須原屋は相当厳しいでしょう。今、川口の書泉ブックドームが独特の品揃えでたくさんのファンをつかんでいるにも関わらず主力商品の不振から年毎に売り場を縮小しているのとダブって見えます。あそこはきゅぽらの書店にやられているのでしょう。

初年度売り上げ目標は195億!パルコの店舗としては名古屋についで2番目の大きさだそうです。浦和の商業地図を塗り替える事は間違いないでしょう。

追記:今日14日浦和へ行きました。大変な混雑でした。売り場は見られなかったのですが、驚いたのはパルコだけでは飽き足らない人たちが伊勢丹やヨーカドーなどへも回遊していて、街中が人でにぎわっていた事です。伊勢丹にとってはむしろ追い風だったのではないかと思います。この人たちがどこから来たか考えると大宮ですね。大宮の東口は、このままでは高島屋が閉店するくらい寂れるのではないでしょうか。それでなくても西口のほうがすでに人の流れは大きくなっているのですから。それにルミネとエキュートが駅ナカでふんばってしまいますし。新都心も多少影響があったでしょうか。川口はほとんど影響なしと思われます。

浦和の課題は、今、駅を通り抜けられないために北側の仲町地下道へ回っている人々を、高架完成後にも回遊させるための魅力的な街づくりだと思います。そのためには浦和の商店街がみんなで知恵を絞る必要があるでしょう。例えば浦和では有名な、高架下にある「らーめん王」では、カウンター式&食券式をあらためボックス席を作り店内もこぎれいにしました。その結果以前は来なかったような家族連れや大人数のお客を取り込めるようになっています。もちろん従来のお客さんも気軽にこられるようにカウンター席もきちんとのこしてあります。個々のお店が魅力的になることで浦和の街はもっと人が来るようになるでしょう。

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コメント

名古屋パルコと言えば栄と大須の中間に立地する大型店ですよね。これに次ぐ規模とは、浦和店はかなり大きいのですね。子供の頃に浦和の駅前を毎週通っていましたが、そんな大きな敷地があった記憶はないのですが・・・ブログの記事を読ませていただくと、テナントが今までとは大きく異なるようですから、そこにかける期待がおおきいのでしょうかね?

投稿: march! | 2007/08/03 20:08

○MARCH!さん、お久しぶりです。ようこそ!

最近浦和を通っていらっしゃらないようですね。実は浦和は大変貌しています。やはりさいたま市役所が浦和になり元浦和市長がさいたま市長になったことの勢いを感じます。進まない大宮駅東口再開発とは対照的に浦和駅東口は数年前に一部を除き更地になりました。そして今どんどん開発が進んでいます。今まで東口は裏口みたいなものでしたが、表玄関が変わるくらいのインパクトがある開発が進行中です。JR浦和駅の高架化工事もその一環で、見違えるようにきれいになった赤羽駅のような駅になるでしょう。西口も駅南をとおる県道一帯が再開発されて高層ビルがたっています。

というわけで既に建物はほぼ全様が現れてきている浦和パルコは見た段階ですでに伊勢丹の対抗馬として魅力十分です。周辺に北戸田、与野、浦和美園とイオンの有力ショッピングセンターができて浦和駅前は商業地としての魅力が低下していましたが、いわゆる都心回帰的な現象も起こると自分はみています。

投稿: なんちゃん | 2007/08/04 19:46

お久しぶりです。 覚えていて下さって嬉しくなりました。

パルコは東口でしたか。なんちゃんさんが仰る西口の高層ビルと同じものであると思いますが、西口のさくらや裏に出来た大きいビルと勘違いしていました。浦和の再開発計画自体は知ってまして・・・おぼろげな記憶をたどると、確かに東口にも大きいビルが出来るはずでしたね。あれがパルコですか。
それくらいに浦和といえば西口、東口は存在感がなかったですがこれで変わるんでしょうね。

イオンのショッピングセンターは雨後の筍の様で「もう良いよ!」というのが一消費者の僕の感想です。店内の作りもテナントも、どこへ行っても似たり寄ったりで、もうおなかいっぱいです。「トレンドと画一的なお洒落」を無理やり食べさせられるブロイラーのようで、脂肪肝になってしまいそうです。

しかしながら、パルコのテナントも紀伊国屋書店、タワーレコード、ロフト、ユナイテッドシネマ、フランフラン、SCでよく見かける面子ばかりで、斬新でないですね。SC等に百貨店の食料品が入るケースは武蔵村山のイオンに三越(でしたっけ?)の例がありますが、こういうケースはまだ多くないですし、パルコに大丸も興味深くはあります。

投稿: march! | 2007/08/07 02:04

○MARCH!さん、レス遅くなり失礼しました。最近はスパム防止のためコメント時に一手間かけていただいているのでなおさらコメントいただくのがうれしいです。

そうですね、浦和駅東口は、昔は裏口みたいでしたが今後イメージを一新した新しい街になるでしょう。これが引き金になって伊勢丹側の西口も再開発計画が持ち上がったりするかもしれません。

武蔵村山のダイヤモンドシティ・ミューでは三越がジャスコと同様の核として入店しています。ダイヤモンドシティ・エアリ(仙台空港近く)でも同様です。三越は現状の都心型百貨店が不振で(横浜も撤退、新宿もてこ入れのためのロフト導入は失敗して今はジュンク堂書店を導入)、郊外型モールに会社の命運をかけているといってもいいのですが、うまく行っているという話はききません。JR大阪駅の駅ビルに入る事にもなっていますが、多分うまく行かないとおもいます。理由は別記します。

デパ地下だけが入っていると言えば、高島屋系列のデベロッパーが開発した流山おおたかの森SCですね。ミューもおおたかの森SCも未見で取材したいと言う気持ちもあるのですが体調と相談です。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: なんちゃん | 2007/08/10 11:06

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