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2007/05/16

アダルトチルドレン卒業宣言

アダルトチルドレンについてまとめたのもなんと2年以上前になってしまいました。アダルトチルドレンは大人なのに子どもっぽい人とよく誤解されますが、そうではなく親が精神的に未熟であったがために、大人の役割をせざるを得ず一人傷ついてきた子どもとして育った人のことを言います。詳しくはこちらをご覧ください。

他の国もそうなのかもしれませんが、日本では自分がアダルトチルドレンと知らずに過ごしている人が大勢います。そういう人は自分の体に不調が出なくても、自分の子どもへの接し方で問題をかかえ、あるいは自分のパートナー(夫または妻)との関係で問題をかかえてしまうケースが大変多いのです。

アダルトチルドレンという傷は一生治りませんが、適切な方法で現在かかえる問題をうまく好転させていくことができます。この方法はほぼ確立されているといって差し支えないでしょう。具体的に言うと安全な環境においてその人の子ども時代にとてもイヤだったこと、無理して我慢してきたことを思い出し、治療者やカウンセラーーとともにその場面をやり直すのです。イヤだったことをイヤと言ったり、自分に責任があると思っていたことが責任がない、親の過失であると認識しなおしたり、子どもの自分を今の大人の自分がほめてあげたりします。自分はこの作業をピプノセラピーという催眠療法でやりました。鳥山敏子さんと言う方が「ワーク」と言う名前でやっている作業もほぼ同じです。

自分はピプノセラピーの先生からのセッションが一通り終了後、「あとは話し方の訓練をする必要があります。自分の言いたいことが言え、いやなことはいやといえるようにするのに必要です。」と言われていましたが、適切な話し方講座を見つけられずにいました。でもヒッポに入ってから語学と言うよりもコミュニケーションの訓練がすごく進み、色々なことが抵抗なく言えるようになったのです。最近はカウンセリングのようなこともできるようになってきました。考えていなかったことですがヒッポで言葉を話す訓練をしていたことが結果的に話し方の訓練になっていたのです。

最近自分は自分自身にかなり自信が持てるようになりました。だからもうアダルトチルドレンを言い訳にするのはそろそろやめようと思うのです。もちろん体の症状としては治っていません。親とじかに顔を合わせるとその影響が長く出ますし、親の家に近づくだけでも不快感がありますし、親の家に入ろうものならそのストレスたるやすさまじいものがあります。それは体の反応としてでてくるものでいかんともしがたいです。もちろんうつ病も治っていません。でも自分がこれから生きていくうえで、もう無条件に認めてもらうこと、「すごいね、よくやっているね」とカウンセラーに声がけしてもらわなければならない状況は通り過ぎたと思いました。それが端的にあらわれたのが、先日書いたようなカウンセラーの変更と言う行動だと思います。

アダルトチルドレンは卒業します。次のステップへ進みます。

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コメント

アダルトチルドレン卒業宣言おめでとう!実にメデタイ。
んが、お金かかりますよね、カウンセリング。大変ですね~
次のステップへ、行け~~!!Go!go!gooo!

投稿: バウ | 2007/05/16 20:49

○バウさん
いつも見守ってくださりありがとうございます。自分がまさかこんなことを言い出すとは2年前には夢にも思わないことでした。アダルトチルドレンは自分のアイデンテティのひとつだったといってもいいでしょう。

しかし先日鳥山敏子さんのACに関する本を読んでいたら気分が落ち込んできました。それまでは救われた感じがあったしていた「ワーク」に関する記述が、過去の嫌なものとして捉えられているのを感じました。それでもう卒業だなとふと思ったのです。いやなものはいや、好きなものは好きといえるようになった気がします。

投稿: なんちゃん | 2007/05/19 00:38

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