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2007/04/23

旧芝川再生プロジェクト

テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」という番組をご存知でしょうか?テレビを見ない自分は全く知りませんでしたが、この番組で旧芝川の再生プロジェクトなる企画が進行中なのです。目と鼻の先の芝川でそんなことをやっているとはしりませんでした。番組ホームページ

芝川はさいたま市の見沼田んぼから流れている川ですが、江戸時代から暴れ川だったようです。丁度JR武蔵野線の南あたりが高台と高台の距離が近いこともあってここに八丁堤という堤防が建設され下流域の水害対策が図られました。ここはつい数年前まで脇をバスが通っていて停留所の名前にもなっていました。

それにもかかわらず現在の川口の市街地はたびたび水害にあってきました。これは大雨になると、すぐ下流の荒川の水位が増すため芝川の水が荒川に排水されず溢れ出すからでした。この水害を抜本的に解消するため昭和40年代に鳩ヶ谷市を分断する形で新芝川が開削され、足立区との境の鹿浜付近まで迂回させるようになったためにようやく今の川口市域は水害から守られるようになったのです。白鷺橋汐入橋付近にある水門で旧芝川は封鎖されているため現在は境川のわずかの汚れた水だけが流れるようになっています。

ちなみにこのとき旧河川敷は大規模に開発されました。川口オートレース場、青木環境センター、セントラル自動車教習所、国際興業バス川口車庫、川口工業病院、バンドール駐車場、川口住宅公園(今はなくなったものも含む)など大きな土地が必要なものがたくさんつくられました。領家の工場街などももともと河川敷です。地下鉄の川口元郷駅なんかはロータリーにいたるまでまるまる河川敷の中に出来ています。以前の堤防は道路になっていますが他の土地より少し高くなっているのですぐ分かります。今跡地にマンションがたくさん建ちましたが、もともと河川敷だったと知っている人は少ないでしょうね。地図が読める人なら地図上で元の堤防と河川敷だったところがはっきり分かります。

地下鉄の埼玉高速線はトンネルの下に導水路があり、荒川から綾瀬川と芝川の中流付近に水を引いて河川の汚濁を防いでいるのですが、それも旧芝川には流れていません。どぶ川といわれても仕方がないでしょう。これをテレビの企画とはいえ再生しようと言うのは川口市役所にとって渡りに舟でしょう。お金自体は公的なものが使われているようですが、それ以上の工夫が施され、テレビ放映されることで関心も高まります。

我が家にも近い旧芝川。確かにあの川はちょっと手を入れて欲しいと思っていたので、マスコミに取り上げられてきれいになるのならいいな、と思います。もっとも「どぶ川」になったからこそ水害とも縁を切ることができたことはもっと知られていいと思います。複雑な問題を単純化(簡単にするのではなく事実をそぎ落として都合のいいところだけとる)するやりかたにも疑問符ですが。

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