地方に不足するもの
それはお金の前に、仕事の前に、人でしょう。今談合の摘発が相次いで、知事の逮捕が相次いでいますが、公共事業が減らされるなかで、仕事にあぶれた関係者が証拠付で談合事件を暴露しあっていることが背景にあるようです。今後も公共工事は減る一方。何しろ自治体が借金漬で夕張のような、会社で言えば倒産状態の所がいっぱいあるからです。国は今後直接ではないものの事実上債務保証している、いわゆる第三セクターの会社まで含めた連結決算書を作らせようとしています。隠れ借金があぶり出される事は間違いなく、深刻な事態が明らかになるでしょう。そうならないと逆に問題です。建設業は過剰なのが明らか。でも雇用を創出しなければ失業者があふれることになります。
そこで必要なのは新しい発想や知識、技能を持つ「ひと」だろうと思うのです。そんなに高度ではなくて良いです。実際自分が八女の農協に勤めた時も、上司が「さすがに東京の人は違う」と言われたくらい。まだ見習いで一か月働いただけで。これは地方の人が劣っている訳ではなく学校にしろ会社内にしろ、都会の方が、教育訓練の機会が多いという事だと思います。UターンやIターンのひとが増えるべきだと思います。その為の魅力を地方自身が自分で発見してアピールする事が不可欠だと思います。
雇用の受け皿は、一次産業にあると思います。例えば、有明海の干拓に携わる長崎の土建業者には、もともと漁業で生計を立てていた人が多いそうです。ところが度を越した干拓でタイラギ貝が全く採れなくなったりして、やむなく建設業に転換したりしています。農林漁業で食べて行ける国土に戻していく、守っていくことが一番大事だと自分は感じています。
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