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2007/02/28

メタボリックなのは人権ではなく大学

某閣僚が、人権をバターにたとえて「とりすぎるとメタボリックシンドロームになる」などと発言したとか。人権尊重というのはイコール「相手の立場に立ってものを考える」ということです。権利ですから当然義務も伴います。権利だけ主張する人がいるからそれとごっちゃになっているのかもしれませんが、国というのは土地に帰属するのではなく人に帰属するものでしょう。だから「国を愛する」イコール「人権を尊重する」でしょう。閣僚がこの程度のこと分からないのかと悲しくなります。

本当にメタボリック的なのは昨日書物の紹介のついでに書きましたが、大学でしょう。大学4年間通うのにいったいいくら掛かるでしょう?そしてそれに見合う教育がされていると思いますか?

自分らが学生の頃でさえいい加減な授業が多かったと思いますし、休講なんてのも多かったです(それに乗じて喜んでいた自分も浅はかでしたが)。授業料を払っているのに休講なんてありえないでしょう。理解できていないのに単位をよこす教員も多数いました。楽に単位が取れる分授業もお粗末極まりなかったです。大学で買わされたテキストの中で、今も価値あると思って持っているのは数冊しかないです。

よその国の話しを聞くと、大学のレベルというのはかなり高いです。しかも国によっては学生が教員を評価する制度まであって、毎年同じノートをもとに講義するとか休講なんてことをやっていると評価がぼんと落ちると聞きます。だから教員のレベルもおのずと高くなるわけです。

今、少子化で大学全入時代と言われますが、大学なんてものは勉強したい人やする必要がある人が行くところで、必ずしも全員行くべきところではないし、それだけの経済負担に耐えられる学生またはその親も減ってきていると思います。なのにまだ新しい大学や新設学部が出来るのはどういうことなのでしょうか?

自分の考えですが、原因は大学院生の粗製乱造にあると思います。自分が学生だった頃、大学院にはいれるのは大体3000人くらいだったと聞きます。それが最近は1万人を越えるそうです。法科大学院といった特定の目的のための大学院生を抜いても昔の3倍くらいは院生がいると思います。大学院に行くと言うことは昔はたいてい研究室に所属してその研究室を持つ教授の徒弟になることを意味しました。だからどこどこ研究室を出たということが価値を持ったのです。院の入試にしても、入試の前に入りたい研究室の教授が受験する学生のことを知っていて、受かった時に行く研究室は事前に決まっていたと思います。当然入れば自主的に勉強して論文を書いたりするのは当たり前でした。

しかし、最近の大学院生は「教授がきちんと教えてくれない」などといって文句をたれるとか。それは大学の延長と言う意識なのでしょう。その時点でその人は形式だけの院生ということだと思います。そんなレベルの人が卒業して修士などと名乗るのはばかげていると思います。さらにそんなレベルの学生が教員になったりする。

自治体が税金で大学を誘致するなんてことが未だにあります。土地を無償で提供したり建物に補助金を出したりするけれど、それは「わが市にも大学がある」と言う面子のためでほとんど納税者のためになっていません。そこへ大学も便乗。水ぶくれした自大学の修士や博士を教え手として送り込むわけです。何人かは名のある人を雇っていたりするけれど、最近はその「名のある人」がそもそも大学で教えるレベルの人か疑問というケースもいっぱい。私立だから学費も高い。高い学費のくせに中身は空っぽという大学が増えるのはそんな事情もあるのでしょう。

先の某閣僚は大学を管轄する省庁の大臣でしょう。「メタボリック」なのはどこなのか、よくよく考えて欲しいものです。

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