« 同感 | トップページ | はっきりした因果関係 »

2007/01/24

べてる効果

はるばる北海道のべてるの家まで行ってきて、どうなる見込みがあったわけでもないのですが、実はものすごい変化が自分の中で起きています。これは「べてる効果」というべきものです。行った甲斐がありました。

何が変わったか。

割りきりがもっとすごい勢いで進んでいます。「病気で良いや」と割り切るのに6年かかった自分。でも、性格上いろんな問題を自分の責任のように感じていました。ここのブログで書きなぐったようなことです。政治情勢のこと、少子化のこと、パチンコ依存症、政治家から役人、企業トップに至るまでの問題先送り体質、etc・・・。いや、本当に自分の責任と思っていたわけではありませんが、少子化問題では今の国や地方、あるいは年金債務など隠れ借金までいれて1000兆円をはるかに超えるものを自分ら世代の子どもに付回して良いのか?と本当にまじめに考えていました。

べてるの本やビデオでは病気を持ったメンバーのことが実名で書いてあります。このことそのものがすごいことです。なので早坂潔さん、荻野仁さん、清水里香さん、ほか名前も顔も知っています。そうした、言ってみれば「有名人」が、べてるに行くと本当に実在しているわけです。当たり前ですが。そして、本にはメンバーさんそれぞれがどんな境遇で、どんな苦しい思いをしてべてるにたどり着いたかが詳しく書いてあります。そんな「どん底」をくぐりぬけてきた人たちが、生き生きと暮らしているのです。もちろん体調が悪くなったり、それ以前に生きる苦労をきちんと体験してへろっとしながらもです。

自分はその中で「降りていく生き方」に登場する吉井浩一さんと15分ほどお話しするチャンスがありました。初めの頃は自宅のガラスや壁は穴だらけ、お父さんもたたかれたり蹴られたりと相当の暴れ方だったそうです。べてるにきても発作は止まらなかったのですが、ゆっくりと快復の道を歩き出したと書かれています。実際の吉井さんはとてもそんな風には見えない穏やかな語り口で話してくれました。自分が「荻野さんなどが『べてるは最先端を歩んでいる』とおっしゃっていたのは本当だと思いました」とはなすと、「どういうところが最先端だともいますか」と聞かれたので「問題を先送りしないで、自分自身と向き合うと言うことをしているから。いわゆる健常者の人たちのほうが問題を先送りしていてこの先どうなるのかと思う」というようなことを自分は言ったと思います。すると吉井さんは「放置するのが一番です。行き詰まってどうしようもなくなるまで放置しなきゃ分からないですよ」というようなことを言ってくれたのです。

この言葉が徐々に自分の中で大きく響くようになりました。14日の旅行記の最後で、東京が近づくにつれて憂鬱になってきた気持ちを「自分で分かるまでほっておくしかない」と思うことで気持ちの整理をしています。その気持ちを日常の中でも持てるようになりました。もちろんこんなことは「考えすぎだよ」と周囲の人たちからさんざん指摘されてきたことなんですが、でも「自分がそれを考えなくなったらどうなるか」と半ば本気で心配していたのです。自分が本当に困らない限り、依存や先送りを続けるというのは、よく考えてみればアルコール中毒の治療といっしょじゃありませんか。困ることがスタート。あらゆる人に困る権利がある。だから人の世話を先んじてやるのはよそうと、今度はこれを本気で思えるようになりました。長いものに巻かれたっていいじゃないか。もちろん投げやりということではありません。例えば選挙なら必ずだれかしらに自分の責任で投票する、そういうことは放棄しません。自分で考えていて、力が及ばなくて苦しんでいる人には助力をします。困っていない人を助けようとするのは自殺行為だと最近の体験で知りました。でも本気で困って何とかしたいと思っている人は、自分の経験上のノウハウを教えてあげるだけで自力で立ち上がるんです。一昨年くらいからこういう体験をしてきています。

だから今後とも無駄な心配はしません。自分をまず生かすこと、これだけで大変なことです。4つも5つも問題を抱えてあっぷあっぷしていたら治る病気も治らないと悟りました。というか「うつ病」という病気そのものが、病気というよりも「もうこれ以上は耐えられない」と体が出す自然治癒の状態。風邪を引いたらウイルスを追い出すために熱がでて咳が出て鼻水が出る。それと一緒だと思います。

やっとそんなことが分かってきました。

|

« 同感 | トップページ | はっきりした因果関係 »

うつ病」カテゴリの記事

べてるの家」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

精神福祉・精神障害」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60361/13638249

この記事へのトラックバック一覧です: べてる効果:

» 急性アルコール中毒 症状と対策 [FXで稼ぐ!不労所得の為の基礎講座!]
急性アルコール中毒と言えば1月~4月、宴会の多い時期に多く見受けられます。特に、... [続きを読む]

受信: 2007/02/08 23:00

« 同感 | トップページ | はっきりした因果関係 »