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2007/01/31

価値観の逆転現象

自分はごくごく最近まで、自分が卒業した高校のことをマイナスとして捉えることは全くありませんでした。まずあの高校に行ったから今の友人とつながることができたので、特に親方新井との出会いは人脈の広がりを伴いながら今に至るまで延々と自分を助ける杖となってきました。親方新井と出会うことがなかったら自分はこれほど演劇活動に足を突っ込むこともなかっただろうし、そうなればいわゆる普通の人生(いい会社に入って、会社勤めに専念して、何がしかの地位を得て)以外の人生は「転落」と捕らえていたと思います。

もうひとつ、自分は大学の選択を誤っています。自分の中で大学に行く意義を十分に吟味しないまま進学してしまいました。結果的に「本が読みたい」という、ほんとうにかすかな気持ちだけで文学部を選んだのですが、文学は自分が研究したいテーマではありませんでした。自分の「本が読みたい」は「いろいろな知識を得たい」と翻訳するのが正しく、「いろいろな知識」というのは主に社会科学に関することでした。たまたま自分の行った大学には民俗学を研究するフィールドがあって、自分はそこに直接関わりませんでしたが、柳田国男の「遠野物語」に代表される地域の民話とその民話の持つバックグラウンドと言うことにはとても興味があって、卒業してからですが実際に遠野へ行ったりしてみました。遠野へ行って分かったのは、遠野の民話に限らず地名などにもアイヌの痕跡が色濃く残っていると言うことでした。アイヌと言うと北海道のイメージがありますが、実は東北北部にもすんでいた時代があって、いわゆる私たち「倭人」によって北海道の奥地へ追い込まれていった歴史があるのです。

そのほかにも大学で期せずして得た知識は数々あるのですが、最初の1年は「やり直そう」と思って仮面浪人(なんて言葉、今もありますか)をしていました。しかしモチベーションに欠けていたのと、自分の勉強法がいわゆる受験勉強の勉強法とかけ離れていてその修正ができなかったため、翌年は受けた大学全部落ちてしまいました。結果「せっかくだから一度入った大学で何とかやっていこう」と考え直しそれから3年ですべての単位をとって(つまり1年次は取得単位0だったのです。こんなことが可能だったのは進級時の下限単位が本当に低かったと言う事情があります)まるで順当に進学卒業したような格好で社会に出ました。しかし頭の中はからっぽでした。

偏差値による輪切り教育の中で、自分が通った高校は志望した中で一番高い偏差値の高校でした。そして個性的な同級生、先輩、後輩に恵まれて、学校生活の中ではあの頃が一番幸せだったと思っていたのです。本当につい最近までのことです。

しかし、先日の記事に書いたように自分の得意な勉強法は「人に教えること」だったので、あの高校ではそれが通用しませんでした。それが今に至るまで禍根を残していることは先日書いたとおりです。もうひとつは男子校だったことです。自分は自分の高校生活に埋没していましたので、女生徒が居ないのが当たり前で3年間過ごしてしまいました。文化祭でよその女子高と交流を持ったりすることくらいが女性とのかかわりでした。

高校時代というのは子どもからおとなの男性・女性へ変化していく一番変化の激しい時期だと思います。男ばかりの生活で兄弟もいなかったので、男の子が男性に変わっていく過程は自分自身も含めてつぶさに観察できましたが、女の子が女性に変わっていく様子というのをほとんど観察できませんでした。中学時代には余り目立たなかった女の子が、高校に入ってびっくりするくらい美人になっていたりというのを中学の同窓会で見て「失敗した~」と思いましたが、大学や社会に出てからも女性との付き合い方が全然分からなくて未だに苦労しているのは、あそこに原因があると思います。

結論として自分があの高校を出たのは、もちろんプラスも沢山あったけれど、マイナス面のほうが大きかったかも・・・と価値観がぐるっと変わってきています。もう少し家族的な共学校に通っていたら、ひょっとするとずいぶん違った人生が待っていたのかも。後悔しても仕方ないのですが、子どもが育つ中で学校の選択と言うのはとても大きな影響を持つし、だからこそ多面的な評価を加えながら学校を選ぶと言うのが重要で、それは子どもだけではムリなので大人もそういう多面的価値観を持つ必要があるなあと思いました

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コメント

私は女子高&女子大でした~(^^;
確かに、大学を卒業してから、男性に対して結構大変だった気がしますね~。どうやって接したらいいのかわからなくて。

共学に通っていたら、という気持ちもなくはないのですが、私の場合コンプレックスが強いので、共学に通っていたら、かえって縮こまっていたようなきもします。男性の目を気にしないで過ごせる女子高だったから、好きなことやれたかもな、って。

高校&大学ではかけがえのない友人に恵まれたので、それで十分かな、という気がしています~。

投稿: べる | 2007/02/01 22:34

○べるさん
なるほど。確かに自分が共学へ行っていたらそもそも演劇部に入らなかったかもしれません。共学校なのに演劇部は女子しかいないというところも結構ありますからね。演劇部(あるいは落研)に入らなかったら、それはそれで人生変わったような気がします。

やはり異性に対してどう接するか、わからなくなりますよね。でもそれはそれですかね。今の友人にめぐり合ってこういう人生をおくれるのはべるさんと同様、友人との出会いが大きいですから。

投稿: なんちゃん | 2007/02/02 17:34

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