15年ぶりの人材難
日本の景気は統計上かなり良いと言われますが、多くの方が実感できないでしょう。それは経済成長率が昔ほど高くないことと、全国的に景気がいいのではなく一部地域、業種に限られているからと言われています。
以前にも川口のプチバブル状況を書きましたが、都内ではとうとう地上げも復活しました。再開発計画が目白押しで、確かにバブル時代を彷彿とさせます。特に旅行で福岡や札幌などから帰ってくると東京の異常さにくらくらします。JRでは特急料金よりも高い普通列車のグリーン車が大人気でグリーン券を買っても自由席なので座れないことすらあります。3月からは常磐線にもグリーン車が入るのですが首都圏以外ではありえない話です。
求人もそうとうあって、いまや流通・サービスでは15年ぶりくらいの人材難になっています。流通では一部の大手企業以外は新卒者を採るのが困難な情勢で、優秀なアルバイトを社員に登用したりしています。自分が就職活動をした時代以来のことです。昔と違うのは、流通・サービスはさらに労働条件が悪くなったことでしょうか。自分が会社に入った頃はデパートは18時、スーパーも19時半に閉店していました。今はご承知の通りの営業時間で正月もなくなってしまいましたから、売り手市場の新卒生から見ると非人間的な職場に感じるでしょうね。
正社員だけではなくアルバイトも採用困難になってきています。人気のある店(例えば無印など)でも、常時アルバイトを募集しています。コンビニや飲食店では日本人学生の採用が困難で、正規の外国人留学生などを採用しています。店頭で少し日本語の発音が違う店員さんに良く出会います。時給も相当高いです。自分が働いていた頃のアルバイト時給の2割り増しくらいが相場でしょうか。アパレルショップでは販売員の引き抜き合戦も盛んだと聞きます。それはそうでしょうね。働いている人がのべ2000人くらいの、イオンみたいなショッピングセンターが年に2つも3つも開店するのですから。
首都圏はバブル(かどうかは別ですが)に酔いしれている感じがします。
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