パニック障害
今日は別のことを色々と書こうと思っていたのですが、午後でかけて、帰ってきてから夕食を作り(余談ですがデイケアが無いので夕飯と昼ごはんのおかずを自分で作ると結構野菜が減ってくれます。宅配の野菜を余らせるのは土日体調の悪い日が多くて料理していないからだ、とよく分かりました)食べて少しくつろいだところで急に眠気。布団を出しましたが、敷くところまで行かずそのまま沈没してうなりながら2時間ほど寝てしまいました。その後もうなったり眠かったりでつらくて早めに薬を飲んで寝たのですが、そうしたら今度は眠れなくて、ふと思い出して今日書こうと思ったテーマとは全然別の病気の話を書くことにしました。
今日の症状はパニック障害(パニック発作、パニック・ディスオーダー)の軽い奴です。以前はこのパニック障害に関して知識が無くて、人の話を聞いて「大変だな」と思っていたのですが(うつ病でなくてもパニック障害だけ出る人は結構多いです)、わりと最近の新聞記事でパニック障害に該当する症状を読んだらかなり当てはまることが多く、それでやっと自分もパニック障害がしょっちゅう出ていることに気づいたのでした。
自分のパニック障害は疲れがある程度たまってきた時に突然おこります。電車の中や駅などで突然心臓がどきどきというか「ばくばく」してきてふらつきます。柱につかまったりしゃがみこんだりします。あるいはふいにそれまで普通に持っていたものが重く感じられてもてなくなります。あるいは急な眠気がやってきて我慢できなくなったりします。
まだ会社に勤めていたころのことですが、商品を陳列している最中に突然持っていたカシミアのセーター3枚が4~50kgの重さに感じられて、あわてて手を離したことがあります。最近では近所のスーパーでの買い物帰りに突然買った物がものすごく重くなって放り出してしまいました。このときはひどくて、持っていたリュックやポーチも重くて全部地面において、そのまま路上でしゃがみこみついには横になってしまいました。「このまま寝たら楽だな」という思いを必死に振り切って気持ちを落ち着かせ、10分位してタクシーが通りかかったので呼び止めて力を振り絞って乗り、ほんの数百メートルさきのうちまでなんとか帰り着いたのでした。
実は福岡に移住したのに戻る羽目になったきっかけもパニック障害でした。朝一番に起きて家の雨戸を開けて、新聞を取りに玄関先の新聞受けまで行ったのですが、手に持った新聞が急に重くなって手を離し、そのままそこに崩れるように倒れてしまいました。意識はあるのですがほとんど動けず、助けを呼びたくても「うーうー」としか出てこなくて同居人も気づかず、ずーっと「うーんうーん」とうなっていたらお隣の家の人が気づいてくれてとりあえず家の中へ運ばれ寝かされました。同居人はどうしても行かねばならない用事があってでかけ、自分もお昼になっておなかが減ったので布団から起きだして食事を取りにいったのですが、その途中で今度はひざから「すぽーん」と力が抜けてまた倒れてしまいました。それで救急車がきて運ばれたのですが、最初に担ぎ込まれたのは脳外科。全然違う病気と勘違いされたんですね。それからすったもんだして精神科の病院に初めて入院することになりますが、入院する日の前日も相当の気持ちの昂ぶりがあってまたトラブルを起こして、結局福岡にいられなくなって撤収してきたと言う経緯があります。
体に出ている症状は半端ではないのですが、だからといって病院にいけばなんとかなるかというと全然どうにもなりません。原因が疲れやストレスなのでとにかく休む、寝るしかありません。仮に救急で運ばれても病院では坑不安剤の注射か点滴をして帰されるのが落ちです。精神科で入院というのはいろいろと手続きがあって、他の病気のようにはいかないのです。
というわけで今日も寝るのが一番。これから頓服の睡眠薬を飲んでムリでも寝ることにします。
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コメント
やはり入院の手続きは大変でしたか。
そうではないかとおもいました。
クリニックに駆けつけて本当に正解。なんちゃんの記事に共感します。
電車の中で倒れたことがあります。
急に心臓がドキドキではなくてバクバクするんですよね!耐えなくちゃいけない、休まなくてはいけない、というのが起こってからの自分の反省点になりました。
このまま寝たらラクだな、という気持ちを振り絞っての行動、必死だったですね。
今は気持ちが深く入り込んできます。
投稿: piano | 2006/10/03 16:23
○pianoさん
よく映画か何かで「寝るなー、寝たら死ぬぞー」というせりふが凍傷にかかった人が出たときに言われますが、まさにそれです。今だから笑って書いてますが、ほんと必死でした。しかもこれ、今年の話です。まだいつ同じことが起こらないとも限らないのですが、パニック障害は突然起こるので、なにしろ疲れをためないように気をつけるしかないんですよね。
自分も電車で倒れそうになって、でもここで倒れると大事になるからと思って、駅で降りて柱の影で横になったことがあります。そのときは派遣会社の登録を2件掛け持ちしての帰りでした。今思えば倒れて当然というところでしょう。
投稿: なんちゃん | 2006/10/03 23:22