作られた部族対立
アフリカのルワンダ(ダルフール地方)で世界最悪ともいえる部族紛争の結果多くの人が命を失い、国連が関与するのが遅れたせいではないかと批判を浴びています。ツチ族とフツ族の対立と伝えられ、アフリカの国々には多数の部族が存在するという漠然とした知識から自分たちはその中の一部の部族が国の主導権を握るために争っているという印象を受けてきたと思います。(ヒッポの体験談としてよく話題になるのがケニアの話。公用語であるスワヒリ語と英語のほかに100を超える部族語があり、ケニアで暮らす人は15くらいの言葉を話せるのは、15しか話せないことだとか) 現在日本では国境なき医師団として現地に入り活動を続けているメンバーがいるそうで、一日50円募金などで援助して欲しいという訴えが伝わっています。
ところが敬愛するニノチカさんがアフリカ旅行に出かけられて、その旅行記の一部としてこのルワンダ内戦のことを取り上げていらっしゃいました。そのお話を読んで愕然としました。ツチ族とフツ族というのは、伝統的に存在した部族ではなく、以前占領していたベルギーが容姿の差からヨーロッパ人に近いツチ族という部族とそれ以外のフツ族という部族を意図的に作り上げ、ツチ族を優遇したことからお互いの対立が生まれたのだそうです。単なる部族間対立ではなくベルギーによって作られた部族対立なのだそうです。詳しくはこちらをお読みください。
今、日本では生活保護も受けられない人たちが大勢存在し、社会問題化しています。この身近な問題に取り組むのがまず優先順位としては一番だと思いますが、こうした問題も遠くの話として流してしまうのではなく少なくとも事実関係を知っておくのは大切なことだと痛感しました。
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コメント
ありがとうございます! トラバ返ししました...
投稿: にのちか | 2006/10/27 02:46
トラバ返しありがとうございます。長めになりましたが先ほどコメントつけました。
投稿: なんちゃん | 2006/10/30 03:27