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2006年10月

2006/10/31

お産を考える2(書き直し)

ずーっと気になっていた「お産を考える」を、予定した中身と変えて2とします。

これを読む前にもう一度「お産を考える1」 「お産を考える2」 を読んでいただければと思います。

参考にさせていただこうと思っていた「ロハスメディカル6月号」では、医療が「お産」という本来病気ではない出来事に介入することで母子の安全が飛躍的に母子の安全が確保できるようになったことが説明されています。これを当初2として書くつもりだったのですが、なかなか筆が進まないので視点を変えてみます。

最近低落傾向だった出生率に改善の兆しが見られると聞きます。その一因に自分と同じ世代の、ついこの間までなら「高齢出産」といわれる年齢で出産する人が増えていることが挙げられています。このことは自分にはとても納得のいく話です。

昭和40年代生まれは丁度就職する頃に男女雇用機会均等法の恩恵を受けられるようになった世代です。確か自分の就職する2~3年前から銀行でも、一般職と違う総合職という名前での採用が始まりました。総合職というのは法律の趣旨を体現するもので、男子行員と全く同じ条件で営業もするし、転勤もありありというものです。それまで女性で銀行に就職すると窓口係などを専門にしていて、多くが社内結婚でやめていくというパターンでした。言葉は悪いですが、今にして思えば男子行員のお嫁さん候補としての採用だったといえます。しかし総合職にあえてチャレンジする女性は、自分のキャリアプランというものを相当考えて入社したと思います。そうした場合、10年くらいは仕事に没頭してはじめてその仕事がキャリアとして生きるようになります。自分も10年社会人として会社勤めをしてきたことが、今100%の力で仕事ができなくても後で生かせるという自信になっています。

そんな風にある程度のキャリアを積んではじめて、やはり女性だから結婚もしてみたい、子どもも生んでみたいという気持ちになってきたのだと思います。それが30代後半になってからのお産の増加につながっているとおもいます。そこに従来は危険視されていた高齢出産が、医療の進歩で割りと普通にできるようになってきたという要因が重なった結果今の流れができてきたのではないかと思います。

ただ医療の現場では100%安全なお産なんてありえないという認識があると聞きます。それはそうでしょうね。一昔前のお産というのはまさに命がけだったのですから。それに対し、生むほうの意識としては母子ともに安全が保たれるのが当たり前という認識になっています。ここに考え方の落差があります。

医療過誤訴訟の中で産科がらみが8分の1、賠償額では実に半分が産科領域なのだそうです。ところがそれに見合う収入を医師がもらっているかというと、ほかの科の医師と変わらないのだそうです。ですから必然的に医学生がリスクの高い産科を敬遠するという図式になっています。

お産はいったいどうあるべきなのでしょうか?これを3回目に引き継いで書こうと思います。

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2006/10/30

成り行きに任せます

先日ヒッポの集まりの後、ちょっとした懇親会があって参加しました。最近自分は、自宅ではビールをほとんど飲まないし、金銭的な問題もあって厳選して参加しているので、本当に久々のビールでした。

ヒッポには家族で参加している人が多いです。当日東京の多摩地区から講演に来られたご夫婦の奥さんが自然と「奥さんはいないんですか?」と自分に聞いたので、「仕事している頃は出会いらしきものもあったけれど7年以上うつで仕事ができないでいる。男性で仕事ができないというのは、結婚などありえないでしょう。もう最近はずっと独身で行くと思っている」と話すと、「100%そうとも言い切れないのでは。ひょんなことから出会いがあるかもしれませんよ」とおっしゃいました。

話の流れでそう言うしかなかったのかもしれませんが、確かに自分の友人で、だんなさんが躁うつ病でかなり重く、全く働けない状態なのを「結婚して治療に専念させる」といって、両親の猛反対も構わず結婚してしまった人がいます。これは例外中の例外だと思っていましたが、何がどう転ぶか分からないというのも確か。結果として奥さんが主として働いている例も自分の知人友人には多いです。自分はヒッポに参加している地域の子どもたちを「甥っ子、姪っ子」のような感覚で見ています。子どもがいることで自分が育つ面って大きいなと感じています。身近に発想の違う人がいるのも、人生行き詰まらないためにはいいなとは思います。

ま、しかし現実問題として、病気が治らないことを前提に暮らす、自立することを懸命に模索している自分としてはけっこんするのは難しいでしょう。今の病人なりに充実した生活リズムを維持しながら、あとは成り行きで、そういうことがあればそれはそれで拒む必要もないのかなと、ちょっとだけ思いました。

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2006/10/28

2回もつぶれる

今週は火曜・水曜とつぶれて(夜は調子よかったので、記事は深夜書いていました)うーんとうなっていましたが、木曜に町屋堂のお手伝いに行けたと思ったらその夜からおかしくなり金曜日一日つぶれてしまいました。今日14時半頃やっと抜けました。先週は1週間無事にすごしたので、「いや、調子よくなってきたな」と思ったらやっぱりそうでもないということが分かりました。まあ、町屋堂さんのお手伝いだけ休まず行けたのがなによりでした。

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2006/10/26

作られた部族対立

アフリカのルワンダ(ダルフール地方)で世界最悪ともいえる部族紛争の結果多くの人が命を失い、国連が関与するのが遅れたせいではないかと批判を浴びています。ツチ族とフツ族の対立と伝えられ、アフリカの国々には多数の部族が存在するという漠然とした知識から自分たちはその中の一部の部族が国の主導権を握るために争っているという印象を受けてきたと思います。(ヒッポの体験談としてよく話題になるのがケニアの話。公用語であるスワヒリ語と英語のほかに100を超える部族語があり、ケニアで暮らす人は15くらいの言葉を話せるのは、15しか話せないことだとか) 現在日本では国境なき医師団として現地に入り活動を続けているメンバーがいるそうで、一日50円募金などで援助して欲しいという訴えが伝わっています。

ところが敬愛するニノチカさんがアフリカ旅行に出かけられて、その旅行記の一部としてこのルワンダ内戦のことを取り上げていらっしゃいました。そのお話を読んで愕然としました。ツチ族とフツ族というのは、伝統的に存在した部族ではなく、以前占領していたベルギーが容姿の差からヨーロッパ人に近いツチ族という部族とそれ以外のフツ族という部族を意図的に作り上げ、ツチ族を優遇したことからお互いの対立が生まれたのだそうです。単なる部族間対立ではなくベルギーによって作られた部族対立なのだそうです。詳しくはこちらをお読みください。

今、日本では生活保護も受けられない人たちが大勢存在し、社会問題化しています。この身近な問題に取り組むのがまず優先順位としては一番だと思いますが、こうした問題も遠くの話として流してしまうのではなく少なくとも事実関係を知っておくのは大切なことだと痛感しました。

ニノチカさんのブログにトラックバックします。

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2006/10/25

まだまだだな

先日宣言したように、自分は携帯電話会社を乗り換えることにしました。昨日から違う会社にしても番号を引き継げる番号ポータビリティがスタート、各社とも社長がメディアに出て派手なパフォーマンスを繰り広げたようですが、特にソフトバンクの孫氏が目立っていたようです。あのような孫氏のカリスマ性に惹かれる人も多いんだろうなと思います。実際ヤフーBBのADSLでも駅前や繁華街でモデムを配りまくるなんてNTTじゃ考えられない営業手法です。しかしあれを配っていた人たちはほとんど日給1万円で派遣会社から代理店に送り込まれた人たち。あの頃電話営業も盛んで、派遣会社の間では「ヤフーバブル」という言葉もささやかれていました。高い時給で雇われたはいいがキャンペーンが終われば使い捨てでしょう。パフォーマンスの裏にある影の部分を見てしまったから嫌いになったといえます。

ところでauとdocomoのどちらに乗り換えるかということですが、最初自分はauにしようと思っていました。一番の理由はメールアドレスが短いこと(@ezweb.ne.jp)です。以前は(@t.vodafone.ne.jp)でした。登録するのが結構めんどくさい。ホームページをみて機種や料金プランもある程度目星をつけていました。

ところが月曜日に電話売り場の店頭でカタログをもらって再度比較検討した所、大きな違いに気がつきました。auは障害者割引(スマイルハート割引)が1年ごとの契約で、中途解約には手数料がかかるのです。これは他の会社にない制約です。そこで最終的にdocomoにすることにしました。ホームページの料金プラン案内では全然分かりませんでした。ホームページでは作り手の伝えたい情報を見るのは楽ですが、こちらの知りたい情報を探すのは大変面倒くさいです。今回の携帯電話会社のホームページは特にそうで、一つクリックすると別ウインドウが開いたりして非常に煩雑でした。紙のカタログでは、たとえ小さく書いてあっても目的の情報を比較的容易に見つけることができます。そういう意味で媒体としてのホームページ(web)の使い勝手はまだまだだなと思わされました。

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2006/10/24

それを便利というか?

来年3月から首都圏では「パスモ」というICカードが登場します。これは首都圏のJR、私鉄のほか東京、埼玉、千葉、山梨のバス会社でも共通に使えるカードで現状のsuica、パスネット、バス共通カード、山梨のバスICカードをすべて統合してしまうものです。

これにあわせて私鉄各社では、残高が足りなくなると自動改札機で自動的に指定のクレジットカードから入金する「オートチャージ」という仕組みを導入するそうです。今年10月からJRのsuicaで先行して「オートチャージ」が始まりました。残高が足りなくなるとあらかじめ設定した金額が自動的に改札機を通してクレジットカードから入金されるというサービスです。「いちいち入金機やお店などでチャージ(入金)する手間が省けて便利ですよ」とJRではさかんに宣伝しています。

しかし、それは本当に「便利」なのでしょうか?現金無しで買い物ができるクレジットカードは「お金を使っている」という痛みを麻痺させ、必要以上に使ってしまう危険をはらむものです。それでも買い物の都度カードを出して利用伝票をもらうことである程度の管理はできる、少なくとも使った記録をその都度家計簿に記録しておけば「次の支払いがいくらか」というのは大体把握できます。ところが「オートチャージ」では残高不足になるといつの間にかクレジットを使うことになります。伝票も残りません。これでは「お金を使っている痛み」はさらに希薄になり、相当マメに家計簿をつけていないといくら使ったのかの把握も難しくなります。「パスモ」が交通機関だけで使えるカードならまだいいのですが、すでに「suica」はJRの駅構内の商業施設やファミリーマートなどでも使えますし、来年3月からはイオンのお店でも使えるようになると聞きます。こうなると金銭管理に相当の技術を要するようになります。安易に使っているとすぐに予定外の金額を使ってしまうし、利用明細がきて初めて「こんなに使ったのか」と青くなる事態も予想されます。

金銭管理に「高度な技術」を必要とするということは、裏を返せば「不便になる」ということです。今でも機械やお店の店頭で入金するのにさほど面倒なことはありません。事業者側は「便利」と盛んに言いますが、ホイホイとのるととんでもないことになるでしょう。こんなものは「サービス」でもなんでもなく、なるべく「お金を使う痛み」を感じさせずにジャンジャン使わせようという「システム」以外の何者でもありません。「便利」とは程遠いものだと思います。

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2006/10/23

常識の勝利

鳩ヶ谷市長選挙は新人の木下氏が現職の名倉氏に倍近い票差をつけて当選しました。投票率は60%を超え、首都圏の同日の市長選では最高の投票率でした。地区別に見ると案の定、南地区の投票率が低かったようです。

名倉氏敗戦は当然の結果でしょう。過去4期の名倉市政は鳩ヶ谷の財政を最悪の状態まで追い込んできました。前にも書きましたが、背水の陣で臨んだ合併の申し入れを川口の岡村市長は30分で追い返しました。こんな人が「合併の実現」を公約にしたって誰も信じるわけがなく、また多選批判もあったようです。八幡木では市長の退職金1億を許すなというような立て看板も出ていました。

市議選もかなり得票にばらつきが出て、はっきりと明暗を分けた形になっています。

新市長の下でどれだけ鳩ヶ谷のマンネリを打破し、新しい風を吹き込めるかがこれからの課題だと思います。

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2006/10/22

国道との戦い

川口の本町ロータリー近くに大規模マンションがあります。付近に多い超高層マンションではありません。このマンションは以前住宅展示場だった場所にできました。その昔、まだ芝川が弥平町のほうに付け替えられる前は河川敷だったところです。今は国道122号線のすぐ脇という環境です。最近だいぶ住んでいる人が増えてきて、洗濯物や布団を干してあるのが赤羽へ行くバスから見ることができます。そう、このマンションのベランダはもろに国道のほうに向いているのです。

国道122号線は我が家のすぐそばも通っています。このアパートに引っ越してきて初めての一夜を過ごしたその翌日、自分は耳栓を買いに池袋の東急ハンズへ向かっていました。昼の様子も夜の様子も見ておいたので、雨戸を閉めれば騒音もそれほど気になるまいと思っていたのです。しかしもっともうるさいのは午前4時から6時にかけての早朝なのでした。この国道は北へ向かうとすぐ東北自動車道と接続します。東北道から首都高に入らず都内へ向かうトラックやダンプカーがものすごい勢いで通過していくのでした。横浜の国道1号線沿いに住んでいる友人がいますが、やはり最もうるさいのは早朝だそうです。きっとあのマンションに住み始めた人もはじめは驚くことでしょう。聞くところによると1日の車の通貨台数が5万台だそうです。最初は布団を干すのにも粉塵よけに花粉よけのカバーをかけていました。窓を開けていると1週間くらいで内側が粉塵で真っ黒になってきます。ここに住み続けたら喘息になるのではないかと不安になったりもしました。

自分が神経質だったのかと思うくらいあのマンションに住み始めた人たちはあっけらかんと国道に向かって布団も洗濯物も干しています。自分も最近は慣れてきて、静かな環境にいると静か過ぎて眠れなくなることもあるほど。人間慣れなんですね。今でもしかしながら洗濯物は外に干しません。あのマンションに住み始めた人たちは度胸があります。せっかく洗濯しても外に干したら粉塵まみれでしょう。目には見えないかもしれませんが。

住民はこれから騒音、粉塵、排気ガスとの戦いにまきこまれることになるでしょう。ただ、あそこは多分川口の本町小学校の学区だと思いますのでそれはいいなあと思います。創立100年以上たつ小学校、OBの厚みが違います。

追記とお詫び:当初この記事を別のマンションと取り違えて書いておりました。関係の皆様にはご迷惑をおかけしました。深くお詫びします。

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2006/10/21

うそ八百!

久しぶりにサラ金話を書いたところで、昨日タイミングよく「借金でお悩みの方、無料緊急相談」なるチラシがポスティングされてきました。「暮らしの救済相談センター」という名称で「ボランティア団体」を名乗っていますが、サラ金、闇金の手口に詳しくなってしまった自分には、これ嘘っぱちなのがすぐ分かります。だいたいチラシに「18年の信頼と実績」なんて書いているところが、まるで金融屋そっくり。手弁当でやっているボランティア団体がそんなこと書くものか!

ボランティアで借金の相談に乗る団体が、チラシをポスティングするわけないじゃないですか。一軒ごとにポスティングする経費がいくらかかるんですか。本気でボランティアしている団体がそんなことにお金使うわけないじゃありませんか。さらにくさいのが「女性のための借金整理法も優しくアドバイスします」との一文。借金整理に男も女もないです。ことさら女性に呼びかけるのがあやしいあやしい!

こんなのへのこのこ出かけていったらカモにされるのが落ちです。ひっかからないように気をつけましょう。

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2006/10/20

追悼阿部謹也先生

阿部謹也先生の本をはじめて読んだのは学生時代。ちくま文庫の「ハーメルンの笛吹き男」を読みました。ハーメルンの笛吹きというおとぎ話というか伝説を聞いたことはあると思うのですが、その伝説を糸口にヨーロッパ中世史、なかでも社会史を読み解く本でとっても面白かったのです。一橋大学の先生で自分は直接教えてもらったことはないのですが、「ハーメルンの笛吹き男」がきっかけで何冊か先生の本を読みました。先生はドイツを中心としたヨーロッパの中世史を研究され、のちにはその成果を応用して日本における「世間」を読み解く本を出版されています。自分はそれらの本にずいぶんと影響されてきました。

日本ではお中元やお歳暮などといった互酬の習慣があります。もらったら返すというもので、商魂たくましいデパートなどがこれを利用してバレンタインデーに対するホワイトデーとか、最近は敬老の日に対して孫の日なんてものを作っていますがこれは西洋社会には無い習慣です。日本では個人と社会(世間)のありかたがヨーロッパ社会とかなり違っていて、行動様式や人間関係のなかに呪術的な関係が強く生き続けているのです。

ところが先生のドイツ中世史研究によって、西欧社会にもかつては日本のような呪術的関係が生きていたことが分かります。そしてそれが「キリスト教」という全く新しい概念によって駆逐されていったことが分かるのです。キリスト教会は呪術的関係を徹底的に否定し、聖と俗の間に明確な境界をひきました。俗習にとらわれなくなったことにより西欧の人は「社会の構成員の一人」という立場から解き放たれて「個人」という概念を手に入れ、「個人」を尊重するための「人権」といった発想が生まれてくるのです。日本で「人権尊重」が単なるお題目に過ぎず人権侵害と見られる事例が枚挙に暇ないのはこうした発想の違いに原因があるのです。

だいぶ大雑把な書き方ですが、自分はこんなふうに先生の説を受け止めているのです。ひょっとしたら自分なりの解釈が混じっているかもしれません。違うなと思われたらご指摘ください。

自分の大学時代、「ニセ学生マニュアル」という本が出ておもしろかったです。これは大学の特に文科系学科がレジャーランドと化していた頃、本当にやる気があるなら「これは」という先生方の講義を大学の枠を超えて聞きに行こうというマニュアル本で、どんな人の授業が聞く価値がありその授業はどこの教室で何時から行われると言うことまで網羅した本です。価値ある講義の中には当の大学の受講生がほとんど幽霊化しているところが多数あったので、もぐりで聞きに行ってもむしろ教えるほうは歓迎してくれるのではという発想でした。その本の中でも阿部謹也先生の研究は絶賛されていて、「ニセ学生マニュアル」の黒幕では?とうたがわれたこともあるとか。

先生がなくなられたのを知ったのは今月初めでした。それ以来書こうと思いながら書けなかった難産の記事をやっと20日になってアップします。先生のご冥福をお祈りします。

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向いているみたい

ここ数日夢中になって読んでいる本が筑摩新書から9月に出た「下流喰い、消費者金融の実態」です。この本はサラ金や闇金の最新の実情をルポを交えながらまさに「命をはって」告発している本です。内容は相当えぐいです。サラ金のおかげで転落していった人へのインタビューや、歌舞伎町で行われている人身売買の現場への潜入ルポなど、また「振り込め詐欺」と闇金の密接なつながりについても言及しています。自分が5~6年前にいろいろな本で知った金融の裏実態からかなり状況も変わってきているようで、大変参考になります。

自分は政治や外交、いじめやリストカットする子どもたち(中には大人も)の話を読むと、もう途中で読めなくなってしまいます。その裏に潜んでいる事情までなんとなく想像できてしまって、自分には手に余る問題だけに何もできない自分が嫌になったり、自分の体験とクロスオーバーして心臓がどきどきばくばくとしてきてしまいます。不安でいてもたってもいられなくなります。ところが、ことサラ金や街金、闇金の事情となると食い入るように読んでしまって、それでいて気分も悪くならないのです。全く不思議なことです。これは実態を知っていれば、少なくとも自分はこの手のものに絶対手を出さない、自分を守るために必要な知識だと思うからのようです。以前書いたように身内の金銭トラブルで相当痛い思いをして、それが発病の引き金になっています。その時がきっかけで、故青木雄二さんの「ナニワ金融道」を読んで、さまざまなだましの手口を知ってとても勉強になりました。「ナニワ金融道」は学校では絶対教えてくれない街金や闇金や、お金にまつわる詐欺の手口を漫画で本当に分かりやすく教えてくれます。最近は若干事情が変わったところもあるようですが、それでも「ナニワ金融道」はぜひ多くの人に読んで欲しい本です。つまらぬ事で人生転落しないようにするための最低限の知識だと思います。

もし万一これをお読みの方でサラ金やカードローンから金を借りている方は利息計算機でおよその利息を計算してみてください。愕然とすると思います。一刻も早く対策を打つべきです。以前書いたように「利用限度額」は必ずしも利用者が返せる金額ではなく、むしろ多めに設定されます。勝手に「限度額」を引き上げられたら断りの電話を入れるべきです。

自分はどうも金勘定が得意なようです。以前劇団の金銭管理を担当していて、結構うるさいことも言ったし、決算をまとめるのも苦でなくてきぱきとできました。これは小学校時代に珠算2級をとったのが影響しているのかもしれません。ソロバンは勉強のできるできないにかかわらずこつこつ稽古すれば必ずできるようになります。そして確実に数字に強くなります。数字で物を判断するとかなり客観的な判断ができるようになるので、そろばんはもっと見直されて良いのではないかと思います。

最初にご紹介した「下流喰い、消費者金融の実態」は中身が相当えぐいし、ある程度消費者金融に関する知識を持っていたほうが分かりやすいのですが、興味がある方はご一読ください。できれば買って読んでください。筆者の須田慎一郎氏が中でも書いていますが、大げさでなく命を張って書いているところもあるので、これからもご活躍いただけるよう印税で応援したいなと思うのです。

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2006/10/19

障害者雇用

先週の水曜日に、未練がましく川口のハローワーク(職安)に行ってきました。今までは教育訓練給付金申請やら、失業手当の申請やら毎月の認定やらで行っていましたが、初めて仕事を紹介してもらいに・・・とまではいかず、とりあえず障害者として働くのにどれほど口が狭いかの確認のためです。

障害者担当の係りの人と20分くらい話をさせてもらいました。障害者雇用は、国が法律で従業員全体の2.8%を採用するよう義務付けているため以前よりはすすんでいるものの、なかなか厳しいとの事。特に精神障害者は障害者自立支援法の流れで3障害統一という方針が出たのにあわせやっと雇用認定されるようになったそうで、それまでは他の身体障害などとは違う扱いだったのだそうです。今後は精神障害者も雇っていかないと2.8%という基準をクリアできなくなるので、長い目で見れば雇用も進むかもしれないが今はまだ緒についたばかりとの事でした。

ハローワークで仕事を斡旋するためには主治医の意見書が必要なのだそうです。自分は、年金をもらうため春先に書いてもらった診断書に「就労不能」と書かれています。いくら医師が患者よりに考えるといっても、ちょっともらうのがムリな意見書です。それで、「ほんのちょっとでも働ければなあ」という未練がましい気持ちに終止符を打ちました。

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プロフィールを更新しました

今年前半はwebを作成することを目標にしていましたが、どうも今の病状では人様のwebにこまめに手を入れていくようなことは無理と思うようになりました。そして、以前より一層「治ってから」ではなく「今のまま」できることがなにかないか真剣に模索しています。外でみなさんとお会いする時は調子が良い時ばかりですから、布団にくるまってうんうんうなりながら、トイレだけやっとの思いで行くという不調時がいつも調剤してもらう薬剤師さんですら「信じられない」と言います。当たれるところはすべて当たりつくして、なんとか道を開きたいです。

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2006/10/17

だいこん

お知り合いがブログで豆腐のことを書いていたので、負けずにこちらも食生活ねた。(お産の記事書くのをわすれてはいません)

らでぃっしゅぼーやの野菜宅配で、最近あまり気味なのが大根。うちは一番小さいセットでとっているので3分の1にカットされてくるのですが、それでもかさがありすぎて食べ切れません。

先日町屋堂店主に相談したところ、小さくカットしてサラダにするという提案をもらいました。が、まだ実践していません。今日はデイケアの看護師さんが普段の食生活のことを聞いてきたので、大根話をしたところ、たくさんおろしてしまって冷蔵庫保管すればいい。カロリーメイトしか食べられないような調子の悪い日でも大根おろしなら食べられるでしょう、と提案されました。

ちょっとこの2つの提案で、今週中に大根、何とか消費したいと思います。でも、大根はわりと痛みやすい(というか、しなびてくる)ので手遅れかも。

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もったいないな

携帯電話からの投稿です。この電話機、まだ使い始めて一年くらいしか経っていません。とても便利で、出先ではエフエム放送も受信出来ます。もちろんカメラ付き。使用代金に応じて付くポイントを三年くらい貯めて買ったので、現金支払い額はほとんどなかったのです。電話会社を変えると当然この端末は使えなくなります。もったいないなと思います。ソフトバンクにさえならなければ変える必要もないのに。

パソコンだったら中古市場に出してリユースする事が考えられますが、携帯電話はリユース出来ません。寿命まで使われる事はほとんどないでしょう。もったいないですね。

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携帯電話を乗り換えます

今ちまたでは、携帯電話各社が24日からの電話番号引継ぎサービス(MNP)にちなんで乗り換えキャンペーンをしています。自分はこの機会に携帯電話会社を変えることにしました。

今はいっているのは旧ボーダフォンです。そこにしたのには色々な経緯があるのですが、固定電話の契約が当時日本テレコムだったことも要素の一つでした。ところが日本テレコムは買収されてオーナーが別の人になってしまいました。自分はこのおでこの広い孫何がしという人物が大嫌い。というのも発病して会社を辞めたあと、派遣でヤフーBBの料金センターで働いたことがあるのですが(以前書いています)、ここがひどかった。個人情報が丸見えだし、そもそもコールセンターの仕事をある会社に任せ、そこが派遣会社から人を雇って運営しているという、自分の常識では考えられないようなずさんさだったのです。そのうえクレームのあるお客様で、どうしても対応不可の場合は「社長の孫なにがしに直接抗議してくれ」と言え、と応対マニュアルに書いてありました。

自分は体調の問題から1ヵ月半でやめざるを得ませんでしたが、その後も派遣社員がころころ変わって元請け会社も、どの人がコールセンターの職員なのかさっぱり分からないという状況だったそうです。しかも研修時にはIDカードを渡されないため、「IDを持っている人が入り口を通る時に紛れて入れ」という指示でしたから、無関係の人間がコールセンターに入っても誰もわからなかったという状況でした。結局顧客名簿が大量流失して問題化し、コールセンター業務をすべて社員でまかなうことになったのですが、「そうなるわな」と思いました。これも確か情報が漏れた人に500円だかはらうという「金での解決」でした。

前ふりがくどくなりましたが、そんなわけで携帯電話会社が孫なにがしの会社に買収されてからは、会社名を見るのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。とうとう10月から会社名がソフトバンクモバイルになり、今度機種変更した時にはメールアドレスまでソフトバンクになると聞き鳥肌がたっています。絶対嫌!

という経緯で電話会社を変えることにした次第です。自分のお知り合いの方にはアドレス変更で今後ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

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2006/10/16

無関心

鳩ヶ谷市長選&市議選ですが、自分の住んでいる地区はどうも無関心みたいです。市中心部ではポスターもばんばん貼ってあるし、広報車が回ってきてもそれなりに反応があるようですが、こちらのほうは広報車が回ってきても(印象ですが)無反応ですね。自分の住んでいる街のことを考えなくてどうするのかなと思いますが・・・。ビラが何枚もポスティングされていますが、読んでいるのかな?選挙行って欲しいなあ・・・。ちょっとでも関心があれば、少なくとも現職市長に5期目をやらせるのはばかげていると思う気がする・・・。いやみなさんの判断です。不在者投票の受付は始まっているので、行って欲しいなあ選挙。

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2006/10/14

一日ずれた・・・

ここのところ土日に調子を崩すパターンが多かったのですが、今週は金土と崩れました。22時半頃からやっと調子が戻ってきて、先ほどコーヒーを淹れました。昨日は割りと崩れ方が浅くて夜はそれなりの感じだったので今日は大丈夫かと思ったら、朝からつらくて例のごとくトイレに行くのも大変な状況になりました。午後から少し戻りましたが、やる気0で何もできず、急にさびしくなったりもしてなかなか大変でした。

2日間崩れる時、1日目のほうが浅くて2日目のほうが深く崩れると言う傾向が出てきています。まったく、予定が立たない病気!

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2006/10/13

コントロールできません

いつも午前中はだいたい起きていてもぼーっとしています。午前中から活動できるのは週に1~2回。しかも翌日はどっと疲れるというのがパターンです。

ところが今日は午前中ボーっとしているのは同じですが、10時頃からコーヒーを淹れたり食事の用意をしたりして動けるようになりました。ところが食事後急に眠気。それからは変な夢を見てうなされながら寝るばかり。トイレに行くのもやっとという最悪の体調。まずいなあと思っていたのですが、18時過ぎに「ご飯だけでも」と思って夕飯を食べたらとたんに意識がはっきりして、もう眠気は飛んでしまいました。時間が経つに従って回復。こんな日もあるんですね。相変わらずコントロール不能の病気です。

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2006/10/12

大宮に水谷先生

11月3日~5日にかけて大宮のソニックシティを会場として、「いのちの電話相談員全国研修会」が行われますが、その記念講演として11月3日に夜回り先生こと水谷修先生がきます。水谷先生についての記事は以前にも書いています

朝霞の講演
後味悪い

先生の本を多数出版しているサンクチュアリ出版のホームページです

閉じられた先生の掲示板です。閉鎖されてはいますが、メッセージや先生のことが書かれています。

NHKの番組に出演された時の紹介です。2004年9月4日
2004年11月5日

NHKではこの番組をDVDにして発売しています。

またラジオ深夜便で放送されたものをCDにして頒布しています。

またサイドバーに先生の最新刊を表示してあります。

今回も聴講希望者は相当数になると思われます。今から申し込むことができるかわかりません。埼玉いのちの電話048-645-4322へお問い合わせください。ちなみにいのちの電話の相談番号は048-645-4343です。24時間体制ですが数年前から24時間ほとんど話中の状態が続いています。これは全国のいのちの電話共通の状況です。

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2006/10/11

え、ほんとに?!

何人かの方はご存知の人です。山口県の柳井で公演をした時に毎回見に来てくれた女の子。最初は中学生だったのに、短大を出て保育士になった子が、職場内の人間関係を主因としてうつ病にかかってしまいました。医者に休養するように言われているのだそうです。保育士の職場は頭から先まで人間関係の渦の中での仕事。ちょっと頑張り過ぎたのでしょうか。心配です。

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焦りですね

先ほどの記事。焦りがにじみ出ていますね。ハローワークのサイトを色々見たり、できもしないのにまたフリーの求人雑誌を持ち帰ってしまいました。んなもん働ければ働いているんです。できないからデイケアへ行って、障害年金もらって、過ごしているのでしょう。人には「あせらない、あせらない」といっておきながら、自分でもやはりあせる時があるんですよ。

自分がそういう気持ちになるのは、一刻も早く親の関与を断ち切りたいからです。実際最初の3年はアパート代から生活費まですべて自分の貯金を食いつぶして過ごしていました。曲がりなりにも10年サラリーマンをしましたので貯金と退職金でそこそこはあったのです。ドクターから両親は「手紙も出してはいけない、電話もかけてはいけない」と言い渡されていました。あの頃は本当に隙がありませんでした。最近のことにせよ、また親の問題が沸きおこるというのは、結局自分が資金的援助を受けるようになって隙があるからです。今すぐにでも断ち切りたいです。

たぶんいい話は無いでしょうが、明日職安に行って情勢だけでも聞いて「ムリですね」という答えをまた出してこようと思います。分かっているんですけれどね。

以前県の精神保健センターが主宰する「うつ病患者の会」へ出たことがあります。そこで「生活のためには働かなければならない。働くと病状が悪化して2ヶ月くらいしか働けない。休んでまた仕事という感じを繰り返している」といっていた人がいました。これこそずーっと治らないでしょう。せっかく余力ができてもまたすり減らして0からスタート。そんな生活するなら、もっと本当に元気になるまで生活保護でつないだほうがいいだろうなと今だから思います。一生生活保護で暮らすわけではないのですから。稼げるようになればいいんです。結果オーライです。

自分たちがいるのは、努力すれば何とかなるという世界ではありません。むしろ一般的な努力のしすぎでこういう病気の地平にいるのです。いかに余計な力を抜いて、抜本的な生きる力を溜め込んでいくか。そこへ目を向けなければいけません。分かっているのについ・・・。こういう堂々巡りを多くのひとが繰り返すのです。自分もその一人です。

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2006/10/10

考えても仕方ない不安

自分の父は長らく製パン会社に勤めていました。技術畑の人で、家庭運営能力は0かマイナスですが、パンを作る技術と焼きたてパン屋さんを運営する能力には長けているのです。

昨日叔母が呼んで、叔母の家でこの鳩ヶ谷雑記を読んだそうです。母も先週読んだようです。叔母いわく、父は自分の製パン技術を息子に伝えてなんとか飯の種にしてほしいと思っているそうです。

この話は病気になって3年位してから、親類などの間でずっとされていました。なにしろ70歳過ぎてもいまだに仕事の引き合いがあって、フルタイムではありませんが働いているのです。

でも・・・自分はこのブログに「お店をやりたい」といったことを書いたこともあるのですが、最近商売に対する興味がぐーんと薄れてきてしまいました。ものづくりに挑戦するなら若いうちがいいに決まっています。病気になりたての30代前半ならまだしも、あと最低でも1年はこんな調子で安定しないことでしょう。そこからものづくりに挑戦するのかなあ、ちょっとなという気がしています。

むしろ今この状態でも出来る仕事に興味があります。短時間で軽作業。週3日以下。これで1万でも2万でも稼いで、仕送りを減らしたいのです。親の援助なしに暮らせる方策をいつも考えています。これを機会にハローワークへ相談してみようかなと思ったりしました。今のところ正規には働けないので障害者向けで授産施設ではないところ、あるかな・・・。そんなことを考えているうちにまたもやもやと不安になってきました。

考えても仕方ないんですけれどね。

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2006/10/09

病人なので許してください

今日、非常に重大な国際問題が勃発しましたが、テレビなし、ラジオも聞かずに過ごしているので、そういう話だけちょろっと聞いたきりです。しかも明日は新聞休刊日!キオスクのスポーツ紙に目をやらなければ、諸問題に悩む必要もなさそうです。

個人の手に余る問題でも敏感に反応する病気です。思考がぐるぐるまわってしまいます。病人ということでそっとしておいてください。

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2006/10/08

連休はつらいや

外は風が強いながらも秋晴れ。しかし自分はうつうつ状態です。ここのところ1週間ほどなんだかんだで動いていたので「いつか落ちるだろう」とは思っていました。昨日は先手を打って休んだつもりでしたが、結局引きずって今日も動けず。行くところはあるのですが、いったん落ちると厳しいですね。

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2006/10/07

東川口のモスバーガー

ここは結構昔からあるのですが、最近は仕切りできちんと分煙されているので東川口駅を使う時はよく立ち寄ります。

驚くのは客数!モスバーガーというと単価も高く注文を受けてから作るので時間もかかるということで、客数は比較的落ち着いている店が多いのですが、ここは夕方から夜にかけてレジに並ぶほどのお客さんがいます。夜も更けてくると一人暮らしのサラリーマン(あるいはウーマン)と思しき人のテイクアウトも多いです。

東川口駅は地下鉄が開業してから特に乗降客が増え、年々加速度的に増えていますがファーストフードはここだけ。地下鉄のもと定期券売り場だったところがカフェになりましたが、あそこもチェーン店のカフェだともっと客が入るのではと思ったりします。

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2006/10/04

名刺550枚

リクルートという会社は、どんどんできる人材を出す会社ですね。この人はすごいなあ、と思う人がいるとその多くがリクルート出身なんです。もともとできる人を採っているんでしょうけれど、それが若くして起業するようなところまで伸びる原因は何なのだろう。ずーっと思っていました。

先日のANAワールドエアカレントにゲストとして出演された経沢香保子さんもその一人。その話を聞いて「なるほどリクルート・・・」と思いました。

リクルートという会社は全国の新人に1週間に何枚の名刺を取って来れるかというのを一斉に競争させるのだそうです。そしてどこの部署の新人が何枚をなどと毎日張り出されるのだそうです。この経沢さんは550枚もらってきて関東1位になったのだそうです。しかも今はもっとがんばっている人もいるとか。1週間に飛び込みで550人もの人に会えますか?しかも新人ですよ。

先の記事で電気曲馬団の話を書きましたが、大宮ソニックシティのイベント広場での公演は、囲いようが無いのもありましたが、完全無料の投げ銭歓迎というスタイルでした。公演費用は親方新井が絞りに絞って、それでも200万円以上かかっていますから投げ銭だけでまかなえるはずもありません。ソニックシティ、埼玉県、芸術文化振興基金からそれぞれ助成金をとりました。この助成金申請書書きは今の親方新井にとって血となり肉となっているはず。自分は得意分野を生かして経理を担当しましたが助成金だけでは足りない。で、協賛金を企業にもらうためにもう一人の製作担当者と親方新井とで企業回りをしました。これがつらかった(笑)。以前勤めた会社で労働組合の役員をして、最年少の中央執行委員のひとりになったことがあって、何しろ一部上場企業の春闘の組合側代表として、社長以下役員や人事本部長やらといった会社の中枢の人たちと対峙したのです。発言のチャンスこそありませんでしたが、徹夜の賃金交渉もやって、これなら組合員の人たちに自信を持って話せるというところまでつめて自分でその責任を背負って帰ってくるようなことをしていましたが、こんなことが30歳でできたのもあの頃の協賛金集めの経験が活きていたと思います。情けないはなしですが、曲馬団のとき一度はあまりにつらくて泣きました。企業の担当者と会うだけで気後れしてしまって・・・。ですから新人が1週間でただ名刺だけとはいえ550枚もらってくるということがどれほどすごいことか分かります。自分のことをよく知り、自分の会社のことをよく知ってそれを人に伝えていかなければなりません。度胸も必要。そうやって人脈を作っていくことを身をもって実践するんですね。

人が一人でやれることには限界があります。人脈こそがものをいいます。だからこそネットで知り合った人のところへもずんずん会いにいきます。仕事はできないけれど、最近はそういうことに力を入れてやっています。きっといつか花開く時も来るでしょう。

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2006/10/03

落語再び?

自分のことも書きかけのまま1年くらい経っているでしょうか。電気曲馬団というところに参加して、大宮ソニックシティで野外劇をやったことまでは確か書きました。ここの主宰をしていたのがよく出てくる親方新井さんです。この新井さんとの出会いは高校時代にさかのぼります。自分の通っていた高校には落語研究部があって(顧問の一人は今売れっ子作家になってしまった北村薫さんでした)そこの2年先輩でした。2年生がいなくて、存亡をかけた新入生のうちの一人だったのです。3年間振り返るとできは悪かったなあと反省しています。でも面白い経験でした。

落語というのは演劇と違って舞台装置も衣装もありません。あるのは扇子と手ぬぐいだけ(この2つには符牒があるのですが度忘れしました)。登場人物全部をひとりでやるのです。噺によっては10人を超える登場人物を演じ分けなければなりません。またただくっちゃべっていてもダメで、お客さんの反応を見ながら「間」を大事にしてやる必要があります。「間」の取り方が悪いとうけるものもうけません。また客層や反応しだいでは「くすぐり」(笑いをとるべきところ)にぐっと時間をとったりはしょったりします。この臨機応変な対応が普段の話し方にも影響を与えるんだと、最近やっと気がつきました。

先日のヒッポの集まりのとき、少し長めの自己紹介の時間をもらったので、いろいろとねたを仕込んでいきました。自分の中では「これを言いたい」「これが受けるだろう」と想像してある程度組み立てていったのですが、反応が思っていたのと全然違いました。ここぞというところでうけなくて、そこですか?というところに質問がきたりするのです。自分の話すことは大体つかみばかりで、引き出しの中にはもっと詳しい話が詰まっているので、それを出し入れしながら伸縮自在に(というと大げさですが)話すことができました。集まりが終わって帰るとき、「ああ、これは落語だー」と思いました。あまり意識せずに間を取ったりして、自分なりにも満足のいく形で話せました。これはもう落語の稽古の賜物です。

何度かもう一度落語をやったら?というお誘いを受けることがあったのですが、あまり乗り気でなくそのままになっていました。でも、時間はあるしもう一度落語の稽古をしてみるのもいいかな?と思いました。まだ?マーク付ですが・・・。ちなみに「寿限無」くらいならいつでも言えますから、興味のある方はリクエストしてみてください。

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鳩ヶ谷市長選&市議選

市長選挙と市議会議員選挙が迫ってきました。うちから駅に行くまでにはポスターを貼るところが無いので気がつきませんでしたが、先日桜町までいったらすでにポスターの掲示板も作られていました。告示前ですが先月初めからビラ配りされたり、広報車がでたり(まだ具体的に候補の名前を言うところまではしませんが)して、選挙戦も中盤というところでしょうか。

今回は市議会議員選挙も熱を帯びているのが特徴です。前回は候補者が定数ぎりぎりであわや無投票か?と思われたのですが、今回は定数が減るので必死です。何回も書きましたが前回選挙では6万人近い人口がいるのに1000票も取れない候補が当選したのには開いた口がふさがりませんでした。これだけ財政が悪いのにやっと定数削減されるというのは当然というより遅すぎたというべきでしょう。しかも候補者全員が川口との合併を公約に掲げているのには本当に腹がたちます。合併は避けられないと自分も思っています。しかし合併すればばら色のようなことばかり言われています。自助努力で県内最悪に近い財政の再建や、し尿処理施設建設問題などにきちんと答えを出していかなければ、そう簡単に合併にGOサインが出るわけないと思います。

川口市では人口70万人超の政令指定都市を目指しています。そのため破談になった前回の合併枠組みではなく、戸田と草加を巻き込んだ5市合併を目指しています。地域的に草加市は東武線沿線ということでちょっと毛色が違いますが、草加市を入れないと70万人に達しないことから、結局草加市も含めた県南5市まちづくり協議会なるものが再び立ち上がっています。これは川口市の意向が濃厚に反映されているといって良いでしょう。したがって川口市もいずれは鳩ヶ谷を合併することは考えているわけです。それまでに鳩ヶ谷市としては「お荷物」扱いされないように、本当に自助努力でいけるところまでがんばるべきだと思います。そういうプランニングが全然聞こえてこないのでがっかりという感じです。

市長選については候補がすでに3人に絞られていますのであまり言及するのはよくないかもしれませんが、しかしあえて言えば昨年「吸収合併でも良いから」と背水の陣で面会を求めたはずの現職市長がたった30分で川口市の岡村市長に追い返されています。こんな人までが合併を声高に叫んでまた立候補しているのは鳩ヶ谷の恥だと自分は思っています。

選挙は今月22日です。市民の方でもしお読みでしたら、まあ考え方はともかくご自身の考え方で候補を選んで少なくとも投票にだけは行きましょう。

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2006/10/02

ららぽーと

山手線にららぽーとの広告。こちらは豊洲に10月5日、柏の葉が11月に、そして来年横浜に開業するそうです。(豊洲には東急ハンズが入るそうです)ららぽーとは三井不動産の子会社「ららぽーと」が運営するショッピングモール。ステラタウンも名前は違いますが同じ運営母体です。実は、ダイヤモンドシティはジャスコと三菱商事の合弁会社なんです。三菱が関わっているから「ダイヤモンド」なんですね。いろいろな会社がモール作りに参戦していて、場所によっては飽和状態という感じもします。

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パニック障害

今日は別のことを色々と書こうと思っていたのですが、午後でかけて、帰ってきてから夕食を作り(余談ですがデイケアが無いので夕飯と昼ごはんのおかずを自分で作ると結構野菜が減ってくれます。宅配の野菜を余らせるのは土日体調の悪い日が多くて料理していないからだ、とよく分かりました)食べて少しくつろいだところで急に眠気。布団を出しましたが、敷くところまで行かずそのまま沈没してうなりながら2時間ほど寝てしまいました。その後もうなったり眠かったりでつらくて早めに薬を飲んで寝たのですが、そうしたら今度は眠れなくて、ふと思い出して今日書こうと思ったテーマとは全然別の病気の話を書くことにしました。

今日の症状はパニック障害(パニック発作、パニック・ディスオーダー)の軽い奴です。以前はこのパニック障害に関して知識が無くて、人の話を聞いて「大変だな」と思っていたのですが(うつ病でなくてもパニック障害だけ出る人は結構多いです)、わりと最近の新聞記事でパニック障害に該当する症状を読んだらかなり当てはまることが多く、それでやっと自分もパニック障害がしょっちゅう出ていることに気づいたのでした。

自分のパニック障害は疲れがある程度たまってきた時に突然おこります。電車の中や駅などで突然心臓がどきどきというか「ばくばく」してきてふらつきます。柱につかまったりしゃがみこんだりします。あるいはふいにそれまで普通に持っていたものが重く感じられてもてなくなります。あるいは急な眠気がやってきて我慢できなくなったりします。

まだ会社に勤めていたころのことですが、商品を陳列している最中に突然持っていたカシミアのセーター3枚が4~50kgの重さに感じられて、あわてて手を離したことがあります。最近では近所のスーパーでの買い物帰りに突然買った物がものすごく重くなって放り出してしまいました。このときはひどくて、持っていたリュックやポーチも重くて全部地面において、そのまま路上でしゃがみこみついには横になってしまいました。「このまま寝たら楽だな」という思いを必死に振り切って気持ちを落ち着かせ、10分位してタクシーが通りかかったので呼び止めて力を振り絞って乗り、ほんの数百メートルさきのうちまでなんとか帰り着いたのでした。

実は福岡に移住したのに戻る羽目になったきっかけもパニック障害でした。朝一番に起きて家の雨戸を開けて、新聞を取りに玄関先の新聞受けまで行ったのですが、手に持った新聞が急に重くなって手を離し、そのままそこに崩れるように倒れてしまいました。意識はあるのですがほとんど動けず、助けを呼びたくても「うーうー」としか出てこなくて同居人も気づかず、ずーっと「うーんうーん」とうなっていたらお隣の家の人が気づいてくれてとりあえず家の中へ運ばれ寝かされました。同居人はどうしても行かねばならない用事があってでかけ、自分もお昼になっておなかが減ったので布団から起きだして食事を取りにいったのですが、その途中で今度はひざから「すぽーん」と力が抜けてまた倒れてしまいました。それで救急車がきて運ばれたのですが、最初に担ぎ込まれたのは脳外科。全然違う病気と勘違いされたんですね。それからすったもんだして精神科の病院に初めて入院することになりますが、入院する日の前日も相当の気持ちの昂ぶりがあってまたトラブルを起こして、結局福岡にいられなくなって撤収してきたと言う経緯があります。

体に出ている症状は半端ではないのですが、だからといって病院にいけばなんとかなるかというと全然どうにもなりません。原因が疲れやストレスなのでとにかく休む、寝るしかありません。仮に救急で運ばれても病院では坑不安剤の注射か点滴をして帰されるのが落ちです。精神科で入院というのはいろいろと手続きがあって、他の病気のようにはいかないのです。

というわけで今日も寝るのが一番。これから頓服の睡眠薬を飲んでムリでも寝ることにします。

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2006/10/01

営業時間短縮

もうずいぶん経つのですが、24時間営業していたジャスコ川口店と東武ストア鳩ヶ谷店がそれぞれ深夜1時過ぎの営業を取りやめました。ジャスコは以前睡眠リズムが崩れて朝の4時に行ったことがあるのです。確かにあんな時間でも客が何人もいてびっくりしましたが、客より警備員の数のほうが目立つ状況で、費用対効果を考えたのだと思います。他のジャスコの24時間営業店舗も営業時間を見直したのではないかと思います。結局9時に開けて、23時くらいに閉めるのが合理的なようです。ジャスコ川口店は「川口店」といいながら川口駅より鳩ヶ谷駅のほうが近く、もうホント数百メートルで鳩ヶ谷市境。鳩ヶ谷店といっても良いくらいの感覚です。

その代わりに西友が24時間営業になりました。鳩ヶ谷の西友は結構古くてワンフロアの面積が小さく、確か5階くらいまである店です。食品だけ24時間営業してもジャスコほど要員もいらないでしょうし、親会社のアメリカ、ウォルマート流に徹底したコスト削減策を講じた売り場なので24時間やってもなんとか回るのでしょう。

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東口工事着工

地域ねたをいくつか連続で出します。
駅前ロータリーの無かった南鳩ヶ谷駅で東口ロータリーのの工事が着工しました。もうすでに土地はかなり押さえてあるのですが、入り口にあるお店が2軒まだ営業中で、変則的な工事になりそうです。完成時のイメージ図が工事場所に貼られています。国道122号には直接出られない構造なのでちょっと使いにくそうですが、最近は駅前の細い道にお迎えの車が何台も止まっている状態なのでそれなりにロータリーができるのはいいかなと思います。

ただ、何度も書いていますが西口は要りません。沿線のほかの駅を見ても鳩ヶ谷駅以外はロータリー一つだけです(東川口は武蔵野線があるので例外ですが、あそこの南口だって昔はなかったんです)。西口整備用に予算組みしているお金はもっと有意義に他のことに使って欲しいです。

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