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2006/04/25

官僚も危機か?

今日25日の日経新聞社会面に小さな記事で「国家公務員Ⅰ種志願急減」と言う記事が載っています。この「急減」が自分の憂慮している事態の進展を意味しているのかはっきりと結論付けられませんが、今このいわゆる「キャリア」が揺れています。

国家公務員の給与は当初民間よりも安い水準です。寮など手当ては手厚いですが、国会期間中など毎日午前様と言うケースも多いです。本人の体力と「国をより良く」という志だけがさせる世界です。こうしたハードワークを経て役職がつくようになるとだんだん給料が上がってきます。そして次官などのポストにあぶれた人にも若い時の過剰労働をねぎらうような形で天下り職が用意されてきたと言うのが大体の経緯だと思います。ですから世論の天下り批判に対して、当の本人たちはむしろ当然の権利と思っている節があります。今公務員の厚遇批判をすればするほど若手や現場職員にしわ寄せが行き、本来是正すべき天下りなどの行為は全く直すつもりもないというのが今の公務員の実情だと思います。

最近若い官僚の卵が、採用後、例えば海外語学研修へ国費で派遣された後にすぐやめてしまうケースが増えてきました。かれらはいま体を酷使して安月給で働いてもOBや上司のような「後の見返り」が与えられないと言う風に感じているようです。ですからおいしいところだけもらって民間に移るのです。そういう風潮が、いよいよ志願者数の減少という形で現れてきたのではないかと自分は思っています。大学にしても、最近は国公立の医学部がすごい人気で、ただの東大の法学部へいって官僚を目指すなんていうのはあまり人気がないようです。医者はとばっちりをくらって難度がアップし、志を持って医者になりたいと思う若者の行く手を阻みます。親に財産がなければ医者にはなれない時代になりました。霞ヶ関の某省に勤めている自分の友人もこの傾向を非常に心配しています。

官僚と言う仕事を優秀な人が担ってくれないと国の将来は危うくなります。一番問題なのは今厚遇されているかつての官僚が、厚遇されすぎだということを認識して他の分野ですでに浸透しているように退職金や年金の減額に応じたり、天下りのような慣行をやめることに尽きると思いますが、難しそうですね。社会的な矛盾があちらこちらで噴出してにっちもさっちも行かなくなりそうです。

医者にしても公務員にしても、民間サラリーマンがそうであるように、若い時に安月給で働かせて後でポストや退職金、年金で優遇すると言う一種の後払い制度は少子化の進展で成り立たなくなりました。一刻も早い改革が不可欠です。

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