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2006/02/02

中央構造線とは

@nifty:NEWS@nifty:さいたま市付近に大断層(共同通信).先ほどこのニュースを知って驚きました。よく見つかったなあと、本当に最先端の研究と言うのはすごいものだと思いました。

中央構造線というのは日本列島の根幹をなす断層です。日本全国の地図を広げてください。すると東から紀伊半島の紀ノ川、四国の吉野川、燧灘との海岸線、佐田岬半島と線を引いていくとまっすぐな線になることが分かりますね。これが日本最大の断層といわれる中央構造線です。自分が地理を勉強した法政大学のテキスト(1996年)では糸魚川-静岡構造線以東の中央構造線ははっきりしていませんでした。

しかしながら関東平野には以前から相当数の断層があるのではないかといわれていました。地質を調べていくと関東山地までは帯状の岩石帯の分布があり伊豆半島がその帯を北にぎゅっと押し上げているのが分かります。ところが関東平野は相当の深さまで、山から川に運ばれ堆積した土砂が覆っており、表面から分かる断層はごく限られたものだったのです。

よく週刊誌等で地震のことを煽り立てる記事が載っていますが、もともと予知可能な地震や活動周期の分かっている断層そのものが少ない上に、関東平野では先ほど書いたような理由で断層そのものを見つけることがとても難しいのです。ですから現在想定されている東海地震などとはまったく別の周期の地震がいつ起きてもおかしくないのです。これは関東に限ったことではなく日本全国がそういう可能性を秘めているのですが、特に関東平野では過去(有史以前に)相当大きな地殻変動が繰り返しあっただろうと言うことは推測できるのです。

断層が見つかったからと言って今すぐ地震が起きるわけではありません。まず落ち着いて、やるべきはいつどんな地震が起きてもあわてないだけの備えをすることに尽きると思います。

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コメント

中央構造線のキーワードで着ました。

地震についてなのですが、
岩盤が中央構造線の南北で分かれていて
さらにフォッサマグナ・ご指摘の関東堆積層が
上に乗っている。
さらにはフィリピン海プレートが伊豆半島という
楔を南から打ち込んでいる状況のようですので
中央構造線にかかる力がすぐに地震に反映
されるのではなくきっともっと複雑な条件で
地震はおこるのでしょう。

投稿: poyo | 2006/02/17 05:59

○poyoさん
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

地震の起こるメカニズムは相当複雑で、我々が理解できているのはそのごく一部でしかないようです。実際関東を震源とする地震の多くは千葉や茨城などのかなり深いところで起きていて、これは太平洋プレートの沈み込みと深く関わると思われますが、それ以外のものは専門家でないと分析不能でしょう。今回見つかった中央構造線も、実際にどういう形でずれを生じさせるのかはまだ分からないようです。

poyoさんのおっしゃるとおり、関東のすぐ西には伊豆半島という全く文脈の違う(フィリピン海プレート上にあると推測されています)地盤が打ち込まれているのですから、その影響たるや雑学のレベルではとても対応できない高度な研究を要すと思います。

コメントありがとうございました。

投稿: なんちゃん | 2006/02/21 23:43

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