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2005/11/22

遺伝子組み換え作物

食の安全が揺らいでいる昨今です。米国産輸入牛肉は本当に安全なのか?先週のNewsweekがとりあげていて、つい買って読んでしまいました。無駄な散財は避けなければと思いつつ・・・。

さて、遺伝子組み換え作物も論議の的になっていますが、本人は知らないうちにかなり組み替え作物を食べさせられているなと思うことがありました。分別困難なため2~3%組み替え作物が混入していても「組み替え作物は使用していません」と表示が出来るという矛盾について以前書きました。このところ「不安を抱きつつ」食べているのが、ジャスコの自社ブランド「トップバリュー」の納豆です。非組み換え表示だけれど大豆はアメリカ産。少々混入していると覚悟の上食べています。びっくりするのが添付のたれです。使用されている糖分がとうもろこしから作られているのだそうですが、そのとうもろこしが組み替え不分別だそうです。「げっ」と思って他のメーカーの納豆をいくつか見ましたが、たれの中身まで表示しているメーカーはありません。「そういえば」と思い出したのが夏場にやはりジャスコで買った「トップバリュー」の氷菓子。やはり甘味料に使われているとうもろこしが組み替え不分別の表示でした。よそのメーカーはそこまで詳しく表示していません。知らず知らずに遺伝子組み換え作物を食べている可能性は、自分だけでなく皆さん高いと思いますよ。

「かんぞうのしんぞう」先生は著書(「患者の生き方 よりよい医療と『患者学』のすすめ」春秋社)の中で、医療者の視点からこう述べられています。

 私は、遺伝子組み換えの農作物にも慎重なとり扱いが必要であると考えています。なぜなら、農作物はそれを食べる対象が何十億人ときわめて大きくなる可能性があります。しかも、長期間にわたり毎日とることになるのです。使用する対象が病人に限られている薬ですら、厳重な治験が必要なのですから、農産物などの食品のほうが遺伝子操作などをした時には、薬よりももっと慎重な態度で扱うべきです。

ところが遺伝子組み換え作物を意図せず口にする可能性は、相当高いようです。

遺伝子組み換え作物というとアメリカのものという印象が強いでしょうが、実は日本での栽培試験もかなり進んでいるのだそうです。自分が読んだ新聞記事(ちょっと、いつのだか分からなくなってしまいました。すみません)によると国の出先機関が国内で栽培試験を進めていて、一部は野外で栽培しているのだそうです。厳重な囲いをつけていて花粉の飛散などを防いでいるとされているのですが、地元の農家は不安を隠さないそうです。風評被害が起こる可能性も大きい(ですから国内のどこだかは記載していませんでした)上に、本当に花粉などが飛んできて交配してしまう可能性も0ではないと考えているのです。地元では屋外での栽培試験の中止を訴えているそうです。

11月28日追記とお詫び:新聞記事とありますが、今日「エコノミスト」10月25日号の記事であることが分かりました。

記事によると栽培試験を進めているのは独立行政法人で旧農林水産省の研究所だそうです。場所は新潟県上越市で作物は稲です。この屋外栽培試験は地元生産者・消費者と研究所の間で裁判になっており、現在東京高裁で審理中だそうです。あやふやな記憶で記事を書き進め、読者の皆さん、書物を引用させていただいた加藤先生にご迷惑をおかけしました。深くお詫びします。


これだけ問題が大きいにもかかわらず米国産輸入牛肉ほどの騒ぎにならないのは、マスコミが真剣に取り上げないからでしょうか?牛肉も輸入再開されてしばらくすれば、「のどもと過ぎれば~」の例のごとく忘れさられるのでしょうか?考えさせられる問題です。

医療の問題とは直接関係ないのですが、著書を引用させていただいたので「かんぞうのしんぞう」先生のブログブログ9ヶ月 自由の広場 ブログ加藤眞三 医療の維新をより良い方向に  /ウェブリブログ.にトラックバックします。

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コメント

なんちゃんさん、TBありがとうございました。

遺伝子組み換え作物は、本当に安全性を十分吟味してほしいと思っています。知らない間に大勢の人が摂食するのだから薬以上に注意が必要です。

そもそも昆虫が食べると死んでしまうようなものを遺伝子に組み込んで作物とするなど(このような例があるのですが)という発想がどこか間違っていると思います。

投稿: 加藤眞三 | 2005/12/02 03:02

かんぞうのしんぞう先生、コメントありがとうございます。

件のエコノミストの記事によると、日本は世界最大の遺伝子組み換え作物輸入国なのだそうです。国も農水省が「この分野なら国際的に優位に立てる」とみて国家プロジェクトとして推進しているのだそうです。ちょっと恐ろしい話です。

投稿: なんちゃん | 2005/12/03 20:41

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